スクウェア・エニックスは2015年3月28日，同社のアーケードゲーム「
LORD of VERMILION III Twin Lance」（以下，LoV III）の公式ファンイベント
「ヴァーミリオンフェスティバル2」を，神奈川のゲームセンター“ウェアハウス川崎”にて開催した。
「ヴァーミリオンフェスティバル」の第2回にあたる今回のイベントでは，3月1日から開催されていたオンライン対戦イベント「紅蓮勢力戦争」の最終決戦が実施され，4月27日に稼働開始となる最新バージョン
「Chain-Gene」の情報が発表された。
本稿では，会場で繰り広げられた戦いの様子と，発表内容についてお伝えしていく。
開催地となったウェアハウス川崎は，中国の朽ちた城塞「九龍城」をイメージした禍々しい……もとい，独特な外観を持っており，ゲームファンにはホラー（な見た目の）ゲームセンターとして知られている。今回の「紅蓮勢力戦争」では，九龍城の頂上に至る王が決定されるというわけだ
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前半戦には，実況＆解説役として声優の立花慎之介さん（中央左），「LoV III」開発チームのノイ氏（中央右）が登場した
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まず行われたのは，「紅蓮勢力戦争」の最終決戦だ。本編のストーリーになぞらえて，プレイヤー全体が“皇帝軍”と“反乱軍”の2勢力に分かれてポイントを争奪した本イベントも，ついに決着を迎えることになる。
最後の戦いに参加するのは，各勢力のプレイヤーに投票で選ばれた16名。初代LoVから全国大会にほぼ出場している栄斗選手や，LoV IIの第3回全国大会で優勝したD．C．選手，そして前回全国大会で優勝した“創醒の四皇”メンバーなど，そうそうたる名前が並んだ。
■出場プレイヤー（敬称略）
◯皇帝軍
- 一軍隊
- LOVプロ（＞＜）／
- Silver皿
- D．C．
- 仁義なき青井
- カヲル
- 栄斗
- たつを
- KAZ（補欠）
- 希一（補欠）
◯反乱軍
- おもち
- 飛鳥☆
- HERO
- ガミー
- ダメダメ
- 一休III
- 盈燈
- 麗寧＠悠久の車輪勢
- 月見里ココア（補欠）
- みんみん（補欠）
LoVの大会ではお馴染みの，使い魔コスプレ選手もやっぱり登場。「（ディフェンダーの）イージスを（マジシャンの）デスで潰しに来たのか？」という立花さんの声に，会場からは大きな笑いが起こっていた
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今回の対戦形式は通常の大会とは少し異なり「全国大会ルール」（2戦），「ストーリータイムアタック」（2戦），「全国大会ルール 視聴者投票チーム」（1戦）の3カテゴリ，全5回の対戦が行われた。各対戦ごとに，勝利した勢力へボーナスポイントが入るという仕組みだ。
行われた対戦はいずれもハイレベルだったが，とくに来場者の目を引いたのは，ギリギリの戦いが展開された「全国大会ルール」の2戦目だろう。
序盤で展開が遅れたガミー選手が，強力なアビリティ「ダブルヒット」を持つアクアクイーンと，「WウィークIII」を持つリヴァイアサンのトランスを成功させ，一気に試合を巻き返す展開を見せたのだ。惜しくも勝利は逃したものの，残り80カウントからの猛反撃は会場を大いに盛り上げてくれた。
「全国大会ルール」の第2回戦。トランスしたリヴァイアサンとチームメイトのイザナギの行進は，まさに無人の野を行くがごとし
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驚きの250カウント以上を残してのフィニッシュ。ストーリータイムアタック第1回戦（14話「マギナレム大神殿決戦」を使用）では，アルカナを素早く破壊できるアレクトーを使用して「ほぼ戦闘をせずにクリアする方法」を編み出した，皇帝軍チームが圧勝を果たす
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ファン投票による最終戦。モニター視点となったおもち選手は惜しくも敗北してしまったが，同氏お馴染みの海種デッキを使用し，最後まで粘り強く奮戦した。その結果，敗北チームにありながら個人ポイントでトップに輝く
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さまざまな戦いが展開された紅蓮勢力戦争は，最終的に皇帝軍が勝利ポイントで上回り，皇帝軍側の勝利という形で幕を閉じた。これらの戦いの様子は，当日に放送されていたニコニコ生放送ページの
タイムシフトから視聴できるので，興味のある人は確認してみよう。
勝利した皇帝軍側のプレイヤーには，この先実装されるキャラクターカスタマイズアイテムが配布され，両陣営を含む出場者全員には特別称号「ヴァーミリオンソルジャーズ」が進呈された
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「Fate」や「ガンスト2」とのコラボが決定！
オリジナル使い魔も新システムを引っさげて登場
白熱の最終決戦に続いて，最新バージョン
