Electronic Artsの傘下にあるPopcap Gamesといえば,1400万本もの大ヒットになった
「Plants vs. Zombies」を代表作に持つ,カジュアルゲームを専門に開発するデベロッパだ。E3 2013開幕までの数週間に,「Dead Face」や「Glass Effect」
(※)など,Electronic Artsの人気アクションタイトルをもじった名称のアートワークをリリースし,多くのメディアやファンを煙に巻いてきたPopcap Games。そんな同社は,E3の開幕前日に行われたElectronic Artsのプレスカンファレンス(
関連記事)で
「Plants vs. Zombies: Garden Warfare」(
Xbox One /
Xbox 360。以下,Garden Warfare)を発表し,来場者を騒然とさせた。E3 2013会場で同作のデモプレイを確認してきたので,ゲームの詳細情報をお届けしよう。
※それぞれ,「Dead Space」(PC / PlayStation 3 / Xbox 360),「Mass Effect」(PC / Xbox 360)をもじったものだと思われる
Garden Warfareは,
Frostbite 3エンジンを使用したTPSタイプの,そしてCo-opベースのゲームである。ゾンビで溢れかえるとある町を救うため,シリーズでお馴染みの「クレイジー・デイブ」に改良された植物達が,ゾンビの本拠地を目指して侵攻を開始するというストーリーが描かれる。
本作でプレイヤーが選べるキャラクタークラスは4種類。豆鉄砲を連射する
「Pea Shooter」,至近距離でゾンビを丸呑みできる
「Chomper」,ヒーリングが得意な
「Sunflower」,そして自分の棘で遠距離から狙撃を行う
「Cactus」から一つが選べる。
これらの植物は,複数のサブキャラクターを生むことができる。Pea Shooterなら,鉢に植えられた
「Pea Cannon」を,Chomperであれば新キャラの
「Box-Choy」というボクシングが得意なチンゲン菜を,Cactusは空中から敵を攻撃する
「Garlic Drone」をといった具合だ。
今回のデモプレイで見られたのは,
「Survival」というモードだ。これはタワーディフェンスの“Wave”の要領で複数回にわたって突進してくるゾンビ軍団を,ひたすら殲滅していくというものである。ゾンビは,新しいWaveになるたびに少しずつ強力になっていく。今回は,5回めのWaveが終了した時点で4人のダンサーを従えた「Disco Zombie」が登場し,ミラーボールを振り回しながら高速回転するという技を披露していた。これを退治すると,今度は巨大な「Gargantuar」が地中から這い出てくるという流れになっていた。
デモプレイ終了後,開発者に質問する機会があったのだが,本作にはSurvivalモードだけでなく,
プレイヤーがゾンビ側を操作するというチーム対戦モードも存在するという。「Frostbite 3エンジンの無駄使いをした壮大なジョークなのか」という心配をよそに,なんとなく名作になりそうな予感も漂っている本作。個人的にも,実際に遊んでみたいと思えたタイトルの一つだった。