スクウェア・エニックスは2017年6月23日,「FINAL FANTASY XV」(PS4 / Xbox One。以下,FFXV)」のWeb番組「ファイナルファンタジーXV アクティブ・タイム・レポート E3 2017 スペシャル」を配信した。
6月27日の配信を控えたDLC「エピソード プロンプト」はもちろん,E3で発表されて話題を呼んだVRゲーム「MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV」,スマホアプリ「キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-」(iOS / Android)「ファイナルファンタジーXV:新たなる王国」(iOS / Android)など,広がり続ける「FINAL FANTASY XV UNIVERSE」の最新情報が明かされた。本稿でその模様をレポートしよう。
なお,記事中で使用している画像は配信映像をキャプチャしたものだ。
●出演者(敬称略)
・田畑 端(FFXV ディレクター)
・大藤昭夫(マーケティング部マネージャー)
・滝澤雅史(MONSTER OF THE DEEP ディレクター)
・中澤孝継(FFXV アップデートディレクター)
・遠矢 司(エピソード プロンプト Co.ディレクター)
・渡部俊明(アウトソーシングマネージャー)
・光岡 希(FFXV コミュニティ担当)
FFXVディレクターの田畑 端氏(左)と,マーケティング部マネージャーである大藤昭夫氏(右)
Xbox One Xに対応し,より美しいグラフィックスに
まずはE3で正式発表されたXbox One Xで動作するFFXVのムービーが公開された。Xbox One XでFFXVを起動すると,高解像度テクスチャなどを実装するアップデートが自動で行われるという。「解像度はネイティブ4Kとはいかないが,多分3Kは出せる。フレームレートについても30(FPS)よりは高くなっている」(田畑氏)とのこと。
スマホアプリ「キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-」の最新トレイラーも公開された。4人マルチプレイが可能で,気になる配信は「そう遠くない時期」(田畑氏)
VRゲームは「MONSTER OF THE DEEP」以外にも開発中か?
続いて紹介されたのは「MONSTER OF THE DEEP」。FFXVの世界で,ノクト達とともに釣りを楽しむVRゲームだ。ディレクターの滝澤氏によれば,ボスにあたる危険な魚もおり,こちらは釣るのではなくボウガンを使って倒すのだという。
発表時に皆が思ったであろう「なぜ釣りなのか?」という疑問について,田畑氏は「FFXVの世界に没入しつつ,どんな遊びをさせればいいのかと考えていったところ,釣りになった」と答えた
「MONSTER OF THE DEEP」ディレクターの滝澤雅史氏
さて,FFXVのVRゲームと言えば,E3 2016に出展された「FINAL FANTASY XV VR EXPERIENCE」(関連記事)が気になるところだが,田畑氏によればこの作品は「あくまで試作」だったとのこと。開発を進めていくうえで,FFXVの世界を味わうこととバトルを両立させるにはかなりのリソースが必要なことが判明したため,2つの要素をそれぞれ別のタイトルとすることが決まったという。
「それぞれ別のタイトルとする」ということは,「MONSTER OF THE DEEP」に加えて,バトルを中心にしたVRタイトルがリリースされると考えるのが自然だが,実際田畑氏は「この後に見据えているタイトルもある」と意味深に語った。
残念ながらこれ以上の情報は明かされなかったが,今後の発表に注目したいところだ。
滝澤氏は「MONSTER OF THE DEEP」について,「FFXVの世界に入る臨場感,キャラクターたちと出会って親交を深める楽しさもあります」とアピール。田畑氏は,2017年9月の配信前に「MONSTER OF THE DEEP」を体験できる機会を設けると明らかにした。
カップヌードルスタイルは,日清食品の「カップヌードル」とFFXVがコラボした際に,CMでノクトが被っていたユニークなかぶり物をゲーム内に実装したもので,「HP回復速度アップ」の能力を持っている。6月27日のアップデートと同時に,「カップヌードル FINAL FANTASY BOSS COLLECTION ボスキャラパッケージ」の購入者は先行ダウンロードが可能になり,購入者以外にも後日配信されるとのこと。