
プレイレポート
[プレイレポ]農民プレイヤーも思わず興奮! 「黒い砂漠」のハードコアチャンネルはPvPデビューにぴったりだ
ハードコアチャンネルは,専用のキャラクターを作って参加する新しいPvPvEコンテンツで,モンスター討伐依頼を完了して獲得する「依頼ポイント」と,モンスターやほかのプレイヤーを討伐して獲得する「生存ポイント」を集め,2時間以内に「奉献」という形で精算することが目標となる。ざっくり言えば「ポイントを稼いで脱出するゲーム」である。
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さっそくプレシーズンに参加してみたので,システムの内容や魅力をお届けしよう。
1日2時間以内でサクっと楽しめるPvPvEコンテンツ
MMORPGのPvPやPvEというと,じっくりキャラを育てたあとのエンドコンテンツといった形が多い。しかし,もはやサービス10年となる黒い砂漠では,ベテランプレイヤーのキャラや装備とは差がありすぎて,何らかの制限がないと初心者プレイヤーが共に遊ぶ機会は少なくなってしまう。
そこで,人気のPvPコンテンツ「ソラレの闘技場」では「装備の共通化」によって差をなくしたが,キャラクターは自前だった。MMORPGはキャラ育成がメインコンテンツなので,キャラを育ててきたアドバンテージは残したかったのだろう。
今回登場したハードコアチャンネルは,装備も含めて,スタートラインを完全に横並びにしたのが特徴だ。Lv.60以上のキャラを有するアカウント向けに開放されるのだが,最近はLv.60まで数日で育つため,初心者でも遊びやすいコンテンツとなっている。
【ハードコアチャンネルの特徴】
・開始時のキャラはLv.63の「完成済み」キャラクター
・装備も開始時は同一
・狩りをしながらレアドロップの装備を拾って装着
・強化や生産などのコンテンツはなし
4クラスから選べる専用キャラクターを作成
ハードコアチャンネル用のキャラクターを作ってみよう。
まず,ゲーム起動後のチャンネル選択画面から「Hardcore」を選択する。「PvP専用チャンネル」の注意書きが表示され,その後キャラクター作成や選択画面になる。
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次にキャラクター選択とキャラクリエイトだ。ハードコアチャンネルで使えるキャラクターは1キャラのみとなっていて,選べるクラスはプレシーズンだと4クラスになる。
各クラスには「伝承」と「覚醒」というサブクラス的な区分けがあり,主に使う武器が異なる。そちらはプレイ開始後に自由に切り替えられるので,いろいろ試してみよう。
・ウォーリア:ソード(伝承) / 大剣(覚醒)
・レンジャー:ロングボウ(伝承)/精霊剣(覚醒)
・ソーサレス:護符(伝承) / デスサイズ(覚醒)
・ジャイアント:アックス(伝承) / バスターガントレ(覚醒)
ゲームスタート後もキャラは作り直せるので,気になったキャラを片っ端からやってみるのもいい。
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安全地帯の「聖所」からスタート。戦いの準備を整える
キャラを作成したらゲームスタート。初回は簡単な世界観の説明がある。この世界は「太初のカラス」と「偉大なるお方」が作った世界とのことで,「あなたの内に眠る闘争心を呼び覚ます無法地帯」なのだそうだ。
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スタート地点は安全地帯の「聖所」となる。最初にやることは,初期装備の着用だ。バッグに入ったクラスごとの「補給品箱」を開けて,装備をすべて着用する。
次に,Kキーでスキル画面を開き,伝承または覚醒を選んで,スキルを獲得すれば準備完了だ。
装備はハードコアチャンネル用の専用品のみが利用でき,通常のサーバーキャラからの持ち込みは一切できない。戦闘に特化したコンテンツなので,生産で装備を作るなどの要素もない。
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緑の安全地帯を抜ければ即戦場!
