［E3 2014］チームプレイの大切さが分かった「Evolve」プレイレポート。イカの化け物「Kraken」のディテールにも注目

　E3 2014の会場には，さまざまなゲーム会社がそれぞれプッシュするタイトルを出展しており，タイトルのテーマに合わせたオブジェなども，ちらほら見ることができる。

　なかでもとくに目立っていたのが，2K Gamesのブースに展示されていた巨大モンスターのオブジェだ。これは，同社が欧米市場で2014年10月21日に発売するマルチプレイFPS「Evolve」（PC / PS4 / Xbox One）に登場する「Goliath」をモチーフにしたもので，その足元にEvolveの試遊台が用意されているという趣向になっていた。

　Evolveは，ゾンビシューティングとして名高いLeft 4 Deadシリーズの開発を手がけるTurtle Rock Studiosの新作タイトルだ。「狩るか狩られるか」というコンセプトで，4対1の変則的な対戦を楽しめる作品になっている。
　4Gamerでは2月の時点で一度プレイレポートを掲載しているが，5月23日に発表された4つの新キャラクターがE3 2014のビルドで試せたので，さっそくそのインプレッションをお届けたいと思う。

アサルトクラス「Hyde」を使って

仲間とともにイカ退治

　今回用意されていたのは，「Hyde」（いわゆるアサルト），「Maggie」（同様にトラッパー），「Lazarus」（メディック），「Bucket」（サポート）の4キャラクター。ターゲットは，イカの姿をしたモンスター「Kraken」だ。筆者はHydeでプレイすることとなり，同じくハンターチームとなったプレイヤーと協力して，Krakenの討伐を目指した。


　Hydeは，火炎放射器とガトリングを使って前線で暴れ回る，特攻隊長的なポジションのクラスといえるだろう。ダメージを軽減するシールドアビリティを持っているので，耐久力は高い。火炎放射とガトリングはどちらも攻撃力こそ高い半面，持続して攻撃を当て続けなければ，秒間あたりのダメージは落ちてしまうのが弱点となる。


　さて，Evolveにおいて重要なのは，早い段階でターゲットを見つけ出すことだ。ターゲットは，マップ上に生息する生き物を捕食して成長していくので，時間が経てば経つほど討伐が難しくなってしまう。

　ターゲットの成長を止める方法はないが，餌となる生き物をあらかじめ倒しておくことで，妨害することは可能だ。筆者は，妨害することばかりに気を取られていたためか，味方から随分と離れた場所で，自力では脱出できない罠にハマってしまい，ゲーム開始から1分もしないうちに「フェードアウト」してしまった。つまり，後ろから多くの人に見られているなか，自分だけ観戦画面だったのがとても恥ずかしかったというわけである。どうでもいいけど。


　こんな状況になっても2分ほど待てばリスポーンが可能なので，気を取り直して討伐再開。どうやら筆者が羞恥プレイに耐えてるうちに，ターゲットはだいぶ成長してしまったようで，姿も隠さず堂々と暴れまわっていた。
　しかし油断している今こそがチャンスなので，チームメンバーで一気に畳み掛けようということになったのだが，1人だけ，着いてこれていないプレイヤーがいた。
　そう，筆者である。再び抜け出せない罠にハマっていたのだ（本当にすいません……）。


　今度は仲間に助けてもらえたものの，メンバーが一か所に集まってしまったためか，ターゲットたるKrakenによる範囲攻撃のラッシュで見事に全滅。そして，そうこうしているうちにあっさりタイムオーバーとなってしまい，ハンター側の敗北でゲームは終了した。筆者が逃げるようにブースを後にしたのはいうまでもない。


　一人の行動がチームを危険に導く。Evolveにおけるチーム行動の大切さが分かってもらえただろうか。
　おそらく本作は，4対1という変則的な対戦仕様を踏まえてゲームバランスの調整がされているものと思われる。要するに，単独行動は非常に危険ということだ。もし本作に触れる機会があるのならば，このプレイレポートを思い出し，チームメンバーと協調してプレイしてもらえればと思う。

「Evolve」海外公式サイト

「E3 2014」4Gamer特設ページ