プレイレポート
[E3 2014]「LittleBigPlanet 3」は新キャラクターの登場で,さらに凝ったステージ作りが可能に。プレイもクリエイトもこれまで以上に楽しそう!
「LittleBigPlanet 3」公式サイト
今回,試遊台に用意されていたバージョンは,4人のプレイヤーがそれぞれ異なるキャラクターを操作して,ステージを進めていくというものだ。
……しれっと書いてみたが,おなじみの人形のようなキャラクター「リビッツ」(海外ではSackboy)以外のプレイアブルキャラクターが登場するというのは,LittleBigPlanet 3における新要素である。新たに登場するのは,犬っぽい「Oddsock」と太っちょな「Toggle」,鳥のような「Swoop」の3種類で,それぞれが持つ能力を駆使することで,これまで以上にいろいろなステージに挑戦できるようになるのだ。
新キャラクターの能力を具体的に紹介すると,まずOddsockはすばやく移動でき,壁を蹴ってジャンプすることで高所に登れる能力を持っている。
Toggleは通常の太っちょな状態と,身体を小さくした状態を自由に切り替えて――ブースのスタッフは「チェンジリング」と呼んでいた――狭い場所でも通り抜けられる。さらに身体の大きさに合わせて重量も変化するので,太っちょな状態でジャンプ台の仕掛けを作動させてから,その反動が作用するときには小さくなって,より遠くまで飛んでいくといったテクニカルなアクションもできる。
そして,空を飛べるSwoopは,足場の有無に関係なくステージを進めるという,ちょっとズルい気もするキャラクターとなっている。
というわけで,こうして新キャラクターの能力をまとめてみると,平凡なリビッツ君がなんだかかわいそうになってくるが,彼は彼でステージ上にあるパワーアップアイテムを活用できる能力を持つ。本作から登場する新アイテムとしては,風を送って障害物を押しのけたり,風車を回したりできるというものが披露されていた。
試遊バージョンでプレイできたステージは,それぞれのキャラクターとその能力を紹介するためのものといった印象だったのだが,本作ではステージにさらなる奥行きが生まれている点にも注目しておきたい。これまでのLittleBigPlanetシリーズでは,初期位置から手前と奥という,3段階の奥行きがある形になっていたが,本作ではさらに奥に進むような演出が見られたのである。
現在,公開されているトレイラーでも,1分13秒前後にステージの奥行きを活用してテニスをしているシーンが確認できるが,さらに凝ったステージを楽しめそうだ。
LittleBigPlanetシリーズといえば,クリエイト機能も見逃せない。開発元であるSumo Digitalのスタッフに,クリエイト機能を少しだけ紹介してもらう機会があったのだが,LittleBigPlanet 3では,新たに60以上の新しいツールが追加されているとのこと。また,クリエイトの面においても,やはり新キャラクターの存在がポイントになっており,各キャラクターの専用ギミックをどのように配置するかが,プレイヤーの腕の見せどころになるようだ。
とくに面白い機能として紹介されていたのが,「ステージにプレイアブルキャラクターを配置して,その大きさや見た目,パラメータを変更すると,その設定を自分のキャラクターにコピーできる」というものだ。E3 2014の会場では,ステージに配置したToggleを通常状態からさらに大きくして,見た目を雪男のように変更。さらに速さを1000倍にしてから自分にコピーすることで,「高速で走る巨大な雪男が完成!」というようなデモの実演があった。
デモでは,そこからToggleの「チェンジリング」を応用して,雪男からSwoopに変身できるという,まったくもってよく分からないキャラクターを作成。さらに「上級者向けの設定」と断ったうえで,キャラクターに属性を付加できるようになったことをアピールすべく,「尻から炎が出る」という設定まで組み込んでいた。
その後,飛び立ったSwoopが哀れにも自らの炎で燃え尽きてしまったのだが,とにかく本作のクリエイト機能において,ステージだけでなくキャラクターにもさまざまな設定が行えるというのは重要なポイントといえるだろう。世界中のプレイヤーから,どのようなオリジナリティ溢れるキャラクターやステージがクリエイトされるのか,今から楽しみである。
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