スクウェア・エニックスは2025年3月14日,MMORPG
「ファイナルファンタジーXIV」 (
PC /
PS5 /
PS4 /
Mac /
Xbox Series X|S )の情報番組「第86回 FFXIVプロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)を配信した。
「パッチ7.2コンテンツ特集Part2」と題された番組では,前回に続き次期大型アップデートで実装されるコンテンツの,より詳細な情報が実機などを用いて紹介された。
「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏 (左)と,グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏 (右)
配信冒頭には恒例の最新パッチトレイラーが公開された。実装されるコンテンツ数が多く,めまぐるしく変化する動画内容に楽曲を合わせるため,サウンド担当の
祖堅正慶氏 が苦労していたという。
FINAL FANTASY XIV パッチ7.2トレーラー 「永久の探求者」
VIDEO
パッチトレイラー公開後,パッチ7.2「SEEKERS OF ETERNITY 永久の探求者」の公開日が3月25日と発表された。なお,パッチ容量が多いため,メンテナンスは24時間となる見込みだ。
配信終盤に伝えられたが,恒例の「パッチノート朗読会」はメンテナンス突入後,3月24日のうちに実施されるとのこと。詳しい配信時間などは追って公開されるので,そちらの情報を待とう。
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スクウェア・エニックスが開発・運営中のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」 では,3月下旬に最新パッチ7.2「永久の探求者」 の実装が予定されている。レイドシリーズの第2弾や大規模な生活系・戦闘系コンテンツなどが追加される本パッチについて,プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏に聞いた。
[2025/03/13 17:00]
パッチ7.2実装コンテンツのおさらい
詳しい紹介に移る前に,パッチ7.2で実装されるコンテンツのおさらいが行われた。
なお,新たな情報として,「ゼレニア討滅戦」で得られるトークンが1個であることが明かされた。トークン量はコンテンツの難度とクリアまでの時間を鑑みて設定されており,ゼレニア討滅戦で2個配ってしまうと,以後はずっと2個になってしまうからとのこと。
また,PvE/PvPジョブ調整では近接メレーDPSは総じて火力アップ,遠隔魔法DPSもやや上方調整が行われる。ただ,ピクトマンサーはほかのジョブと比べて有利な面が多いため,どうしても下方修正せざるをえないそうだ。
各ジョブの調整意図などについては,いつものようにパッチノートにて公開予定となっている。
一方,パッチ7.2では根本的なシステムの調整も行われ,食事や薬品の先行入力が可能になったり,走りながらマウントに乗れるようになったりと,プレイフィールが大きく変化するであろう変更が加えられる。
また,スプリントについても,スプリントが切れたあとのリキャストタイム中は「ジョグ」という少し移動速度が早くなった状態が維持される。これはスプリントのリキャストタイム中ずっと維持できるので,実質的には常時移動速度が速い状態になる。ちなみにジョグ状態は立ち止まっても切れることはないそうだ。
「至天の座アルカディア クルーザー級」はダンスバトルから始まる!?
