プレイレポート
iOS向け新作RPG「デーモントライヴ」をプレイしてみた。MOBAのシステムを取り入れたセガネットワークス入魂の一作だ
今回,サービス開始前の「デーモントライヴ」を実際にプレイする機会を得たので,そのインプレッションを交えて,ゲームの内容を紹介していく。
秘密結社のエージェントを率いて,人類を脅かすデーモンを殲滅せよ!
ゲームの舞台は近未来。「夢幻界」に巣食うデーモン達が,我々人類が暮らす「現有界」にあふれ出した。プレイヤーは,能力者「デーモントライヴ」達が集う秘密結社「オメガ・サベイランス」の新たな総督に就任し,デーモントライヴの中でも最前線で戦う者達「エージェント」を率いて,現有界に侵入せんとするデーモン達を撃退していく──というのが,本作のストーリーである
プレイヤーが率いるエージェントは,封印したデーモンの能力を駆使して戦う。ゲームでは,デーモンを討伐する「バトルパート」と,秘密結社のアジトを強化する「育成パート」を交互にプレイしながら,エージェント達の育成や強化を行うことになるのだ。
MOBAのシステムをスマートフォンアプリに落とし込んだバトルパート
バトルパートでは,制限時間内にデーモンを殲滅したり,敵の本拠地「ゲート」を破壊したりすることが目的となる。しかし,敵対するデーモンが強力なのはもちろんのこと,ゲート自体が迎撃機能を持ち,さらに護衛の「レギオン」がいるので,生身のエージェントのままではなかなか太刀打ちできない。
そこで攻略の鍵となるのが,デーモンへの変身能力「デモナイズ」である。各エージェントには,あらかじめ最大5体のデーモンをセットしておくことができ,「オーブ」ゲージを消費することで,いずれか1体に任意で変身できるようになるのだ。
また,デーモンには「グレード」というパラメータが存在し,この「グレード」がエージェントの「グレード」以下でないとデモナイズすることができない。
エージェントのグレードは,バトルパート中に敵を倒したり,マップ上に配置された「デスフラワー」を破壊したりすることで得られる「グレードEXP」を溜めることで上がっていく。
ここで気をつけなければならないのが,基本的に強力なデーモンほどグレードが高い──必要なグレードEXPが多く,変身するまでに時間がかかる,という点である。つまり,グレードの高いデーモンばかりで固めたエージェントは,バトルパート中いつまで経っても変身できない状態に陥る可能性があり,必ずしも有利ではないというわけである。
そこで,低グレードのデーモンと,チャンス到来時に一気に敵を殲滅できる高グレードのデーモンを組み合わせてエージェントにセットするといったような,戦略や戦術を練ることが必要となるのだ。
さらに各デーモンには固定で1種類,任意で2種類の最大3種類のスキルをセット可能で,何を組み合わせるかも重要となる。
プレイ中,事前登録特典の限定レアデーモン「イナイン=エルゴ=スム」を試してみることにした。デーモン小暮閣下をモデルにしているだけあって,グレード4の強力なデーモンである |
ところが,変身できたのは,ミッションの残り時間1分を切ってからだった。もちろん,状況によってこの時間は変わるはずだが,強いデーモンほど変身に時間がかかることに違いはない |
こうして説明すると少々複雑に思えるかもしれないが,記事冒頭で触れたように,バトルパートのルールやシステムはMOBAのそれをシンプルにアレンジしたようなものとなっている。「League of Legends」などのプレイ経験があれば,すぐ理解できるはずだし,たとえMOBAを知らなくても,ゲーム序盤のチュートリアルで実際のプレイを交えた解説がなされるので,決してハードルは高くない。
また,移動やスキル発動ポイントの指定なども,スマートフォン/タブレットの画面をタッチしたり,スワイプしたりするだけなので,極めて直感的にプレイできるのだ。
デーモンとエージェントをより強くするために秘密結社のアジトを強化
一方,育成パートでは,秘密結社アジトの「探索室」「研究室」「工学錬金ラボ」といった施設を設置したり,強化したりしていく。このうち探索室は,デーモンの召喚や武器の錬金に必要な資材を集めるためのもので,工学錬金ラボは,エージェントの武器を強化するための施設だ。また,いずれの施設も,強化することで選択可能項目が増えていく。
デーモンの召喚は,バトルパートのミッションクリア報酬などで得た宝石を消費して行う。グレードの高い宝石を使うと,同じ種類でもより優秀な,レアリティの高いデーモンを召喚できる可能性が高まる。
デーモンは,ほかのデーモンを生贄にしてレベルを上げる「デーモン育成」,デーモンの持つスキルを強化する「スキル強化合成」,スキルを別のデーモンに継承する「スキル継承合成」によって,育成や強化ができる。
たとえば,デーモン育成では,1回の合成につき,最大5体のデーモンを生贄にすることが可能で,そのうち1体を「メインディッシュ」として選択できる。これは合成時にボーナスを加えるシステムで,生贄になるデーモンの種類に応じたステータスをより大きく成長させることができる。このシステムをうまく利用すれば,個性的なステータスを持つ自分だけのデーモンを育成することも可能で,ひいてはバトルパートの戦略や戦術にも広がりをもたらすことになるわけだ。
育成したデーモンを使う対戦が熱い! チームバトルではより深い戦略や戦術が必要に
本作では,世界観とストーリーを楽しむシングルプレイに加えて,ほかのプレイヤーと最大3対3の対戦プレイが可能だ。今回は短時間しかプレイできなかったが,あらかじめどのデーモンをセットしておくかや,マップ上の進攻ルートの選択,グレードEXPゲージの蓄積やデモナイズのタイミングなど,敵対プレイヤーとの駆け引きを行うポイントが多く,かなり深い内容になっている印象を受けた。
また,3対3のチームプレイとなれば,さらに戦略や戦術性が高まるのは間違いない。誰がメインで攻撃するのか,あるいは防衛するのか,そのためには誰がどのデーモンを使い,どんなスキルをセットしておけばいいのか。1人を高グレードのデーモンに変身させるために,ほかの2人が時間を稼ぐ,といった作戦もありだろう。
なお,こうしたチームプレイをサポートするために,本作には「クラン」システムと「フレンド」システムが用意されている。対戦時のチーム編成やマッチングは,基本的に各プレイヤーの対戦レートを参照したうえ,オートで行われるが,クランメンバーやフレンド同士なら,固定チームを組んだり,対戦相手を指定したりといったことが可能なので,考案した戦略を検証したり,練習したりもできるのである。
以上,「デーモントライヴ」の内容と魅力を駆け足で紹介してきたわけだが,スマートフォンやタブレット向けのゲームで,これだけ戦略性や戦術性の高いリアルタイムバトルを,シンプルにまとめ上げたタイトルは,なかなかないのではないだろうか。このプレイレポートを読んで,本作に興味を持った人は,ぜひ実際にプレイしてみてほしい。
「デーモントライヴ」公式サイト
- 関連タイトル:
デーモントライヴ Ver.2.0
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(C)SEGA Networks