攻略
「Hearthstone」横に並べたミニオンを進化させて盤面を制圧していく「進化シャーマン」を紹介
現在のランクマッチは,さまざまなタイプのデッキに当たる環境なので,受けが広いということはランクマッチ向けのデッキであるともいえる。そのぶん,進化シャーマンを相手にする機会も多いので,現行のランクマッチを勝ち抜く上では,無視できないデッキのひとつだろう。
デッキ内容と基本戦術
カード名 | 枚数 | マナ | 魔素 | セット | |
---|---|---|---|---|---|
進化 | 2 | 1 | 100 | 旧神のささやき | |
メイルシュトロームのポータル | 2 | 2 | 100 | ワン・ナイト・イン・カラザン | |
原始フィンのトーテム | 2 | 2 | 100 | 大魔境ウンゴロ | |
炎の舌のトーテム | 2 | 2 | - | ベーシック | |
翡翠の爪 | 2 | 2 | 100 | 大魔境ウンゴロ | |
退化 | 2 | 2 | 100 | 仁義なきガジェッツァン | |
マナの潮のトーテム | 2 | 3 | 100 | クラシック | |
翡翠の稲妻 | 2 | 4 | 40 | 仁義なきガジェッツァン | |
血の渇き | 2 | 5 | - | ベーシック | |
地底よりのもの | 2 | 6 | 100 | 旧神のささやき | |
ファイアフライ | 2 | 1 | 40 | 大魔境ウンゴロ | |
ブラッドセイルの海賊 | 2 | 1 | 100 | クラシック | |
海賊パッチーズ | 1 | 1 | 1600 | 仁義なきガジェッツァン | |
ストーンヒルの守護者 | 2 | 3 | 100 | 大魔境ウンゴロ | |
ドッペルギャングスター | 2 | 5 | 100 | 仁義なきガジェッツァン | |
アヤ・ブラックポー | 1 | 5 | 1600 | 仁義なきガジェッツァン | |
デッキコスト:5360魔素 |
デッキコード※以下の文字列をコピーした状態でデッキ編集画面を起動すると,上記のデッキが自動的に組まれます。
AAECAaoIApG8ApS9Ag6BBOUH8AeTCfqqAvuqAqC2Aoe8AtG8Ava9Avm/ApHBApvCAuvCAgA=
勝ち筋は大きく分けて2つある。1つは,ミニオンを横に並べて血の渇きで一気にダメージを叩き出す勝ち方。もう1つは,ドッペルギャングスターと進化でコスト6のミニオンを3体並べ,一気に盤面を取る勝ち方だ。基本的にはこの2つの勝ち筋を狙っていくのだが,いずれにせよ盤面にミニオンがいなければ始まらないので,盤面の優位を保つ戦い方は常に意識していきたい。
盤面の優位を保つ上うえでとくに有用なのが炎の舌のトーテムだ。このミニオンの効果により,攻撃力0のトーテムでも盤面トレードができるようになり,かつブラッドセイルの海賊から出てくる海賊パッチーズなども有効活用できる。場合によっては相手の大型ミニオンも簡単に処理できるので,積極的に役立てていこう。
また,相手が並べてきたミニオンを除去するうえで有用なのが退化だ。どれだけ強化されたミニオンでも,コストの低いほかのミニオンに変えられるので,とくに軽量ミニオンを多く並べて強化してくるアグロドルイドのようなデッキに対して有効だ。また,メイルシュトロームのポータルも強力な軽量除去呪文となるので,合わせ技として使っていくといいだろう。
採用カードの解説
進化
デッキ名からも分かる通りに,このデッキにおけるキーカードの1つ。多くのミニオンを並べてからこのカードを使うことで,1コスト高いミニオンを一気に展開できる。これを使って盤面を制圧していきたい。とくにドッペルギャングスターとの相性は抜群で,組み合わせて使えば,6コストのミニオンが一気に3体並ぶという恐るべきコンボとなる。
メイルシュトロームのポータル
同コスト帯の魔力の爆発と同じ効果に加え,さらに1コストのミニオンまで召喚してくれる破格のコストパフォーマンスを誇る1枚。呪文ダメージを+1してくれる怒れる大気のトーテムとの相性が良いので,コンボでの活用を常に意識していきたい。
原始フィンのトーテム
場に出すことで,毎ターン1/1の原始フィンを生み出してくれる効果は,見た目以上に強力。というのも,シャーマンの場合は炎の舌のトーテムや血の渇きといった,強力なバフカードがあるからだ。とくに対クエストローグ戦においては,このカードで盤面にミニオンを広げてから血の渇きで決めるという勝ち方が必勝パターンの1つとなる。
炎の舌のトーテム
黎明期から活躍し続けているシャーマン伝統のミニオン。このデッキは盤面に軽量ミニオンを並べていくスタイルなので,攻撃力バフを持ったこのミニオンは,キーカードの1つとなる。ブラッドセイルの海賊から出てくる海賊パッチーズや,原始フィンのトーテムなどと合わせて使うことを意識しよう。
翡翠の爪
オーバーロード(1)が付いてしまうものの,2/2武器に加えて翡翠のゴーレムが召喚できるコストパフォーマンスの良いカード。とくに序盤の盤面を取るのに有効で,対アグロ戦では,マリガンで狙っていきたいカードである。
退化
相手ミニオンを1コスト低い別のミニオンに変えられるため,元々のミニオンが受けていた強化などもすべてなかったことにできてしまうのが強力。とくにドルイドの動き回るマナへのカウンターとして決めることができれば,それだけで勝負を決める一手となる。
マナの潮のトーテム
