クリフ・ブレジンスキー氏が，アリーナタイプのPC向けFPS「Silverstreak」を開発中であることが明らかに

　10代の頃にEpic Gamesの「3人目の従業員」になって以来，「Unreal」や「Gears of War」などの開発に携わってきた北米ゲーム業界のベテラン“クリフB”ことクリフ・ブレジンスキー（Cliff Bleszinski）氏だが，Epic Games退社後初となるゲーム「Silverstreak」（開発コードネーム）を制作中であることが明らかになった。
　これは，北米のゲームジャーナリストが個人運営するポッドキャスト「Deathsquad」でのトークでブレジンスキー氏が語ったもの。


　ブレジンスキー氏が，2012年10月にEpic Gamesを退社したことは「こちら」の記事でも紹介したとおりだが，同年12月にはすでに「Silverstreak」の商標登録をしており，何らかの新作開発に動き出しているという見方は以前からあった。新作開発はインディーズのゲーム開発者として行っていくようで，ゲームエンジンの「Unreal Engine 4」こそ，ファミリーディスカウント価格でEpic Gamesから提供されるらしいが，残りの開発費用はKickstarterを使ったクラウドファンディングでまかなう予定とのこと。

　ゲームの詳細についてはほとんど語られていないものの，ブレジンスキー氏によれば，新作はPC向けの「アリーナ」タイプのFPSになるという。アリーナと呼ばれる闘技場のような場所で，プレイヤー同士が持てるスキルを駆使してスピーディな戦いを楽しむというスタイルで，ブレジンスキー氏の関わった「Unreal Tournament 2004」などの作品でも人気が高かった。このアリーナタイプのFPSを，PCプラットフォームで洗練させてみたい，とブレジンスキー氏は抱負を述べている。

　ポッドキャストは，ブレジンスキー氏の自宅で録音されたものらしく，途中で妻のローレンさんが帰宅してきたり，夫妻の友人である女優のブリー・グラントさんが訪ねてきたりなど，終始アットホームな雰囲気。ゲームや業界ネタが中心だが，高級寿司店のデートがきっかけでローレンさんが結婚を決めたなど，プライベートなエピソードも語られている。まだ長期休暇中といった様子だが，今後「Silverstreak」の情報も次第に明らかになっていくだろう。