実機を使って最初に紹介されたのは「至天の座アルカディア クルーザー級」だ。ノーマルはパッチ7.2実装と同時に,零式はパッチ7.2実装から1週間後の公開を予定している。
フィールド外縁の虹色のパネル部分は足を踏み入れると即戦闘不能に。今回は序盤の動きが公開されたが,フィールドの様子からするとまだまだ仕掛けがありそうだ
このバトルにはこれまでになかった仕掛けもあるそうで,例えばパーティ全員が華麗にパーフェクトな動きを披露するとボーナスがもらえたりするのだとか。とにかく,これまでとはまったく毛色の違う戦いが展開されていくようだ。
大規模PvP専用ロールアクションの一例を公開
続いて,PvPアップデートにおける大規模PvP専用のロールアクションの一例が公開された。残るアクションも気になるところだ。
大きく変更される予定のフロントライン外縁遺跡群(制圧戦)改修について,その内容も紹介された。
飛び降りても大丈夫な場所には目印があるなど,わりと親切設計になっているようだ
ロールアクションはホットバーに登録しておけば変更しても自動的に切り替えられる
ここでは新たなアラガントームストーン:数理で交換できる装備などをチラ見せ
さまざまな星を探索する「コスモエクスプローラー」
ここからは,星を探索する新コンテンツ「コスモエクスプローラー」が紹介された。ワールドごとに探索の進捗が異なる,クラフター/ギャザラー向けコンテンツだ。
開始条件は「暁月のフィナーレ」をコンプリートしており,ギャザラー/クラフターのレベル10以上と,比較的条件設定は緩めだ。ギャザラー/クラフターのレベルが低くても,レベルアジャストと呼ばれるシステムが導入されており,高レベルのキャラに引けを取らない活躍も可能となる。もちろん,ギャザラー/クラフターのレベリングにも有用なコンテンツだ。
まず紹介されたのが「コスモミッション」。基本的にはソロ向けで,採集などの行動がミッションになるようだ。時間制限はあるが,報告に戻ったりする必要はなく,採集されたアイテムなどは自動転送され,報告も現地で行える。
こうしたミッションをこなしていると,「緊急ミッション」が発生することがある。これは星の異常気象に対応するため,その星にいる全員でミッションをこなすというものだ。全員で一定のミッションがクリアできれば無事解決でき,追加報酬が支払われる。
そして,時間帯によって「メカオペレーション」も発生する。こちらはロボット「パワーローダー」に搭乗してこなすミッションで,応募申請を行うとパイロットかサポーターで参加することになる。パイロットに志願するには,あらかじめ専用のチケットを入手しておく必要があり,それを消費してはじめてロボットを駆ることができる。
応募多数の場合は抽選となるが,ハズれた場合はチケットが返却され,さらに次回の当選確率が上がっていく仕組みとなる。そのため,いつまでもパイロットができないという心配はなさそうだ。ちなみに1回のメカオペレーションでパイロットは5名,サポーターの制限人数はない。
サポーターはメカと同じエリアで小さめの鉱石を採取していくようだ
メカのパイロットは装着した武器で大きめの鉱石を破壊し,派手に採掘を行っていく
ビーム兵器で直線上の鉱石を一気に破壊したりもできる。爽快!
こうしたミッションで稼いだトークンで,「コスモフォーチュン」というくじにチャレンジできる。景品には久々に新たなカララント,メタリックコバルトグリーンなどが追加されている。
テストサーバー上の紹介で当たりを引いてしまい,「運を使ってしまった」と頭を抱える吉田氏
「コスモフォーチュンビッグバン」。報酬が豪華になっている
今度は“確変”を引き当てて,思わずガッツポーズをする吉田氏
また,コスモエクスプローラーでは,最優秀貢献者が1日おきに表彰される。集計タイミングや特典は画像のとおりだ。
特典のエフェクト。バフ扱いになっていてオフにできる
3Dホログラムでの表示は,好きなタイミングでポーズの変更が行える
コスモエクスプローラーと並行して行う想定で追加されるのが,新たな道具強化コンテンツ「コスモツール」だ。
こちらはクエストを開始しておけば,コスモエクスプローラーで強化を進められる。もちろん,コスモエクスプローラーをプレイしなくても進行は可能だが,とくにこだわりがなければ一緒に進行すると楽だろう。
コスモエクスプローラーはメジャーパッチごとに新たな星を探索する予定だ。“惑星”に限らないという言葉も聞かれたので,いったいどんな環境の星が登場するのか,いまから気になってしまう
