GIGABYTEブースに展示していたマザーボード
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GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)は,「COMPUTEX 2024」の開催に合わせて,本会場である台北南港展示センターの近くにプライベートブースを構え,様々な製品や技術デモを展示していた。今回はIntelの次世代CPU対応を謳うマザーボードを中心にその内容を紹介したい。
Ez-Matchは,カバーの横(写真左)についているラッチにより,ドライバーなしでもSSDを外せる仕組みだ
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最新世代のGIGABYTE製マザーボードでは,使いやすさの改善に重点を置いた設計となっている。M.2 SSD用のヒートシンクをねじなしで着脱できる「
Ez-Match」や,PCI Express(以下,PCIe) x16スロットのラッチを外すボタン「PCIe EZ Latch Plus」といった機能を備えるのがポイントだ。
右端にあるボタンがPCIe EZ Latch Plus。大型のグラフィックカードでも,マザーボードから外しやすい
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無線LANのアンテナコネクタも,抜き差ししやすい形状に
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ブースで目立っていたのは,製品名に「ICE」が付いた白色モデルだ。ゲーマー向けの「
AORUS ELITE X ICE」やオーバークロッカー向けの「
AORUS TACHYON ICE」は,メモリスロットこそ黒いものの,そのほかのコネクタは白で統一されており,白色PCを自作したいという人に喜ばれそうだ。
AORUS ELITE X ICE。白色マザーボードのなかには,基板こそ白いものの,コネクタ類は黒いというものが多いので,ここまで統一しているのは珍しいほうだ
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AORUS TACHYON ICE。メモリ周りの回路を最適化するために,CPUスロットを90度回転させ,メモリスロットを基板上部に配置している
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また,クリエイター向けの「
AERO G」は,PCIeスロットの配置を見直した。従来よりもスロットの間隔を空けることで,2枚のグラフィックスカードを装着しやすくなった。ゲームの処理と配信の処理を分けたい場合や,多画面環境を構築したい場合などに有効だろう。
AERO G。PCIe 16スロットの間隔が空いており,2枚のグラフィックカードを装着しやすく調整している
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裏配線仕様のマザーボードをGIGABYTEも製品化
そのほかにもGIGABYTEは,基板の背面にコネクタを設けた裏配線仕様のマザーボード「
B650E AORUS STEALTH ICE」を展示していた。裏配線仕様のPCパーツは,2023年の「COMPUTEX 2023」でASUSTek Computer(以下,ASUS)が発表(
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B650E AORUS STEALTH ICE
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B650E AORUS STEALTH ICEは,電源回路のヒートシンクと基板の下半分を覆う大きなカバーにより,表面はかなりシンプルだ。一方の背面には,電源コネクタやUSBのピンヘッダなどを実装している。
基板の裏面にコネクタ類を搭載する
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PCケースに組み込むと,単純な見栄えの良さだけでなく,ケース内のエアフローが大きく改善するので,冷却性能の向上も期待できそうだ。
個人宅や小規模オフィスに向けたAI学習用ワークステーション
GIGABYTEブースで,目玉となっていたのは,一般消費者向けの製品よりも,AIの学習処理をターゲットとした「
AI TOP」というソリューションだ。
AI TOPは,個人宅や小規模オフィスでも導入できる比較的小型なワークステーションやデスクトップPCでも,AIの学習処理を行いやすくするというものである。
AI TOP
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ハードウェア面では,最大4枚のグラフィックカードを搭載できるように,マザーボード上のPCIeスロットの配置を最適化したうえで,グラフィックカード自体も小型化するといった工夫を盛り込む。
4枚のグラフィックスカードを搭載したAI TOP PC
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AI TOP用に最適化した「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」搭載グラフィックスカード「GeForce RTX 4070 Ti SUPER AI TOP 16GB」
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ソフトウェアでは,コマンドラインを使わずに,マウス操作で学習処理の設定を行える「AI TOP Utility」や,AIによるチャット形式で学習処理の方法をコーチングしてくれる「AI TOP Tutor」など,PCにそれほど詳しくないという人でも利用できるようになっている。
なお,小型のグラフィックカードや高耐久のメモリモジュールなど,普通の自作PCユーザーにも需要はありそうだが,これらの単体販売は予定していないという。一般的なワークステーションと同じく,システム全体を法人向けに納入という形になるとのことだ。