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NVIDIA,「G-SYNC Compatible Monitors」プログラムを開始。Adaptive-Sync対応ディスプレイ12製品でG-SYNCの利用を可能に
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印刷2019/01/07 14:41

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NVIDIA,「G-SYNC Compatible Monitors」プログラムを開始。Adaptive-Sync対応ディスプレイ12製品でG-SYNCの利用を可能に

 日本時間2019年1月7日,NVIDIAは「G-SYNC Compatible Monitors」プログラムの開始を発表した。これは,VESAのAdaptive-Sync(≒FreeSync)対応ディスプレイをNVIDIAが独自に検証し,G-SYNCと互換性のあるディスプレイとして認定するというものだ。1月15日リリースのドライバを導入すると,認定済みAdaptive-Sync対応ディスプレイでG-SYNCを利用できるようになるという。

BenQ ZOWIE「XL2740」など12製品がG-SYNC Compatible Monitorとなった。XL2740でAdaptive-Sync対応は謳われていないはずだが,ひっそり対応していたようだ
画像集 No.002のサムネイル画像 / NVIDIA,「G-SYNC Compatible Monitors」プログラムを開始。Adaptive-Sync対応ディスプレイ12製品でG-SYNCの利用を可能に

 よく知られているとおり,2013年にNVIDIAが立ち上げた独自のディスプレイ同期技術であるG-SYNCは,少なくとも単体ディスプレイで利用するためには専用のハードウェアモジュールをディスプレイ側に搭載する必要があった。そのため,専用ハードウェアを必要とせず,それゆえ追加コストのかからない「Free」なディスプレイ同期技術としてAMDが提唱したFreeSyncと,それをVESAが標準化したAdaptive-Syncとの間では互換性がなかった。その点において,追加ハードウェアなしに単体ディスプレイでのG-SYNCを実現する今回のG-SYNC Compatible Monitorsプログラムは,NVIDIAにとって非常に大きな方針転換ということになるだろう。

 プレスカンファレンスでNVIDIAのJensen Huang(ジェンスン・フアン)CEOは,これまでAdaptive-Syncをサポートしてこなかった理由について,数多くのディスプレイメーカーがそれぞれ異なる実装を行っていて,完全なサポートが難しかったからだと述べていた。社内検証用ドライバを使って「Adaptive-Sync対応ディスプレイ」上でG-SYNCを有効化すると,製品によっては画面が点滅したり,波打つような表示になってしまったりしていたそうだ。

世には550以上ものAdaptive-Sync対応ディスプレイが存在し,すでに600万以上が出荷されているが,実際に使うとおかしな表示になるものが多いとHuang氏
画像集 No.003のサムネイル画像 / NVIDIA,「G-SYNC Compatible Monitors」プログラムを開始。Adaptive-Sync対応ディスプレイ12製品でG-SYNCの利用を可能に

 そこでNVIDIAは市場に出回っている400以上のAdaptive-Sync対応ディスプレイをすべて独自に検証。同時に,「ソフトウェアドライバの高度なカスタマイズとテストを重ねて,極めてスムーズな表示が得られるディスプレイを絞り込んだ」(Huang氏)という。
 結果として,今回発表になった以下の12製品が,晴れてG-SYNC Compatible Monitorとして認証されたというわけである。

  • Acer「XFA240」(XFA240 bmjdpr):24インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • Acer「XG270HU」(XG270HU omidpx):27インチTN,2560×1440ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • Acer「Nitro XV273K」:27インチIPS,3840×1440ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • Acer「XZ321Q」(XZ321Qbmijpphzx):31.5インチVA,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • ASUSTeK Computer「MG278Q」:27インチTN,2560×1440ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • ASUSTeK Computer「ROG Strix XG248」:23.8インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート240Hz,FreeSync対応
  • ASUSTeK Computer「ROG Strix XG258」:24.5インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート240Hz,FreeSync対応
  • ASUSTeK Computer「VG258Q」:24.5インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • ASUSTeK Computer「VG278Q」:27インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • BenQ「ZOWIE XL2740」:27インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート240Hz,FreeSync対応に関する言及なし
  • TPV Technology「AGON AG241QG4」:24インチ(※駆動方式未詳),2560×1440ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応
  • TPV Technology「AOC G2590FX」:24.5インチTN,1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート144Hz,FreeSync対応

 ただ,これで終わりというわけではなく,NVIDIAではこれからもAdaptive-Sync対応ディスプレイのテストとドライバのチューニングを重ねていくとHuang氏は述べている。ひょっとするとSLI対応マザーボードのような(メーカー向け)有償テストプログラムも始まるのかもしれないが,ともあれ,今後,さらに対応ディスプレイの数は増えていくはずだ。

NVIDIA公式blogの関連ポスト「In Sync at CES: Announcing G-SYNC Compatible Monitors and BFGD Pre-Orders」(英語)

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