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プレイレポート
[E3 2013]Xbox Oneローンチタイトル「Forza Motorsport 5」のインプレッション&直撮りプレイムービーを掲載。新世代機のキラータイトルとなるのか
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E3 2013のMicrosoftブースでは,ステアリングコントローラが備え付けられたドライビングシートでプレイすることができた。本稿では,そのインプレッションと共に,4Gamerスタッフが撮影したプレイムービーをお届けしよう。
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4年前からXbox One本体の設計部隊と
連携して開発が進められた
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本作では,車両物理エンジン,グラフィックスエンジン,AIシステムのすべてが一新されており,さらに最新のクラウドテクノロジーにも対応したことで,幅広くも奥深いゲーム性とビジュアル体験を実現しているという。
レンダリング解像度は1920×1080ドット,60Hz。グラフィックスはほぼすべてのマテリアルに対し,物理ベースレンダリングを適用しているとのこと。革やガラス,金属,ゴムといった各素材は現実世界の反射特性を正確に再現しており,太陽の位置,ライティング条件,天候条件が変化したとしても,現実に極めて近いビジュアルになるという。とくに,スーパーカーのマルチレイヤー塗装に関しては,実車のそれを正確に再現しているとのこと。具体的にはベースカラー層,メタルフレーク層,クリアコート層といった多重塗装を再現する特別なシェーダを実装している。光源位置や視線角度に応じてキラキラと煌めきつつ,独特な異方性反射を醸し出す高級スポーツカーの色再現性は,実車メーカーからのお墨付きをもらっているのだとか。
実際,同ブースには「ゲーム内と実車のビジュアルを比較してほしい」との意向で,今年のジュネーヴモーターショーで公開されたばかりのマクラーレンP1が展示されていたほどだ。
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車両物理エンジンも一新され,本作では四輪の挙動シミュレーションや空力シミュレーションだけでなく,動的な破壊モデルを車種ごとのボディ素材,シャシー素材の材質特性を再現する方向で改善しているとのこと。例えば,カーボン素材は非常に頑丈だが,一定以上の衝撃で割れたり,金属フレームは衝撃により曲がって変形する……といった違いが出るという。もともとリアル系レーシングゲームに破壊表現を持ち込んだ同シリーズだけに,ダメージ表現に関してはこだわり抜かれている。
内装も革素材や樹脂素材,布素材を精密に再現しているそうで,走って遊ぶだけでなく,とても現実では買えないスーパーカーをバーチャルに眺めて,所有した気分を味わうことも楽しめそうだ。
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マルチプレイは従来通り,世界中のプレイヤーが同時に参加できるオンライン対戦のほか,サーバーに集約されたデータからプレイヤーのドライビングテクニックを学習したAIドライバーとの対戦も楽しめるようになっている。クラウドシステムを活用した新しい非同期対戦システムとして,技術的にもちょっと面白そうな試みだ。
マクラーレンP1の乗り味を正確に再現!?
今回のデモバージョンで用意されていたのは,架空の市街地コースのみ。車両は,マクラーレンP1のほか,マクラーレンMP4-12C,フェラーリF12,パガーニウアイラ,ケーニグセグCCX,ランボルギーニ・アヴェンタドールの6種だ。
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せっかくなので本作のイメージカーであるマクラーレンP1を選択してみたが,実際,ほかのプレイヤーを見ても同車を選択している人が多かったようだ。確かに,その気持ちはよく分かる。なにしろ間近に実車が展示されているのだし,価格は約1億円の高級車。そのうえ世にも珍しいハイブリッドシステム搭載のスポーツカーとなれば,自動車ファンならずとも乗ってみたくなるというもの。
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マクラーレンP1のアクセルレスポンスに面食らったが,さすがはリアル系レーシングゲームとして名を馳せる同シリーズ,ちゃんとブレーキングしなければ曲がれない走行挙動はしっかりと継承されている。つまり,本作がゲームライクになったのではなく,マクラーレンP1のアクセルレスポンスがゲームチックである,ということを再確認した。
マクラーレンP1は,曲率の高いコーナーではアクセルオンとブレーキリリースを多めにオーバーラップさせたほうが,コーナーの出口でガツンとアクセルを踏める。これが分かると,途端にドライビングが楽しくなってくる。
屋外の景色もリアルで臨場感たっぷりだが,コクピット内の再現性も極めて高く,感動的ですらある。コーナリング中に車内に差し込む日差しの向きが変わると,ドアパネル上のカーボンファイバーの模様の陰影の出方も変わり,その“質感”が伝わってくる。色としては同じグレー彩色のステアリングとダッシュボードも,前者がバックスキン製,後者がプラスチック製ということが伝わってくるのだから凄い。
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なお,Xbox Oneは対応ステアリングコントローラについては未発表だが,本作のデモバージョンではXbox One本体と同時発売が予定されているThrustmaster製の試作モデルが用いられていた。来場者はこの試作コントローラでプレイしたわけだが,ステアリングサイズは小振りで扱いやすさは良好だった。従来のXbox 360用ステアリングコントローラは使えるのか聞いてみたところ,Microsoftの担当者の回答は「ノーコメント」だった。
いずれにせよ,さすがはXbox Oneの看板タイトルだ。この完成度を体験してしまうと,一刻も早いXbox Oneの登場を望んでしまう。
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「Forza Motorsport 5」公式サイト
4GamerのE3 2013特設ページ
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- ライター:西川善司
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