ブシロードは,同社のカードゲームコンテンツの今後の展開を発表するイベント
「ブシロードTCG戦略発表会2021冬」の2日目となる本日(2021年1月19日),2月で10周年を迎える「
カードファイト!! ヴァンガード」の新展開について発表する
「ヴァンガード・プロジェクト2.0発表会」を開催した。
カードの仕様やレギュレーションの変更,これまでから大きく変わった世界観で展開する新章など大きな動きが盛りだくさんだった発表会の情報をまとめてお届けしよう。
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2021年1月18日と1月19日の2回に分けて開催される,「ブシロードTCG戦略発表会2021冬」の初日の模様をレポート。プロレスラーの真壁刀義選手や,作品に関わる声優をゲストに迎え,「ヴァイスシュヴァルツ」と「Reバース for you」の商品情報や今後の施策などに関する情報が発表された。
[2021/01/18 19:06]
世界観やカードの仕様の一新により,ヴァンガードは新時代に突入
写真左から,司会を務めた声優の森嶋秀太さん,新たに統括プロデューサーに就任した森 慶太氏
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発表会は,アニメ「カードファイト!! ヴァンガード」の櫂 トシキ役の声優である佐藤拓也さんと先導アイチ役の代永 翼さん,公式イメージキャラクターを務めるタレントのDAIGOさんのコメント映像で華々しく開幕。新たに統括プロデューサーに就任した森 慶太氏と原作者の伊藤 彰氏が登壇し,新章
「天輪聖紀」の発表が行われた。
新章「天輪聖紀」は,約3000年後の惑星クレイという新たな世界を描く物語で,神格「天輪聖竜」が物語の鍵になるという。3000年の間に起きた出来事の一部や3000年後の惑星クレイの世界地図,クラン / 国家の変遷などの情報が公開。2021年春以降に,小説やTwitter漫画などで物語が紡がれるという。
TCGも3000年後を舞台をしたものとなり,表記や仕様,ルールなどが大きく変わる。
「クラン」は
「国家」という表記に変わり,今まであった24の「クラン」は5つの「国家」に統一。「Vアイコン」は
「Dアイコン」となり,Dアイコンを持つカードから国家を1つを選んでデッキを編成することになるという。
これに伴い,2021年4月1日には大会レギュレーションが変更される。
Dアイコンを持つカードから国家を選ぶ新レギュレーションが「スタンダード」となり,Vアイコンのカードのみ+クランで行う形式が「Vスタンダード」,全商品 / 全カードが使える形式は「Pスタンダード」という名称で継続開催される予定とのこと。新カードで全てが変わるわけではなく,今までのカードやレギュレーションでも変わらず遊べるというわけだ。
24種類あるクランは,一つひとつのクランに新カードを追加する周期が長く,新たなカードを加えてデッキ構築を楽しむ機会が少なかった。これを5種類の国家に絞れば1つのブースターで全国家のカードを収録できるようになり,どの国家をメインに使用していても,ブースターが発売されるごとにデッキ強化が楽しめる。クランから国家への変更は,そういった狙いもあるようだ。
カードのレアリティは,“より集めやすく,よりデッキを組みやすく”見直され,VRが廃止となり,RRRまででデッキが組めるように変更。その代わりとして,ホロ仕様のレア,コモンとなるレアリティ
「H」や,通常ブースター販売時に必ず用意されるという“大当たりカード”の
「DSR(ドレスシークレットレア)」といった,コレクション性の高い新レアリティが追加されるとのこと。
カードの新仕様として
「確定ライド」の情報も届けられた。これは,通常のデッキのほかにカード4枚のライドデッキが用意され,手札を1枚捨てることでライドデッキから,次のグレードへライド可能となる。
さらに,デッキに1枚だけ入れられる特殊カード
「オーバートリガー」の情報も。ダメージチェックでめくると「パワー+1億&そのダメージは無効」,ドライブチェックでめくると「パワー+1億&追加効果」という“最強トリガー”だ。それぞれ詳細は公式YouTube配信番組「週刊ヴァンガ情報局」にて随時公開されるとのこと。
カードの新情報に続いて,アニメの新作
「カードファイト!ヴァンガード オーバードレス」が発表された。世界観やキャラクターが一新されており,キャラクターデザインはCLAMP,アニメ制作はブシロードのメディアミックス作品「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を手掛けるキネマシトラスと,これまでのアニメシリーズとは一味違った作品となるという。
テレビ愛知 / テレビ東京系にて2021年4月からシーズン1の全12話,10月からシーズン2の全13話の分割2クールで放送予定で,YouTubeやAmazon Prime VideoほかでWeb配信も行われる。なお本作とは別に,従来のアニメシリーズも継続して展開していくとのこと。
発表会にはキャスト8名がサプライズで登場した。写真左から,近導ユウユ役の蒼井翔太さん,石亀ザクサ役の伊藤昌弘さん,桃山ダンジ役の小野友樹さん,瀬戸トマリ役の遠野ひかるさん,江端トウヤ役の内田雄馬さん,伊勢木マサノリ役の森嶋秀太さん,大倉メグミ役の進藤あまねさん,御薬袋ミレイ役の中島由貴さん
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続いては商品情報と発売スケジュールが発表。新作アニメに登場するキャラクターとそれぞれが使用する国家を収録した5種類の
スタートデッキが発売となり,3月25日に3種,4月3日には2種が登場する。
4月17日にはブースターパック第1弾が,6月19日にはブースターパック第2弾が発売。シークレットレアとしてCLAMP描き下ろしのカードイラストが“ごくまれに”ランダムで封入される。また,今までのクランルールで遊べるカード「Vコレクション(仮)」も夏ごろに発売される予定だ。
最後に,プロジェクトを統括する木谷高明氏が登壇。
「D4DJ Groovy Mix」(
iOS /
Android)にヴァンガード関連の楽曲追加や各種Web配信サービスでの映像作品の配信に関する情報を公開した。
さらに,前述の最新スタートデッキ5種が
“10周年の感謝記念価格”となる各333円(税込)で発売されるというサプライズ発表も。「新展開を迎えるなかで,既存のユーザーと新規のユーザーのどちらにも楽しんでもらえるように最大限の努力をし,今まで未熟だった部分も改善していきたい」と熱い意気込みを語りイベントは終了した。