スクウェア・エニックスは2021年4月2日,同社のMMORPG
「ファイナルファンタジーXIV」(
PC /
PS5 /
PS4 /
Mac)の情報番組
「第63回プロデューサーレターLIVE」(以下,PLL)を配信した。
「パッチ5.5コンテンツ特集Part2」と題された今回の番組では,4月13日にリリース予定のパッチ5.5「黎明の死闘」で実装される内容について,実機を交えながらより詳しい情報が公開された。
また,パッチ5.5のリリース同日からオープンβテストが実施されるPS5版の特長についても紹介されたほか,番組の後半では5月15,16日に予定されているデジタルファンフェスティバルのおおまかなプログラム内容といった続報も公開されている。
画像はすべて配信をキャプチャしたもの
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「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏(左)と,グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏(右)
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スクウェア・エニックスは2021年4月2日,MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の累計登録アカウント数が2200万を突破したことを発表した。また,4月13日配信予定のパッチ 5.5「黎明の死闘」のトレイラーを含む最新情報を公開している。
[2021/04/03 12:31]
PLL冒頭ではおなじみのパッチトレイラーが公開された。今回のパッチ5.5ではメインクエストがPart1とPart2に分かれて実装されるが,トレイラーは両方の内容を含んでいるとのこと。ちなみにシナリオ分量的にはPart1が65%〜70%程度,Part2が残りという比率になっているそうだ。
パッチ5.5はPart1とPart2の2回に分けて実装予定。Part2は5月下旬ということで,ファンフェスティバル(2日目)に改めてPLLも実施されるとのこと
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「FFXIV」の冒険者数が2200万人を突破。PLL開始時にくす玉割りも行われた
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これまでの発表内容をおさらい……と言いつつ新情報も多数公開
新情報の前に,これまで発表されているパッチ5.5の実装項目のおさらいが行われた……のだが,ところどころに新情報も盛り込まれていた。とくに「新たな討伐・討滅戦」は,これまで「ダイヤウェポン破壊作戦」として公開されていたが,実は
「ダイヤウェポン捕獲作戦」という名称だったことが判明。いきなり“捕獲作戦”と発表してしまうと混乱を招きかねないからというのが理由とのことだ。
また,アライアンスレイドダンジョン「YoRHa:Dark Apocalypse 第三弾」の名称が
“希望ノ砲台:「塔」”であることが判明した。パッチトレイラーでも映像が公開されたが,今回のPLL中盤では実機による紹介も行われた。
アチーブメントリストの改修は画像も公開。リストから直接報酬を受け取れるようになる
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パッチ5.5からはターゲットリングについても一部変更が加わる。敵の正面と左右に敵の向いている方向を示す表示が追加される。正面部分の表示に関しては,攻撃を行う際,正面や背後といった方向指定が関係する敵かどうかも判別できるようになっている。
攻撃時に向きが関係する敵については,ターゲットリングの外側に正面を示す矢印が描かれる
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攻撃時に向きが関係しない敵のターゲットリングは,このようにサークルの内側に矢印が表示される
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側面にはどちらが正面かという向きを示す矢印が追加。なお,背後には何も描かれてはいない
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空飛ぶ機動兵器の上でバトルする!? 「ダイヤウェポン捕獲作戦」
続いての実機を使った紹介では「ダイヤウェポン捕獲作戦」からスタート。今回は珍しく冒頭のムービーパートがまるまる公開された。
この「ダイヤウェポン捕獲作戦」では,併走する機動兵器の上で戦う空中戦になるという。ムービーでは,この状況になるまでの経緯が描かれていた。とはいえ,なぜ“捕獲作戦”なのか,光の戦士がGウォーリアーの追加武装の上で戦う理由も明かされてはいないので,そのあたりは実際にプレイするまでのお楽しみといったところだ。
機動兵器の上なので当然柵などはなく,ステージの端からはもちろん落下する
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復興祭は約2日ごとに24時間開催! 「イシュガルド復興アップデート」
復興が完了した蒼天街では,定期的に祝祭が実施されるようになる。今回は具体的なスケジュールが公開された。
祝祭自体は24時間実施され,終了後,だいたい2日程度の時間をあけて再び開催される。開催される祝祭は毎回同じものとなるため,時間の都合が合わずに参加できなくても,再度開催されるのを待てばいいとのこと。開催までの期間についてもきっちり48時間ということではなく,徐々に開催時間が変化するように工夫されているようだ。
祝祭の開催中にはクラフター,ギャザラー用の
競技イベント「フェトゥ」が2時間ごとに実施され,参加して一定の評価を得ることで「フェトゥ・プレゼントボックス」が獲得できる。
4K対応のPS5版ではUIやアイコンの超高解像度化も!
