スクウェア・エニックスは2022年4月1日,同社の運営する
「ファイナルファンタジーXIV」(
PC /
PS5 /
PS4 /
Mac)の情報番組「第70回プロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)を配信した。本稿ではその内容をお届けしよう。
出演は「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏(左)と「ファイナルファンタジーXIV」グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏(右)
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70回めとなった今回のPLLでは,「パッチ6.1コンテンツ特集Part2」と題して,前回のPLLに続き
パッチ6.1「新たなる冒険」で実装されるコンテンツの内容を,実機などを用いてより詳しく紹介した。
PLL冒頭で恒例のパッチトレイラーが公開され,パッチ6.1の配信日が発表された。速報としてお伝えしているように,配信日は4月12日となる。メンテナンスは24時間前後を予定しており,前日11日の20:00からは「パッチノート朗読会」が予定されているとのことだ。
パッチ6.1実装項目のおさらい
本格的なコンテンツ紹介に入る前に,これまでに発表されている情報のおさらいが行われた。おさらいといってもかなりの量があり,ときおり追加の情報も伝えられた。
新たなサブクエストである「タタルの大繁盛商店」は,メインクエストと同時に実装すると混乱しそうだとのことで,少し時期をずらし,パッチ6.1xでの実装予定に。現時点ではパッチ6.15を予定
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「コンテンツサポーターシステム」について実機上で解説が行われた。「監獄廃墟 トトラクの千獄」に入り,内部のライティングやテクスチャーに修正が入っている点にも触れていた
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新たな幻討滅戦では報酬も変更されているとのこと
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絶レイドはパッチ6.11にて公開予定。パッチ6.11はパッチ6.1公開の2週間後の予定だ
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ジョブ関連調整とPvPアップデートに関してはPLL後半で詳しく紹介される
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アドベンチャラープレートとポートレート作成機能は,パッチ6.1にて実装されるが,より使い勝手を良くしたいとのことで,β版の位置づけになる。正式実装はパッチ6.15を予定しているそうだ。また,データセンタートラベルとワールドリグループは,
先日のインタビューのとおり,パッチ6.18で実装が予定されている。愛用の見聞録はパッチ6.1のメインクエスト進行中に開放されるとのことだ。
その他のアップデート。ミラージュプレートは以前お伝えしたように枚数が20枚に増加。さらに,基本的にレストエリアであればどこでも利用可能になる。これ以外にも多数の修正項目や新規実装項目があるが,詳しくはパッチノートで公開される予定だ
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ロスガルの新髪型も公開に。吉田氏曰く「耳は髪の中に隠れているということにしておいてください(笑)
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ジョブ関連調整
ジョブ関連調整の一部も公開された。ピックアップされていないジョブに関しても何らかの修正が入るほか,挙げられているジョブであっても記載しきれていない修正が多数あるとのことだ。
例えばヒーラージョブのMP消費を全体的に軽減したり,全ジョブで硬直を短くしたりといった調整も行われている。
また,竜騎士などの操作が忙しすぎて難しいとされるジョブに関しては,今回の調整だけでなく,パッチ6.2でのさらなる調整も予定されているという。
そして,熟練者にはあまり関係はないものの,各ジョブとも低レベル帯での調整も行われており,戦闘中とくにやることがない場面などがなくなるようにしているとのこと。詳しい内容に関しては,後日公開されるパッチノートなども参照してみよう。
ミソロジー・オブ・エオルゼア第1弾「輝ける神域 アグライア」
エオルゼア十二神の謎に迫るという新アライアンスレイド「ミソロジー・オブ・エオルゼア」。その第1弾「輝ける神域 アグライア」が,実機上で少しだけお披露目された。
「高いってことは,(ボス戦では)落ちるんだろう」とのコメントに対して,「ボス1もボス2も落ちます。ボス3は……落ちないけど,外に行くと焼け死にます」と吉田氏。
友好部族クエスト「アルカソーダラ族」
これまで蛮族クエストと呼ばれてきたシリーズは,今回から「友好部族クエスト」と名称が改められている。公開はパッチ6.15の予定だ。
港からわりと近い位置に実装されるエリア。近くの草原にはガジャ(象型のモンスター)の姿も見える
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アルカソーダラ族はカバを飼育している模様。エサをあげたり体を洗っている様子がほほえましい。この画面は少し開放が進められた状態とのことだ