ハードコアチャンネルでは「依頼」を1日1つだけ受けられる。初日は砂漠のあちこちにいる「古代兵器」を規定数倒すことが目標になる。
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序盤だから誰も攻撃してこないだろう,と思ったら大間違い。筆者のように「PvPサーバーだからヒャッホーするぜ!」というプレイヤーもいるので,常に警戒を怠らないようにしよう。
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古代兵器からは緑色等級の装備品箱がドロップする。序盤は彼らを倒して武器や防具を緑色枠に揃えていこう。砂漠ナーガやフォガンなど,ワンランク上の敵を倒すために必要な火力/防御力が得られる。
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報酬に関わる依頼ポイントと生存ポイント
画面右には「奉献可能ポイント」が表示される。これは「生存ポイント」と「依頼ポイント」の合算だ。生存ポイントはモンスターを倒したり,生存ポイントを所有しているプレイヤーを倒すことで得られる。そして,依頼を完了すると,ここにドカっと大量の「依頼ポイント」が入ってくる。
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そして重要なのは,「生存ポイント」はモンスターやほかのプレイヤーに倒されると保有量から30%減ってしまうリスクがある点だ。逆に,ほかのプレイヤーを倒すと,保有量の10%を奪える。「高ポイント者狩り」がうまく行けば,一気に大量のポイントを得られる仕組みだ。依頼ポイントは何度やられようが減らないので,「依頼ポイントだけもらえればいいや」という人は依頼だけ終えてすぐ奉献してもいいし,あるいはPvPに明け暮れてもいい。
2時間のうち,好きなタイミングで「神秘の光」に向かい,ポイントを「奉献」という形で精算できる。神秘の光の位置はワールドマップ上に表示されているので,手近なところに向かおう。
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奉献をしてその日は終了
「奉献」という精算行為をすることで,奉献可能ポイントを一般サーバー用の「ハードコアの証」に変換し,その日のゲームを終了できる。奉献は聖所にある「神秘の光」や,ランダム発生の「奉献の光」から可能だ。
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サーバー上位プレイヤーに会いに行く!
累積された生存ポイントが高いプレイヤーは,上位10名がワールドマップで常に表示される。ほかのプレイヤーの注目を集める形となり,リベンジされたり,ポイント狩りの対象にされたりと忙しくなるだろう。とくに上位3名は「あと何メートル」といったレベルで,詳細な位置が常時表示される仕様だ。
上位3名はよほどうまいに違いない。ここは1つ,文字どおり“突撃取材”(襲撃)を行ってみることにしよう。
ワールドマップを開いて相手がどちらの方向に進んでいるかをチェック。そして,サイドか後ろに回り込みつつ,相手との距離130mまで近づいた。こちらはマップに表示されないので,相手のミニマップ範囲内に入るまでは察知されることはない。
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仕掛ける前に伝承や覚醒のバフスキルを使っておく。伝承レンジャーの場合,攻撃力,攻撃速度,クリティカル確率,移動速度,命中率が30秒の間上昇する。つまり,30秒間が勝負だ。
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10mくらいまで近づいて無言の突撃取材を開始する。当たればダウンするはずだ。そのまま走り込んで仕掛けてみよう。
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うまく当たってダウンしたようだ。ダウンしたら……どうすればいいんだっけ? そう,筆者はすごく久々にレンジャーを触っている。そして,PvP向けのコンボは知らないのである。
そんなプレイヤーでも感覚で楽しくプレイできてしまうのが黒い砂漠の魅力……ということで。
とりあえずなにか技を出していると,2位のプレイヤーがいなくなっている……!? そう,Vキーを押すと発動する「緊急回避」という逃げ技があるのだ。短時間透明になって逃げられ,ミニマップからも消える。絶対に覚えておこう。
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少しのあいだ探していると,読みどおりの近い場所にいた。ここで仕留められれば60ポイント以上を獲得できるはずだが……。
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こうして,無事に逃げられた……のが顛末である。
逃げ先の聖所とのあいだに先回りしなかったのも悪いが,それはそれで聖所から別の人に不意打ちされるリスクもある。攻め側で「反撃を食らって装備が壊れたらどうしよう」というリスクやジレンマがあるのでなかなか思い切った攻撃がしづらい。
ともあれ,今回分かったのは,「2位のプレイヤーも不意打ちを食らったらさすがに逃げに徹する」ということだ。びっくりするし,ポイントは惜しい。また,もし高レアな装備を手に入れているプレイヤーだとしたら,それが壊されるのは絶対に避けたいだろう。
というわけで,こんな感じの「ワンチャン狙いのプレイ」もPvPとして楽しめた。
フリーPvPの面白さを実感
ハードコアチャンネルは依頼と報酬だけを考えればPvEだけで終わりやすい環境だ。だが個人的には「人間関係に縛られずにフリーPvPができる場所」という点に大きなメリットがあると思う。匿名かつソロで暴れられる環境は気楽だし楽しい。
MMORPGのPvPは人間関係も気になるものだ。ギルド間の揉めごとを避けるために「PK禁止」といったルールを設けるギルドも少なくない。
だが,本コンテンツは専用キャラの名前だけがコンテンツ内に表示される。プレイヤーアカウントの名字に相当する「家門名」は露出しないし,当然ギルド名も分からない。
このため,誰彼かまわずガンガン攻撃を仕掛けてみたり,姑息な戦法を試したり,漁夫の利を狙ったりしても,普段のプレイ,関係にはまったく影響しないのである。まさに「内に眠る攻撃衝動」を思う存分開放してOKな環境であるわけだ。
とくに,PvPに興味はあるけれど参加のキッカケがなかったプレイヤーには,ぜひ一度プレイしてもらいたいコンテンツと言えるだろう。
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「黒い砂漠」公式サイト
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