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[GDC 2025]AWSによるゲーム開発とサービスを変える最新ソリューションを体験――目玉はクラウドゲームサービスAmazon GameLift Streams【PR】
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アメリカ・サンフランシスコで2025年3月17日から3月21日まで開催された,世界最大級のゲーム開発者カンファレンス「GDC 2025」。その3日目となる3月19日から最終日の21日まで,最新のゲーム開発ツールやテクノロジーを紹介する企業ブースが並ぶ展示イベント「GDC EXPO」が行われていた。
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GDCことGame Developers Conferenceの中核をなすGDC EXPOは,最新のミドルウェア,ハードウェア,開発ツール,ソリューションを展示・紹介するイベントだ。ゲーム開発者,エンジニア,デザイナー,パブリッシャ,プラットフォーマーなど,業界のさまざまな立場の人々が集い,直接交流して情報を共有し合う場所にもなっている。
そのGDC EXPOに「Amazon Web Services」(以下,AWS)が出展していた。Amazonが提供するクラウドサービスであるAWSは,スポンサードセッションやブース展示を通じて,ゲーム開発者向けの最新ツールやソリューションを幅広く紹介していた。
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AWSの出展の中でも特に注目を集めていたのが,新たなクラウドゲームサービス「Amazon GameLift Streams」だ。
これは,ゲーム開発者がコードの修正なしで即座にクラウドゲームを配信できるという,ゲーム業界にとって革新的なソリューションになるであろうサービスだ。
そんなAmazon GameLift Streamsの特徴や魅力を,EXPOブースの展示やスポンサードセッション「Unleash Game Streaming with Amazon GameLift Streams」で見聞きしたものを通してお伝えしよう。
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Amazon Web Services公式サイト
AWSのGDC 2025出展内容
ゲーム開発とサービスのあり方を変えるストリーミング技術「Amazon GameLift Streams」
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ゲームのコードをほとんど変更せずにクラウド上でストリーミング環境を構築できるのが特徴で,Windows,Linux,Protonなど,多様な環境で動作するゲームをそのまま配信できる。
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ゲームのコードを変更せずにストリーミング環境を構築できるため,開発者にとっては余計な手間なく導入できるのが大きなメリットだ。この技術を活用することで,自社のプラットフォーム上でダウンロード不要のデモを提供したり,独自のストリーミング型ゲーム配信サービスを構築したりできる。
他社のストアやサービスを介さずにプレイヤーへ直接リーチできる点は,パブリッシャにとって魅力的ではないだろうか。
また開発の現場では,クラウド上で即座にゲームビルドを配信できるため,QAチームやプレイテスターがダウンロード不要でゲームをテストできる。これにより,開発サイクルの効率化が可能となる。
EXPO会場のエスカレーターを降りてすぐの場所に構え,とりわけ大きく目立っていたAWSのブースの中でも目を引いたのが,通路に面したゲーム試遊コーナーだった。
PCやハンドヘルドPCが並ぶその一角では,Amazon GameLift Streamsでストリーミングされたゲームをプレイし,その快適さを実際に確かめることができた。
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ダウンロード不要で即プレイでき,どんなブラウザ対応デバイスでも快適に動作する。この技術が,さらに進化し普及すれば,ゲームプレイヤーやファンにとっても大きな恩恵となるはずだ。
瞬時にゲームをプレイできる新たな体験を提供するAmazon GameLift Streamsは,ゲーム制作やサービスに関わる人たちはもちろん,ゲーマーにとっても注目すべきものとなるだろう。
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実際すでに複数の企業が導入し,新たなプレイ体験やビジネスモデルを生み出している。
セッションに参加したJackbox Gamesは,この技術を活用してスマートTVやブラウザ対応デバイスで手軽にゲームを提供し,新たなユーザー層の獲得やマネタイズの機会を拡大した。
同じくセッションに参加したXsollaは,AWSとの提携で「Xsolla Cloud Gaming」にAmazon GameLift Streamsを統合。PCやモバイル向けのクラウドゲーミング環境を構築し,バーチャルゲームパッドやカスタム価格設定などの機能を加え,利用者の増減に合わせて柔軟に対応できるゲーム配信モデルを実現している。
また,LudeoのPlayable Ad(即座にプレイ可能なゲームのハイライトを使った広告)でも,この新しい技術を採用している。
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こうした導入例からも分かるように,Amazon GameLift Streamsは単なるストリーミング技術にとどまらず,ゲーム開発や配信のあり方を変える可能性を秘めている。
企業ごとに最適な使い方が生まれ,それぞれのビジネスやサービスにとって有益な新しい可能性が広がっていくかもしれない。それを行う企業はもちろん,そのサービスを受ける側のゲーマーも注目の技術だ。
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Amazon GameLift Streams情報ページ
Amazon GameLift Streamsの発表
ゲーム開発の未来を支えるAWSによる4つの最新ソリューションを体験
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ここからは「Cloud Game Development」「Game Content Creation」「Game Backend and Infrastructure」「Game Content Creation」のソリューション別にブースで体験できたデモ展示を紹介しよう。
一巡することで,ゲーム制作のアイデア出しから開発,運用,プレイヤーとの接点作りまで,ゲームのライフサイクル全体をAWSのサービスでカバーできることがよく分かる内容だった。
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■Cloud Game Development
・Virtual Workstations & Build Acceleration