どのワールドが最速でクリアできるか。「蜃気楼の島 クレセントアイル」には高難度ダンジョンも登場
続いて,パッチ7.25で公開される「蜃気楼の島 クレセントアイル」が紹介された。「禁断の地エウレカ」や「セイブ・ザ・クイーン」の系譜に連なる,大人数で挑むコンテンツだ。
このコンテンツ専用のナレッジレベルを上げたり,サポートジョブのレベルアップによって得られるサポートアクションを利用したりなど,これまでとは一線を画す内容となる。
なお,開始条件の1つがバトルクラスレベル100となっており,レベリングには利用できない。
ベースキャンプには天気予報士なるNPCもおり,天候が重要になるなにかがありそうだ。多くのプレイヤーがもっとも気になるであろうサポートジョブについては,パッチ7.25時点で実装されるのは12種類となる。
序盤は,ナイト,モンク,吟遊詩人の3ジョブが開放されるが,そのほかのジョブはプレイヤー自身で開放方法を見つける必要がある。
サポートジョブはいずれも“尖った性能”のサポートアクションを持っており,クレセントアイル内のコンテンツをクリアするためには必須のものになる。
なお,「最初の3つのサポートジョブのうち,まずはどれを上げればいいのか」という質問に吉田氏は,「全部上げることになるので,どれでもいいと思います」と回答していた。
フィールドでは「クリティカルエンカウント」が発生することがある。これはいわゆるボスバトルで,マップ上に発生したクリティカルエンカウント地点に向かい,時間が来るとその場にいるプレイヤーと一緒にバトルアエリア内で強敵に挑める。
ボスの種類は“けっこう多い”とのことで,ぜひ全種類の制覇を目指してみてほしいそうだ。ただし,“鬼ギミック”もあるので戦うときには注意したい。
とくにクレセントアイル内ではナレッジレベル5以上になるとデスペナルティが発生し,経験値の減少(戦闘不能になり,蘇生されずにベースキャンプに戻った場合のみ)によって,レベルダウンも発生する。
読み物なども用意されており,相当興味深い内容になっているとか
ナレッジレベルが離れたプレイヤー同士でも,レベルシンクを使えば一緒に遊びやすい
一定時間で同じ種類の敵を連続で倒すとチェインになり,これをつなげることでより多くの経験値を稼げる
クレセントアイルではF.A.T.E.も発生
そんなクレセントアイルの注目コンテンツが「フォークタワー」だ。
入場や攻略についてはすべてが謎につつまれており,唯一分かっていることは,非常に高難度のダンジョンだということだ。隠し要素もたくさん詰め込まれており,運営チームとしてはどのワールドが最速でクリアするかといったことに注目しているのだとか。
完全攻略には情報の共有なども必要になってくるため,「バルデシオンアーセナル」などのように,コミュニティで攻略方法が広まっていくのが期待されている。とにかく,情報の乏しい状態では攻略が難しいそうで,何度も挑戦し,仕掛けを理解し,少しずつ攻略を進めていく必要があるようだ。
なお,クレセントアイルのシナリオ攻略において,フォークタワーの攻略は必須ではないとのこと。クレセントアイルは進めたいが高難度コンテンツは不安というプレイヤーは,とりあえずひと安心かもしれない。
クレセントアイルの今後のアップデート予定も公開された。パッチ7.3Xでは「ディープダンジョン」の最新作が予定されているため,クレセントアイルについては大きなアップデートはないとのこと。パッチ7.5Xでフォークタワーに続く高難度エリアが予定されており,その概要についてはパッチ7.25の時点でも明示される。
なお,言葉だけでの説明になったが,クレセントアイルと同時に武器強化コンテンツも実装される。こちらはクレセントアイルと並行して進められるので,まずはクエストを開放しておくのが推奨とのこと。道具強化コンテンツ同様,こちらもクレセントアイル以外での進行も可能だが,やはりこだわりがないならば同時進行がオススメだ。
こちらはおしゃれ装備の一種とのこと
また,パッチ7.2期間内のコンテンツで獲得できる,新たなミニオンやマウントの一部も公開された。
パッチ7.2全体のスケジュール予定
さまざまな新オフィシャルグッズが登場
最後にPLL恒例のお知らせコーナーだ。
PLL直前のテスト放送も含め,今回は現物を紹介するグッズの点数も多い。また,「FFXIV x 伊勢丹 スペシャルコレクション2025」については3月19日にコミュニティ生放送で改めて紹介放送を行うとのこと。なお,記事冒頭での述べたように,パッチノート朗読会は3月24日に予定されている(開始時間未定)。