「LORD of VERMILION III Chain-Gene」の情報発表コーナーがスタートした。こちらのコーナーでは，プロデューサーの丹沢悠一氏と，メインゲームデザイナーの横山賢介氏，ブリュンヒルデ役の声優・三宅麻理恵さんと，同じくコノハナサクヤ役の荒川美穂さんも登場した。ここから先は，各登壇者が行ってくれた補足解説などを中心に掲載していく。
 LoV IIIプロデューサーの丹沢悠一氏（中央左）と，メインゲームデザイナーの横山賢介氏（中央右）。立花慎之介さんとノイ氏も一緒に，発表コーナーに参加していた |
 ブリュンヒルデ役の三宅麻理恵さんと，コノハナサクヤ役の荒川美穂さん。2人とも，最近はかなりLoV IIIを遊んでいるようで，自分の使用する種族に強そうなカードが登場すると，ニヤリと笑いを見せた |
まずは今回のメインビジュアルが公開された。前バージョンのストーリーで，本作の世界観に関係していることが判明したニドとリシア（初代LoVからLoV Re:2までの主人公）が描かれており，公開された瞬間は会場が大きくざわついた。とくにシリーズファンにとってはストーリーが気になるところだが，まだ詳細は明かせないようだ。待ち遠しいところだが，続報を待とう。
お次は新カードと，LoVシリーズではお馴染みとなったコラボ使い魔の発表だ。まず，テレビアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」から「アーチャー」「遠坂凛」「セイバー」「ギルガメッシュ」が，アーケードゲーム「ガンスリンガーストラトス2」から「風澄徹」「竜胆しづね」が参戦することが明らかになった。
遠坂凛のアーツ「宝石魔術」で生成した宝石はストックできず，使い切り型になるようだ。「魔術刻印起動」で高性能を維持するためには，宝石を所持し続けられるようマナを管理する必要があるかもしれない
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後に上映されたムービーから，セイバーは超覚醒時のアビリティ「約束された勝利の剣」を所持していることが確認できた。その効果やステータスは不明だ
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ノイ氏が言うには，竜胆しづねの「敵ユニットのHPを徐々に減らす」というアビリティの効果は，現状の“毒”とは少し違う意味合いになるそうだ
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コラボばかりではなく，LoVオリジナル使い魔も各種族ごとに発表され，それぞれのカード公開に合わせて，それに付随する新システム「チェンジ」と「カルマ」，および「マテリアル」も明らかとなった。
以前のシリーズから人気が高かった使い魔「ツクヨミ」が発表された瞬間，招待席のD．C．選手をはじめとする来場者一同が歓声を上げるなど，こちらの盛り上がりも大きなものだった。
神族のヤマトタケルが持つ「チェンジ」は，マナを支払うことで“白と黒”に分かれたフォームを切り替えられる能力だ。カットインは一瞬で，フォームの切り替えによる時間のロスや硬直はないため，状況に応じて切り替えられる。ただし，覚醒のような無敵時間もない点には注意が必要だ
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前作からの復活使い魔，不死のリドルリドル（前作の名前はグリムリーパー）は「カルマ」という新システムを持つ。カルマは使い魔ごとに設定された“お題”をこなすことで累積するポイントで，溜めたカルマの量に応じた恩恵が得られる。リドルリドルの場合は，アルカナストーンを破壊した量に応じてカルマが累積する「グロスブレイクカルマ」がお題で，残り200カウントの時点でカルマの量が多いほど攻撃力と防御力が上昇する「カルマタイムW」が“恩恵”にあたる
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リドルリドルと同じく人気の高い復活使い魔のツクヨミ（魔種）と，新URの伏姫（人獣）は新システム「マテリアル」を持つ。これは，フィールド上に特殊なアイテムを出現させるアーツで，その場に設置したり，使い魔を追尾させたり，さまざまな形で使われるようだ
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前回の大型アップデートで追加された「トランス」に続く形で，連続した新要素の導入となったが，丹沢氏によると今回もトランス関連の使い魔を用意しているらしい。また，気になるヴァーミリオンレアの使い魔も存在するとのことなので，その辺りの展開にも期待できそうだ。
以上の発表をもって，今回のイベントは終了となった。大型バージョンアップまではまだ時間があるが，3月31日には今バージョンにおける最終アップデートが残っており，長期間のPP3倍キャンペーンも開始される。その期間を利用して，アップデートまでに腕を磨いておこう。
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2015/03/30 17:08
LORD of VERMILION III Twin Lance
