［gamescom］警察対犯罪者を描く「Battlefield Hardline」。シングルプレイの内容と2つの新たなマルチプレイモードをチェック

　発売が2015年初旬に延期されてしまった，Electronic ArtsのミリタリーFPS「Battlefield Hardline」（PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One / Xbox 360。邦題：バトルフィールド ハードライン）。本作はドイツで開催されているgamescom 2014に出展されており，ショーフロアでは例によって64人対戦が体験できるほか，ビジネスエリアでは，シングルプレイの模様を収録したムービーが披露されている。すでに，クローズドβテストが行われているタイトルにもかかわらず，試遊エリアには多くのファンが詰めかけるなど，「Battlefield」シリーズの人気の高さを示していた。本稿では，詳細が明らかになったシングルプレイと，新たなマルチプレイモードについての情報をまとめておこう。

写真右：ビジネスエリアのElectronic ArtsブースでBattlefield Hardlineの説明をしてくれた，シニアプロデューサー Steve Anthony（スティーブ・アンソニー）氏

犯罪アクションドラマような手法で進むシングルプレイ

　今回新たに公開されたシングルプレイにおいて，プレイヤーは主人公であるマイアミ市警の刑事 Nick Mendoza（ニック・メンドーサ）となって，マイアミからロサンゼルスまで事件を追っていくことになる。物語は，テレビの犯罪アクションドラマような手法で進み，たとえばNickが危機一髪のところで「次のエピソードに続く」となったり，過去のシーンがフラッシュバックしたりするという。具体的にどのようなものなのかは分からないが「予想を裏切るような展開が続く」とのことで，高い没入感に期待してよさそうだ。

主人公となるマイアミ市警の刑事 Nick Mendoza

　上に掲載したムービーは現地時間の8月13日に行われたElectronic Artsのプレスカンファレンスで初めて公開されたもので，シングルプレイの模様が収録されている。
　Battlefieldシリーズ従来作のシングルプレイは基本的に“戦争”をモチーフにしていたこともあり，総じてハイペースかつハイテンションなものだった。しかし今作は，ムービーを見れば分かるように，ステルス行動を主体とした戦い方も選べるようになっている。

　Nickと相棒のMarkusがトレーラーパークに突入するシーンでは，いかにも刑事らしく，バッジを見せて犯人を降伏させ，手錠をかけている。Nick側が銃を向けられた時には，降伏したと見せかけて近寄ってきた敵をから銃を奪う，敵を盾にするなど，これまでにない場面が次々に出てくることが確認できるはずだ。
　登場する武器は，さすがに軍事仕様の高性能なアサルトライフルなどではない模様である。それでも，ピストルやショットガン，さらに電撃で相手を気絶させるテーザーガン（スタンガンの一種）などステルス向けの武器もいくつかあるようだ。
　本作に登場するハイテクガジェット「スキャナー」は，敵にタグを付けて常時その位置を掴んだり，重要な目標をポイントしたりと，戦いを有利に進めるために役に立ちそう。マルチプレイにも登場するグラップリングフックを打ち出して，窮地から脱する場面もなかなかに見ものである。
　マルチプレイと比較するとその存在感が薄めだった「Battlefield」シリーズのシングルプレイだが，設定をガラリと変えた本作では，ストーリーもシステムもより凝ったものに仕上がっているようだ。

マルチプレイに関しては新たに2つのモードが公開に

　一方のマルチプレイについては，今回，「Hotwire」と「Rescue」という2つの新モードが公開された。

　まずRescueは，犯罪者側がとった人質を，警察のSWATが救出するという内容。5人対5人のマッチで，制限時間があるほか，リスポーンがないという，e-Sportsが強く意識されたモードである。さっそくムービーが公開されているので，チェックしてその雰囲気を掴んでおこう。



　次にHotwireは，リストに従って車を盗もうとする犯罪者側と，それを奪い返そうとする警察側の戦いを描いたものである。ショーフロアで試遊できたのもこのモードだった。
　警察側でプレイしてみたところ，マップにはパトカーのほか，2人乗り可能なバイクやエアボートなど，高速移動が可能なビークルが多数用意されており，犯罪者側とのカーチェイスが繰り広げられた。運転を誤って沼に突撃したりなど，自損事故が多発する雰囲気だが，それは筆者のせいかもしれない。
　パトカーを使って道をふさぐといった行動や，仲間との協力が重要となりそうなモードである。……のだが，試遊では当然ながら，全員がこのモードは初体験。チームワークを発揮するのは難しかった。


　さて，gamescom 2014開催時点ですでに発表されていた「Blood Money」「Heist」（関連記事）に加えて，これで4種類のマルチプレイモードが明らかになった。いずれも警察対犯罪者をモチーフにした，シリーズ従来作にはなかったような興味深い内容だ。本作で新たな路線に挑むBattlefieldシリーズ最新作の，さらなる続報に期待したい。

スクリーンショット

「バトルフィールド ハードライン」公式サイト

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