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新規実装マウントやミニオンの公開も
ここで少し寄り道をして,新規実装されるマウントやミニオンなどが紹介された。パッチ6.1以降のさまざまなコンテンツで入手できる予定のもので,アルカソーダラ族とは関係のないものも含まれているのでご注意を。
マウント「ポッド602」。2枚目の画像は,この高さでも地上にいる状態だ
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なお,ここで紹介されたもの以外にも新マウントや新ミニオンが予定されているそうだ。
傘の新規待機モーション。傘を持って待機させていると,傘を肩にかけるようになる
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ティアラと眼鏡系の同時装着も可能に。おしゃれ装備の幅が広がっている
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おしゃれ装備つながりで,ゲーム内からストアアイテムを試着できる「幻想試着」も公開。宿屋のベッドのサブメニューに「幻想試着」が追加される。
部位ごとの試着はもちろんのこと,通常の装備試着を利用して現状の装備との組み合わせを見ることもできるそうだ
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パッチ6.1以降の土地販売
パッチ6.1では冒険者居住区「エンピレアム」の土地が販売されるということで,ここでは土地販売の変更点について改めておさらいが行われた。公式サイトには専用のトピックスが用意されており,Q&Aなども掲載されているとのことなので,詳しい情報はそちらで確認してほしい。
新装備のチラ見せも
こちらも恒例,新たに獲得できる装備のチラ見せも行われた。今回は金色を基調とした豪奢な鎧系だ。この金は周囲の環境色に影響される仕様になっており,風景によっては色合いが微妙に変化して見えるとのこと。
おしゃれ装備も公開
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ハウジング系ではおかしの家が登場。その他にも多数の追加が予定されているようだ
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新・極討滅戦「終極の戦い」
新たな極討滅戦では暁月のラスボス戦を“極”化。こちらも実機上で軽く紹介された。
フィールドの端はここ。当然このまま進めば落ちる仕様
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報酬のトークンは2個もらえる予定とのことだ
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アドベンチャラープレート&ポートレート機能
ここからはパッチ6.1でβ版として実装される「アドベンチャラープレート」が紹介された。プロフィールとポートレートを組み合わせた自己紹介ボードのようなもので,かなりこだわったカスタマイズが可能になっている。
・アドベンチャラープレートのカスタマイズ例
実機にて吉田氏自らアドベンチャラープレートのカスタマイズ機能などを解説。テンプレートを選択するだけもいいが,細部までのカスタマイズも可能になっているので,思わずハマってしまう人は時間を忘れてしまうかもしれないとのこと。
素の状態のアドベンチャラープレート
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テンプレートを選択するだけでもかなり見栄えが変化する
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ジョブアイコンや興味のあるコンテンツのアイコン,だいたいのログイン時間や一言メッセージなども記入することができる
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アドベンチャラープレートの公開範囲に関しては,β版の時点では「みんなに公開」「フレンドにのみ公開」「公開しない」の3種類だが,正式実装時(パッチ6.15予定)以降は,この枠も詳細に設定できるようにしたいとのことだ。
アドベンチャラープレートとともに実装されるのがポートレート機能だ。こちらはアドベンチャラープレートなどで表示されるキャラクターの編集が行えるもの。5vs5の新PvP「クリスタルコンフリクト」にも利用されるなど,今後用途を増やす予定になっている。マッチングコンテンツ参加時に表示されるキャライメージのような使われ方をするようだ。
素の状態のポートレート
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そのままの状態でもいいが,モーション途中の3Dモデルを一時停止させて表情を変化させたり,回転させたりとかなり自由にカスタマイズが可能。人によってまったく異なるポートレートが作成できるようになっている
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ポートレートはギアセットに紐づけられるため,あらかじめ設定しておけばジョブチェンジ時に,いちいち付け替える必要がない。なお,ポートレートは最大100枚保存可能に設計されているが,β版ではとりあえず20枚のみが開放予定
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新PvP「クリスタルコンフリクト」