ここからはPS5版について,実機を使っての紹介となった。ただ,配信映像自体が720pであるため,実際の画面の美しさ,動きの滑らかさなどは残念ながら伝えることは不可能ということで,主に高速ロードとUIアセットの高解像度化などが紹介された。これら
UIアセットの高解像度版はパッチ5.5からPC版でも選択可能になるとのことだ。
編集されたものではないということを示すために,4Kディスプレイに映し出したPS5実機映像を配信
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吉田氏の顔と比べると分かるが,かなり大きく表示されているにも関わらず,アイコンの画像が非常に細かく描きこまれている。アイコンの解像度が相当高い証拠だ
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ついでにミニオンやマウント,エモート検索機能も紹介された。検索欄に文字を打ち込むと対応するエモート候補がリストアップされる
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「放浪者の焚き火」……実はミニオンだったりする。呼び出すとその位置から動かないタイプだ。室内氏曰く「これでついてきたら軽くホラーですよね(笑)」
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ミニオンの「機械生命体」
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ピラミッド型のミニオン「ベンベン」。飛び跳ねながらついてくる
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マウント「レンダーバッフェ」。5.x中のすべてのボスマウントを取得すると入手できる
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マウント「ダイヤグイベル」
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常に金(ギル?)をばらまいているマウント「金蛇様の壺」。ギルを使ってショップで購入できるとのこと。ただし吉田氏曰く,その金額は「100万や200万じゃない」とのこと
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同じくド派手に金をばらないているマウント「オオナマキン神輿」。こちらもギルで購入できる。どうやらかなりの高額のようだ
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YoRHa:Dark Apocalypse 第三弾“希望ノ砲台:「塔」”
ここからは再びPC版に戻り,新たなコンテンツが紹介された。「YoRHa:Dark Apocalypse 第三弾“希望ノ砲台:『塔』」に関しては,序盤はマップを進むごとにイベントなどが挿入されるようで,ネタバレを避けつつダンジョン内部の風景を紹介。
希望ノ砲台:「塔」のスタート地点。「NieR:Automata」の“あの場所”が見事に再現されている
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最初のボス「ジャック」。「NieR:Automata」を知るプレイヤーであればご存じの空間だ。「なぜ」「どうやって」という疑問はあるが……手前には2Bの姿も見える。なお,ここも周囲は落下するので注意
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幻討滅戦,次回の相手はリヴァイアサン!
プレイヤー間で話題となっていた次の幻討滅戦の相手が判明。パッチ5.5からは
「幻リヴァイアサン討滅戦」が開始される。これにともない,現行の「幻タイタン討滅戦」には挑めなくなるので注意しよう。
好評の「幻タイタン討滅戦」を残してほしいという声もあるようだが,「幻討滅戦」は,過去の蛮神戦を最新のレベルに格上げして戦うというコンセプトの関係上,パッチごとに毎回調整が必要になってしまうため,1種類に限定して行うつもりであるとのこと。このまま進めば,いずれプレイヤーキャラのレベルが高くなったときに,さらに強くなったタイタンと戦うことになるかもしれないとも言及された。
2本目以降の武器強化は楽?「セイブ・ザ・クイーン」アップデート
「セイブ・ザ・クイーン」のアップデートでは,新たな探索フィールド
「ザトゥノル高原」などが公開された。開放条件はパッチ5.4のメインクエストとパッチ5.45の「セイブ・ザ・クイーン」ストーリーのコンプリートとなっている。まだ終わらせていない人はアップデートまでにクリアしておこう。
また,レジスタンスランクの上限が25までアップ。そして25以上の成長要素も実装予定となっている。これは高難度コンテンツである「グンヒルド・ディルーブラム」を見据えた調整だ。これに合わせてグンヒルド・ディルーブラム零式の突入条件も緩和される。とはいえ24人で挑むのはかなりキツイとのことなので,あくまでも“多少人数が欠けてしまっても突入できる”という感覚だと思われる。
そしてレジスタンスウェポン強化は最終段階に突入。最近の傾向から,複数のレジスタンスウェポンを強化する人が多いという想定で,2本目以降の強化においては,最終の段階のみをこなせば強化完了できるように緩和されているそうだ。
新探索フィールド「ザトゥノル高原」
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ハウジング関連アイテムや新装備の紹介も
ここからはパッチ5.5で実装されるハウジング関連アイテム,おしゃれ装備などが紹介された。
あらかじめ細部までセットアップされた家キットシリーズ。これは鍛冶屋をイメージしたもの
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コンテスト受賞作なども含め,多数の家具が実装される予定だ
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風景を映し出せるディスプレイのような家具も実装予定。窓部分が透明な「窓枠」も実装されるため,組み合わせることで擬似的に「窓から見える風景」を作り出せる
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ちょっとレトロ調なおしゃれ装備も公開
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デジタルファンフェスティバル2021のプログラムなどの続報も
続いて,5月15日,16日に予定されているデジタルファンフェスティバルについての続報が公開された。ご存知の方も多いと思うが,今年のファンフェスはオンラインで世界同時開催となっている。いくつかの企画はすでに応募がスタートしているので,気になる人は公式のお知らせを確認しておこう。
また,ファンフェス開催を記念して,初の8人乗りマウント「ルナホエール」など,いくつかのゲーム内アイテムも販売されるが,これらはファンフェス前日(日本では夕方くらい)から販売が行われるとのことだ。
最後にファンフェス以外のお知らせが公開された。
今回のグッズ類は主に欧州向けのものだ
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