Taipei 101の36階では,GIGABYTE美女がお出迎え
![画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/002.jpg) |
台北のランドマークタワーであるTaipei 101に,GIGA-BYTE TECHNOLOGYがプライベートブースを開設し,
CO
M
PU
TEX
TAI
PEI
20
14に合わせて新製品の展示を行っているという話は
先のレポートで紹介済みだが,そこではユニークなグラフィックスカード製品の実動デモも行われていたので,それについてレポートしよう。
クロックアップ版GTX 780 Tiを3-way SLIで
安定運用するための“液冷セット”が登場
「外部液冷ユニットを組み合わせた,GeForce GTX 780 Ti搭載カード3枚セット」。これが,
GIGABYTEの発表した「
GV-N78TX3WA-3GD」である。
「
GeForce GTX 780 Ti」(以下,GTX 780 Ti)搭載グラフィックスカードを3枚1セットで販売しようという時点で相当に強烈だが,そこに,「
WATERFORCE」と呼ばれる専用の外付け型液冷ユニットを組み合わせているのだから,まさに前代未聞の製品と述べていい。
カード3枚とWATERFORCEをひっくるめた製品名がGV-N78TX3WA-3GD。「外付け液冷クーラーと3枚のグラフィックスカードによるオールインワン液冷クーラーは世界初」とGIGABYTEはアピールしていたが,そりゃたしかに世界初でしょう
![画像集#003のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/003.jpg) |
この写真では単なる3-way SLI構成にしか見えないが,写真右側に上へと伸びる蛇腹状のホースがチラリと見える
![画像集#004のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/004.jpg) |
セットを構成するGTX 780 Tiカードは,定格クロックがベース875MHz,ブースト928MHzのところ,順に10
85
MHz,
11
50MHz
と,約24%引き上げられている。メモリクロックは定格の7000
MHz相当から変わっていないそうだが,ともあれ,この高いクロック設定で安定動作させるための冷却システムが,WATERFORCEというわけだ。
WATERFORCEとつながるカード側では,GPUコアやメモリチップ,電界効果トランジスタ(MOSFET)部分に熱伝導プレートが取り付けられており,これらからの熱は,冷却液を介してWATERFORCEの巨大なラジエータユニットへと運ばれる仕組みになっている。
この角度から見ると,ホースの存在が分かりやすい。ホースはグラフィックスカード1枚につき2本ずつが,液冷ブロックと接続されている。ちなみにPCケースは別売りである
![画像集#005のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/005.jpg) |
WATERFORCEはかなり巨大な液冷ユニットだ。前面のインジケータでは,GPUの温度や冷却ファンの回転数,ポンプユニットの回転数を,カードごとに確認できる
![画像集#006のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/006.jpg) |
WATERFORCEは,PCケースの横ではなく,天板部の上に載せて運用するスタイルが想定されているが,冷却液のホースには相応の長さがあるので上に載せなくてはならないわけでなく,説明員も「PCケースに対して特別な要件はない」と話していた。
セッティングするときは,外付けユニット上部のカバーを開けて,ラジエータ部を1つ1つ,大型ユニット側に収めていく
![画像集#010のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/010.jpg) |
これを聞いて,「じゃあホースはどうやって中に入れるの?」と思った人は鋭い。ただし,結論から言うと,
WA
TER
FO
R
CEはグラフィックスカード用の簡易液冷クーラーが3つ連なったような実装になっているため,「PCケースにグラフィックスカードを差したら,
120mm長級のラジエータを5インチベイ部から出して,外付けの大型ユニットに収める」という処理を3回繰り返せばセッティング完了だ。ホースや電源ケーブルを取り回すために5インチベイを1つ使ってしまうため,そこにはカバーを取り付けられるようにもなっている。
![画像集#011のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/011.jpg) こちらが収まった状態だ。簡易液冷クーラー×3という構成になっているのが分かる |
![画像集#012のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/012.jpg) ホースと電源ケーブルを取り回したら,付属のカバーを取り付ける |
WATERFORCE前面のボリュームダイヤルで,カードごとに冷却動作を調節できる
![画像集#007のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/007.jpg) |
3枚のグラフィックスカードは,当然のことながら3-way SLIで運用されることになるが,動作させるゲームによっては,
3基のGPUそれぞれでかかる負荷に違いが出てくる場合もあり,ゆえに発熱量はカードごとに異なる可能性がある。そこでWATERFORCEでは,カード単位で発熱を管理して,GPU温度に応じてラジエータ部の冷却用ファンやポンプユニットの回転数を自動変更する仕組みが導入されているそうだ。
自動調整に任せるだけでなく,WATERFORCE前面のボタンとボリュームダイヤルを使って,GPUのターゲット温度や冷却ファンの回転数,ポンプの回転数を手動調整することもできる。
良い意味でかなりクレイジーな製品だが,GIGABYTEとしてはWATERFORCEを技術デモで終わらせるつもりはなく,日本で発売する計画があるという。今のところ,
2014年9月頃に30万円以下で販売できるよう調整中だそうだ。
![画像集#008のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/008.jpg) |
![画像集#009のサムネイル/[COMPUTEX]巨大液冷ユニットとGTX 780 Tiカード3枚のセットで30万円!? 前代未聞のシステムがGIGABYTEから登場](/games/216/G021677/20140604055/TN/009.jpg) |
こちらは,「Intel Z97 Express」チップセット搭載のゲーマー向けマザーボード「Z97X-Gaming G1 WiFi-BK」に,クロックアップ版「GeForce GTX 780 Ti」カード「GV-N780OC-3GD」を組み合わせたゲームPCのデモ。PC版「Need for Speed: Shift 2 Unleashed」を3画面でプレイできるようになっていた。ちなみに冒頭で紹介した美女は,この試遊台のコンパニオンだ |