［TGS 2013］「初音ミク Project mirai 2」＆「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」の開発者が溢れんばかりの“愛”を語ったステージイベントをレポート

　東京ゲームショウ2013ビジネスデイの2日目（2013年9月20日），セガブースにおいて，11月28日発売予定のニンテンドー3DS「初音ミク Project mirai 2」（以下，「Project mirai 2」）と，2014年春発売予定の「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」（PS3 / PS Vita 以下，Project DIVA- F 2nd）の開発者によるトークイベントが開催された。本稿では，このステージの模様をレポートする。

　イベントは「Project mirai 2」のコーナーからスタートした。ステージに登場したのは，同作のデザイナーを務めるあさぽん氏とさよぽん氏，そしてプランナーの佐藤一樹氏の3名だ。トークはいくつかのお題に沿って進行していったのだが，とくに印象深かった話題をチョイスしてお届けしよう。

左からあさぽん氏，さよぽん氏，佐藤一樹氏

イベントの途中でミクダヨーさんも登場

　まずは「私は，どれほどミクさんを愛しているか」というお題。ここでは，さよぽん氏が「弊社の“中の人2号”は，『一晩寝て朝起きたら開発が終わっていてほしい』って言うんですけど，私は全然そんなことはなく，ずーーーっと開発していたいです！　ずっとミクさんのことを考えて仕事をしていたいんです！」と思いの丈を明かした。
　あさぽん氏は「朝，出社したら，夜，会社から（家に）帰りたくないくらいの気持ちです。仕事が楽しくてしょうがないんです。なぜなら，いつもミクさんが近くにいるからです。うらやましいでしょう……？」と，独特の語り口でコメントした。

　また，「Project mirai 2」で一番好きな曲を発表するコーナーでは，あさぽん氏は「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」，さよぽん氏は「骸骨楽団とリリア」，佐藤氏は「1925」をフェイバリットソングに選んでいた。
　「1925」について佐藤氏は，「レトロでオシャレ」な部分を好きな要素として挙げている。さらに，あさぽん氏も「和風，洋風，ミクさんが入っていて3度おいしい」と，同曲を絶賛していた。

1925のプロモーションムービー	ステージの後半では，「Project mirai 2」の限定版「ぷちぷくパック」を紹介
こちらは，予約特典の「初音ミク 学習帳」	「Project mirai 2」のアクセサリーセットがソフトと同日に発売

　続いて行われた「Project DIVA- F 2nd」のコーナーでは，同作のプロデューサー 林 誠司氏が登場した。

　「Project DIVA」は第1作から数えると，4年間にわたって展開されている人気シリーズだが，林氏によると立ち上げ当初は「ミクさんを，どうやってゲームとして作っていけばいいのか……」と，手探りの状態だったらしい。
　しかし，作品を重ねるたびに多くのユーザーが支持してくれたおかげで，徐々に作り方が分かってきたとのこと。そして，これまで続けてこられたのは，本当にユーザーのおかげであると，応援し続けてくれたファンに感謝していた。

ミクナノーさんが林氏の汗をぬぐい，笑いを誘う場面も

　その後は，最新作「Project DIVA- F 2nd」へと話題が移った。本作は被写界深度が導入されたことにより，映像表現に奥行きが加わっている。そのため，これまでのシリーズ作品と比べて，映像の美しさが飛躍的に増しているという。ただでさえ愛らしいミクさんが，あらゆる角度から可愛らしく描かれているので，ぜひ期待してほしいとのことだ。

　なお，東京ゲームショウの会場では，同作の先行体験版を試遊できる。新システム「リンクスクラッチ」や「ダブルスクラッチ」が体験できるのはもちろん，チャレンジアイテムを2つ同時に選択することも可能だ。
　先行体験版で選べる難易度は「イージー」と「ノーマル」だけだが，チャレンジアイテムを使うことによって，「ノーマルですらここまで難しくなるのか！」ということを実感できるとのこと。林氏は「腕に覚えのある人は，ぜひ挑戦してほしい」と話していた。

「初音ミク Project mirai 2」公式サイト

「初音ミク -Project DIVA- F 2nd」公式サイト

「初音ミク」ブースでは，試遊した人に特製ステッカーをプレゼント。また，ブースの周辺では「Project mirai 2」のまんまるうちわも配布されている