ゲーム開発をスムーズにするためのクラウド環境。リモート作業がしやすくなり,大容量のデータ管理やビルド作業の効率化が図れる仕組みだ。
AWSのクラウドを活用し,仮想ワークステーションや開発に必要な機能をオンラインで利用できるという。とくにRemāngu 2.0を通じて作業をシンプルにしつつ,負担を減らしながら開発規模を拡大できるのがポイントだ。インフラ管理の手間を省き,開発に集中できる環境を整えられるのが魅力的だった。
チームでリアルタイムに編集・調整しながらスムーズに作業を進められる環境が整ったそれは,ゲーム開発に特化したクラウドドキュメントツールのような印象だ。
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・Build Distribution & Playtesting
ゲームのビルド配信とプレイテストを効率化するクラウドソリューション。最新ビルドをQAチームや外部テスターに素早く安全に配布できるという。
Amazon GameLift StreamsとRemāngu 2.0を活用することで,ダウンロードやインストールなしにリモートでゲームをテスト可能だ。デベロッパは素早くフィードバックを得て修正を反映できるため,QAやプレイテストの時間短縮につながる。
開発スピードを落とさず品質を高められる点が魅力的で,大規模なチームや頻繁にアップデートを行うタイトルにとって心強いツールになりそうだ。
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■Game Content Creation
・Generative AI Powered Mood Board
ゲームの世界設定やキャラクターのデザインを考える際に活用されるムードボードを,生成AIの力で進化させた新技術。ブースでは,Amazon NovaとMiroを活用したAIによるムードボード作成を体験できた。ビジュアルの方向性やスタイルを素早く明確にし,新しいアイデアを効率よく探れるという。
まさにAIアシスタントのようなツールで,手間をかけずにアイデアを視覚化できるため,コンセプト作成やアートの初期段階の作業で役立ちそうだ。
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・Virtual Art Department & AWS Deadline Cloud
ゲームの3D環境やキャラクターモデル制作をクラウド上でスムーズに進めるためのソリューション。従来の環境で発生するリソースの制約やコストといった課題を,AWSを活用することで解決しながら効率的な制作が可能になるという。
デモでは,Wacomタブレットを使いながら,クラウド上での簡単なアート制作が体験できた。まるで普通のPCで作業しているような感覚で,ちゃんと説明を受けるまで,これが直接クラウド上で動いているとは気が付かないほどスムーズだった。
さらにDeadline Cloudを活用すればレンダリングが自動化され,高解像度のアセットを短時間で生成できるとのこと。
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■Game Backend and Infrastructure
・Containers on Amazon GameLift Servers
マルチプレイヤーゲームのサーバー運用をより簡単・高速にする仕組み。Amazon GameLift Serversに新たに追加されたコンテナ機能を活用することで,ゲームサーバーのパッケージングとデプロイをスムーズに行える。
デモでは,Containers Starter Kit for Amazon GameLiftを使い,ローカル環境にツールをインストールすることなく作業を進める流れが紹介されていた。手間をかけずに開発サイクルを短縮できるため,とくに頻繁なアップデートが求められるライブサービスやマルチプレイのゲームにとってメリットになりそうだ。
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・Game Streaming using Amazon GameLift Streams
こちらは本記事のメインとして紹介したとおり。デモではAmazon GameLift Streamsを活用した高フレームレート・低遅延のゲームストリーミングが披露されていた。
AWSの各種サービス(Lambda,API Gateway,S3,CloudFront)との組み合わせで,負荷の高い処理はクラウド側で処理され,PCはもちろんスマホやタブレットでも快適に動作するそうだ。
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■Player Acquisition, Engagement, and Monetization
・Merch2Player with Amazon Anywhere
ゲームとショッピングをシームレスに融合させる新技術。このシステムを活用すれば,プレイヤーはゲーム内で特定の条件を達成することで,リアルな商品をアンロックしたり,ストアにアクセスして直接購入したりできる。
Amazon AnywhereのショッピングAPIとAWSのクラウドサービスを組み合わせることで,ゲームの流れを中断することなく,ゲーム内のUIからスムーズにストアへアクセス可能だ。没入感を損なうことなく,プレイの延長線上で商品を手に入れられるため,導入するメーカーはもちろん,プレイヤーにとっても魅力的な仕組みと言える。
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・Personalized Experiences with AI
AIを活用してゲーム体験や広告,ストアをプレイヤーごとに最適化する仕組み。デモではAmazon Novaを使った画像や動画,ちょっとしたゲームを楽しめるプレイアブル広告を短時間でカスタマイズする様子が紹介されていた。パーソナライズによってユーザーのエンゲージメントをさらに高められるという。
低コード・ノーコードで扱えるため,専門知識がなくても簡単に導入できるのが特徴だ。開発者だけでなく,PRやマーケティング担当者など技術の専門知識がない人でも活用しやすく,幅広い場面で効果を発揮しそう。
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AWSがGDC 2025で披露した最新のクラウドソリューションは,ゲーム開発から運用,プレイヤーとのエンゲージメントに至るまで,業界の可能性を大きく広げるものだった。
とくに「Amazon GameLift Streams」は,手間をかけずにクラウドゲームを展開できる点で,開発者やサービス提供者にとって魅力的なだけでなく,プレイヤーにも新たな体験をもたらす可能性がある。AWSの技術革新が今後どのようにゲーム業界を変えていくのか,引き続き見守っていきたい。
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Amazon Web Services公式サイト
AWSのGDC 2025出展内容
4Gamer「GDC 2025」記事一覧
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