［E3 2014］キノピオ隊長が活躍するWii U用ソフト「Captain Toad: Treasure Tracker」プレイレポート。ステージによって異なるギミックが秀逸だ

　任天堂がE3 2014の開催に合わせて配信したプレゼンテーション映像「Nintendo Digital Event」で発表されたWii U用ソフト「Captain Toad: Treasure Tracker」。そのプレイアブルデモ機が，E3 2014の同社ブースに置かれていた。

　本作は，「スーパーマリオ 3Dワールド」のキノピオ隊長が主人公のアクションゲームで，3Dグラフィックスで描かれた迷路のようなマップをさまざまな角度から眺めながらゴールを目指すことになる。E3 2014に出展されていたバージョンでは，4つのステージをプレイすることができたので，それぞれ紹介していこう。

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　最初にプレイしたのは，下に掲載した画像のステージだ。画面の下側にある草地からスタートし，上にあるスターに到達すればクリアとなる。キノピオ隊長はあまり身体能力が高くないらしく，ジャンプすらできない。したがって，基本的にプレイヤーはキノピオ隊長を前後左右に動かしていくだけとなる。ただし，建物の陰にキノピオ隊長が隠れてしまったときなどは，カメラのアングルを変えて見やすい位置に設定できる。カメラを回転させることで見えてくる新たな仕掛けなどもあり，それらをうまく利用しながらゴールを目指すというわけだ。
　ちなみに，Wii U GamePadの画面に映っている敵をタッチすると動きが一瞬止まるので，その隙にキノピオ隊長を移動させてやり過ごせる。実のところ，キノピオ隊長はそうでもしてあげないと先に進めないくらいのスピードでしか動けないのだが……。


　次のステージは，鉱山風のステージ。「キノピオ隊長をスターに到達させる」という最終目標は同じだが，このステージにはトロッコがあり，キノピオ隊長をテクテクと移動させてトロッコに乗せると，Wii U GamePadの画面が一人称視点に切り替わる。その途端，まるで別のゲームになったかのような猛スピードでトロッコは走り出し，どこに隠し持っていたのかは謎だが，なぜかキノコを発射できるようになっている。キノコは，敵にぶつけて倒したり，アイテムに命中させれば獲得できたりする便利アイテム。弾切れという概念もなさそうだったので，キノコを撃ちまくりつつゴールまで一気に進めた。


　3番目に用意されていたのは，龍のようなモンスターが容赦なく襲ってくるステージだ。トロッコのステージでは，キノコを発射して勇敢（？）に戦ったキノピオ隊長だが，ここではひたすら逃げ回るのみ。龍は一定のタイミングで炎を吐いて，攻撃を仕掛けてくるので，ステージの各所にある壁に隠れて難を逃れることになる。
　前述したように，キノピオ隊長のスピードはあまり速くないので，壁から飛び出すタイミングを間違えると，あっさりと焼かれてしまってゲームオーバーだ。ちなみに，この龍はWii U GamePadの画面でタッチしてもムダだったが，ゴールに到達した後は，うまい具合に地面が崩れて龍をやっつけられた。めでたしめでたし。


　最後の洋館風のステージでは，ゴール直前にテレサが待ち構えている。もちろん，テレサをやり過ごさなければならないのだが，ここでのキノピオ隊長はなぜか準備よく懐中電灯を持っているので，光を当ててテレサの動きを止めながら進んでいく。ただし，光を当ててテレサをひるませても，キノピオ隊長の動きはあいかわらず遅く，かなりハラハラとさせられるステージだった。


　公開されているスクリーンショットやトレイラーでも分かるとおり，どのキャラクターも可愛らしく描かれており，それぞれのアクションも愛らしい。また，適度に頭を使う場面もあり，さまざまな角度でマップを眺めて，ようやく正解のルートに気づけたときの嬉しさは格別だ。全体的にスローテンポで展開するので，アクションゲームがあまり得意という人でなくても十分に楽しめるタイトルといえるだろう。

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