このデッキにおける貴重なドローソース。3コストも払うので2ドローはほしいと感じるかもしれないが,このミニオンは場に残り続けることで2ドロー以上のポテンシャルを見込めるため,ハマれば非常に強力だ。また,炎の舌のトーテムや血の渇きと組み合わせれば,火力として活用できる。
翡翠の稲妻
4ダメージを出しつつ翡翠のゴーレムを生み出せる優良カード。相手ミニオンの除去はもちろん,終盤で相手ヒーローの体力を詰めるときの一手にもでき,どのシーンでも腐ることなく活躍してくれる。長期戦になれば,サイズが大きめの翡翠のゴーレムが出てくるのも地味にありがたい。
血の渇き
このデッキにおけるフィニッシャーとなるカード。このデッキはミニオンを並べることに長けているため,このカードで1ターンに20点ダメージ以上を叩き出すことも珍しくない。とくに原始フィンのトーテムとの相性は抜群といえる。
地底よりのもの
スペックの高さは現環境でも色あせず,シャーマンデッキのほとんどに採用されているミニオン。トーテムを召喚すればコストが安くなるので,大抵の場合4コスト以下で召喚でき,うまくいけば0コストで召喚できることも決して珍しくない。また,召喚後は6コストとして扱われるため,進化させれば7コストのミニオンに化けるというのも覚えておこう。
ファイアフライ
中立のなかでも優良な1コストミニオン。元々その優秀さから多くのデッキに採用されるミニオンだが,このデッキでは炎の舌のトーテムとの相性の良さが光る。また,中盤以降は血の渇きでのフィニッシュにつなげる時にも役に立ってくれるカードだ。
ブラッドセイルの海賊
海賊パッチーズを飛ぶためのカードという印象が強いが,雄叫び効果で武器を破壊できるのも見逃せない。とくに対海賊ウォリアー戦では,相手の烈火の戦斧を破壊できると大きなアドバンテージになるので,積極的に狙っていこう。
海賊パッチーズ
おなじみのパッチーズはここにも健在。基本的には手札からではなく,ブラッドセイルの海賊から引っ張り出したい。また,炎の舌のトーテムと共に用いると,3/1になった海賊パッチーズがいきなり動けるので,このコンボも常に意識しておこう。
ストーンヒルの守護者
3コスト1/4挑発という及第点の能力を持ちつつ,おまけに発見効果まで付いているのが強力。発見効果はヒーロー専用のカードが出てきやすく,シャーマンだと地底よりのものやアース・エレメンタルといった優秀な挑発ミニオンを発見しやすい。
ドッペルギャングスター
このデッキの鍵となるカードで,基本的には進化と組み合わせて使うようにしたい。6マナで6コストのミニオンが3体並ぶ効果はさすがに強烈で,それだけで勝負を決めてしまう威力を持つ。進化が手札にないときは素だしすることもあるが,その場合は血の渇きと組み合わせて使えばフィニッシャーとして活用できる。
アヤ・ブラックポー
翡翠のゴーレムを2体出せるカード。翡翠ギミック入りのデッキであれば,高確率で採用される優秀なレジェンドミニオンだ。もちろん,このデッキにおいても例外ではなく,長期戦になった時に高スタッツの翡翠のゴーレムを出すのに大きく役に立ってくれる。また,断末魔効果で翡翠のゴーレムが出てくるため,除去系の呪文に対する耐性があるのもポイントだ。
マリガンについて
◯VSアグロデッキ
ファイアフライやブラッドセイルの海賊といった1コストのミニオンを狙いたい。ミラーマッチや対アグロドルイド戦などでは翡翠の爪が有用で,このカードを引けているかどうかで大きく展開が変わる。
また対海賊ウォリアー戦では,体力1のミニオンが1ターン目に並ぶことが多いので,メイルシュトロームのポータルをキープしておくのも良いだろう。相手がアグロドルイドであれば,バフや動き回るマナに対して刺さる退化をキープすると良いだろう。
◯VSミッドレンジ,コントロールデッキ
対ミッドレンジデッキや対コントロールデッキに対しては,フィニッシャーを確保しておくことが重要になる。
対ローグ戦では,血の渇きで勝負を決める展開が多いので,初手でキープしても良いだろう。全体除去が強めのデッキに対しては,いかにドッペルギャングスターからの進化を決めるかに掛かっているので,進化とドッペルギャングスターの組み合わせを引いていた時はキープを考えてもよい。
とくにドッペルギャングスターは,始祖ドレイクに対して非常に弱いので,始祖ドレイクを積んでいる可能性が高いデッキと戦う場合は,必ず進化と一緒に使いたい。また,原始フィンのトーテムなども,ミッドレンジ以降の遅めのデッキに対してはよく働くので,積極的にキープして良いだろう。
著者紹介:ルネ
カードゲームやボードゲームの攻略・レビュー記事をメインに担当するフリーライター。第1回ドミニオン世界選手権優勝,第4回ドミニオン日本選手権優勝,その他複数のアーケードカードゲームで全国ランキング入りなどの経歴を持つ。Hearthstoneでは,AmericaサーバのLegendランク2位まで到達,およびGAMERS LEAGUE Season#1でSemifinal進出経験あり。主にアナログのカードゲーム/ボードゲームが大好物だが、コンシューマ,アーケードからソーシャルゲームまで,ゲームと名がつけば何でも食いつく雑食系。
「Hearthstone: Heroes of Warcraft」公式サイト
「Hearthstone: Heroes of Warcraft」ダウンロードページ
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(C)2017 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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