ここからは,新PvP「クリスタルコンフリクト」を実際にプレイ。中央にあるクリスタルは,一方のチームが占有すると敵陣に向かって動き出すので,ゆっくりと動くクリスタルの周囲を固めながら,寄ってくる敵を排除し,敵陣まで押し込めば勝利となる。敵陣まで押し込めなかった場合はどれだけ敵陣まで接近できたかで勝敗が決定する。また,同点の場合はサドンデスマッチもあるとのこと。
1対戦が5分で終了するため手軽に遊ぶことができ,さらに「クリスタルコンフリクト」内ではスプリントが使い放題。移動速度がアップする通路なども用意されており,とにかくスピーディに楽しめる仕掛けが満載だ。
対戦形式はカジュアルマッチとランクマッチ,カスタムマッチの3種類で,ガチ勢が挑むことになるのは後述するランクマッチとなる。
●「クリスタルコンフリクト」ルール概要
吉田氏や開発メンバーが参加しての対戦も行われた。対戦前には上で紹介したポートレートが表示される。
ASTRA(青)チームの左端が吉田氏が放送中に作ったポートレート。中央のダンサーはデフォルトの状態で,それ以外は全員カスタマイズを行っている
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クリスタルの周囲が味方だけで,敵がいない場合,敵陣に向かって動き出す
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途中,チェックポイント的な場所があり,ここでは一定時間クリスタルが停止する。ここで激戦が繰り広げられそうだ
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敵陣まで押し込めば勝利。ルールは簡単だが,PvPが絡むと簡単にはいかない
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PvPアクションも一新され,全ジョブでMPを消費してのHP回復が可能に。それなりに連発もできる
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キャストタイムはかかるが,何度でも利用できる軍用エリクサーも持っているため,物陰に隠れて使用すればピンチもしのげる
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移動しか行えなくなるが,ダメージを90%カットできるバリアも
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実際の対戦の様子。吉田氏はいきなりスーパースプリントを利用して敵の背後を突く作戦に出るなど,面白さが伝わるプレイを見せてくれたが……
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ジョブごとにリミットブレイクも設定されており,派手な戦いが展開
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プロデューサーへの忖度などはなく,執拗に狙われる吉田氏。戦闘不能になると10秒後に復帰できるが,2度目は11秒,3度目は12秒と復帰までの時間が増加していく
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制限時間で試合終了。上のゲージで分かるように,赤チームのほうが敵陣近くまで押し込めたため,吉田氏のチームは残念ながら敗北
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新たなPvP報酬システム
パッチ6.1以降,「クリスタルコンフリクト」を含むPvP関連の報酬システムが一新される。PvPは「シリーズ」という期間で区切られ,シリーズごとに報酬とレベルが設定される。シリーズが更新されると得られる報酬もレベルも初期状態になる。
PvPをプレイすることでPvP用のEXPが溜まってレベルアップし,「トロフィークリスタル」が獲得できる。それを消費して報酬をもらっていくことになる。また,節目のレベルで報酬が直接入手できる場合があり,パッチ6.1のシリーズではレベル25で装備一式が用意されているとのことだ。
EXPはPvPに勝っても負けても獲得できるので,自然とレベルアップしていくように設計されている。空き時間に遊んでいけば,シリーズの目玉報酬を獲得するのにさほど苦労しない設定のようだ。
「トロフィークリスタル」と引き換えるシリーズ報酬は,
1シリーズ前までの報酬も交換対象になるようで,それなりに長期間交換が行える模様。取り逃しがあっても次のシーズンでPvPをたくさん遊べばいい。
ランクマッチでは階級報酬なども用意されているが,吉田氏曰く「どちらかと言えば名誉的なもの」とのこと。
ランクはブロンズからダイヤモンドまでは勝ち星を重ねることでランクアップ可能だが,その上のランクにクリスタルが新設され,ここではポイント制で順位が決定される。実質的に上位勢はクリスタル帯での勝負となるだろう。
ランクマッチはシーズン制となっており,シリーズ中にシーズンが更新されることもある。パッチ6.1でスタートするシーズン1はパッチ6.18の実装までとなっている。
牙狼<GARO>コラボ再演など,お知らせ各種
最後は各種お知らせだ。要望が多かった「牙狼<GARO>」とのコラボ再演が決定したほか,THE PRIMALSのライブ告知などが行われた。また,PLL配信終了後すぐの放映となったテレビ朝日系列の「しくじり先生」吉田氏出演回は,放送後1週間,地域に関係なく
Abema TVにて無料で視聴可能とのこと。番組は第一章,第二章に分かれており,第二章は4月8日21:00以降にAbema TVで1週間の無料配信される予定だ。