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[E3 2015]広大な宇宙を旅する「No Man’s Sky」。プレゼンテーションで明らかになったインタフェースやオンライン要素を紹介
数あるPlayStation 4向けインディーズタイトルの中でも,注目が高い作品の一つである「No Man’s Sky」は,理論上は1844京6744兆737億955万1616個にもおよぶ惑星を,独自のプロシージャル・ゲームエンジンによって自動生成できるという,とてつもないゲームだ。
この“プロシージャル”がどのようなものかは,2015年3月に開催されたGDC 2015の記事を見ていただくとして,今回はHello Gamesで開発の指揮を執るSean Murray(ショーン・マレー)氏が解説した,インタフェースやオンラインモードについて紹介しよう。
■インタフェース
インタフェースは,以前に公開されたスクリーンショットのビルドから少し変更があった様子で,左上に惑星の名前とシールドのパワー残量,そして“ユニット”と呼ばれるゲーム内通貨の情報が表示される。右上には携帯している武器に加えて,現状では,Grand Theft Auto風に“Wanted Level”と呼ばれている評判システムが5段階にわたって表示されるようだ。
それぞれの惑星や大気圏外では,まだ多くは解説されていない“センチネル”と呼ばれるロボット軍団がパトロールしている。彼らと交戦したり,野生動物を狩ったりしているところをセンチネルに見られると,プレイヤーの評判が悪化していくのだという。
なお,プレイヤーが惑星で資源を集めているときに,センチネルとの戦闘でキルされた場合,評判システムの値はゼロに戻って戦闘機の停泊地にリスポーンするとのこと。しかし,その間に収集した資源はすべて失われてしまう。惑星を探索するときは,慎重なプレイが必要になりそうだ。
ちなみに資源というのは,惑星上に存在するクリスタルなどの鉱物のことで,「Cr」や「Rg」などと表示された架空の元素記号で分けられた,さまざまなタイプのものが存在するようだ。これらの鉱物は,売買してユニットを稼いだり,燃料やアップグレードの材料に使ったりできる。
■インベントリシステム
本作のインベントリは,「シップ」(宇宙船),「スーツ」(パワースーツ),そして「武器」の3つのカテゴリーが確認できた。武器欄は,5個のマス目が縦に一列並んでいただけだが,宇宙船にはさらに「武器」「アーマー」「テクノロジー」「ハイパードライブ」という4つの項目があり,それぞれに合計18個分のマス目が存在していた。
このマス目は,いわゆるアイテムを管理するためのものではなく,ここに収集した資源(元素記号のマーク)を当てはめていくことで,武器や宇宙船の改造,パワーアップができる仕組みとなっているらしい。詳細はまだ分からないが,資源の種類,数,並びなどで効果が変わったりもするのだろうか?
ちなみに,ハイパードライブというのは,ワープ移動の持続時間のことで,ここを強化すれば,より遠い宇宙まで一瞬で移動できるということだろう。
■オンライン要素
Q&Aセッションで,「プレイヤーはみな,銀河の同じ地点からゲームを開始することになり,蜘蛛の巣状に広がっていくのか?」と聞いてみたところ,「その逆で,プレイヤーは銀河の外側にあるランダムポイントからスタートする」とマレー氏は話してくれた。
それでは,どのようにして仲間と落ち合うのか。マレー氏は「No Man’s Skyはオンラインに接続するゲームだが,既存のオンラインゲームではない」とし,Co-opや対戦要素は一切ないことを説明した。なんと,AIがコントロールするほかの宇宙船と,プレイヤーが操作する宇宙船を識別する方法もないとのことだ。
つまり,「No Man’s Sky」のゲームシステムは,「風ノ旅ビト」のような,行きずりのプレイヤーと出会う可能性はあるものの,MMOゲーム的なソーシャル性は排除してしまっているのだ。
プレイヤーと思しき放浪者と共に,センチネルと戦ったり,惑星探索したりという楽しい体験をしても,いつかはどちらかがゲームからログオフしてお別れしなければならない。しかも次は,いつ,どこで再会できるのか,そもそもその相手だと分かるのかも不明だ。そんな,一期一会的な出会いにより,広大な宇宙での孤独感を引き出そうとしていると,マレー氏は説明していた。
「No Man’s Sky」公式サイト
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