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プレイレポート
「黒い砂漠」の世界は空を飛ぶ時代へ。お試しの騎乗型ドラゴンが2月27日までの期間限定で体験可能。スノーボードの恒常化にも注目だ
新クラス“デッドアイ”発表も。「黒い砂漠」の公式イベント“Black Desert FESTA : A Decade of Adventures”レポートをお届け
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Pearl Abyssは12月14日,MMORPG「黒い砂漠」の新コンテンツなどを発表するイベント「Black Desert FESTA : A Decade of Adventures」を開催した。ここでは,新クラス「デッドアイ」を含む10周年の様々なコンテンツが発表されたので,その内容をお届けしよう。
ともあれ,そのお試しといったところか,2025年2月13日のアップデートで,ドラゴンを14日間だけ試乗できる獲得イベントが実施中だ。このお試しのドラゴン「黄昏の翼」は空を飛べるだけだが,ブラックドラゴンはブレスなどの特殊アクションが追加される予定で,戦闘に役立つ可能性もあり期待感が高まっている。これまでの陸地移動だけでなく,空を駆ける手段が追加されることで,ゲームの世界観がさらに広がることになるだろう。
また,冬イベントの期間限定コンテンツだと思われていた「スノーボード」が常設されることになったのも大きなトピックだろう。これにより,季節を問わずスノーボードの爽快な滑走を楽しめるようになる。
今回は,この2つのコンテンツについて,プレイレポートをお届けしよう。
14日間限定の騎乗型ドラゴンが登場
「黄昏の翼」は,プレイヤーが特定の条件を満たすことで召喚でき,自由に空を飛ぶことができる。
まずは,闇の精霊を呼び出して,イベント依頼の項目から「[EV] 空高く羽ばたけ!黄昏の翼」依頼を受けよう。すると,ベリア村の北,クロン城付近にいる「黄昏の翼管理人」までのルートが示される。
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「黄昏の翼管理人」と会話すると,ドラゴン召喚のためのアイテム「[EV] 黄昏の翼の角笛(14日)」が手に入る。これを使用すると,ドラゴン「黄昏の翼」を呼び出せるようになる。イベント依頼自体はとくに受諾制限はない。
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●ドラゴンの操作方法
・W/S:移動
・[移動中] A/D:方向転換
・Shift+W:瞬間加速
・E:上昇
・Q:降下
・[待機中]Shift+R:搭乗解除
●ドラゴンの使用感
ドラゴンは空中を自由に移動でき,これまで見たことのない視点から黒い砂漠の世界を楽しめる。
移動は基本的に水平移動で,EとQで高度を変更する。高度の制限は場所によって設定されているが,雪山などの標高の高い山岳地帯は問題なく越えられる。
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ただ,無制限にいつまでも飛べるわけではない。ドラゴンにはHPがあり,飛行内容によってHPが減っていく。ゼロになると振り落とされてしまうので,一定時間ごとに休息が必要となる。
とくに,高高度や海上を飛ぶときは消費が激しくなるのでフライトプランには注意したい。また,水中を泳げない,拠点戦などの一部コンテンツの進行状況では,召喚が解除されるといった制限もある。
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なお,ドラゴンの獲得イベントは2月27日のメンテナンスまでとなるが,獲得イベントを完了した時点から14日間だけの試乗となる。実際に「本命」が登場するのは,その試乗が終わって以降となるのだろう。
●「自由な空中移動」は禁断の果実
黒い砂漠でプレイヤーが自由に「飛行」できる搭乗物はドラゴンが初だ。これまでも「空の馬車」や「グリフォン」といった形で,一定の区間内を空中移動できる乗り物はあったが,それらはあらかじめルートが決められていたものだった。中世風ファンタジーとして「空」を安易に使うことなく,貴重なものとして10年間も守り続けてきたわけだ。
その「空」も実は少しずつ開放されている。1つの節目は幻想馬の登場だろう。幻想馬アドゥアナートはグライダーのように,高所から滑空できる能力を持つ。そして,それが進化した「微睡みのアドゥアナート」は「離陸からの短距離飛行」ができるようになった。
そして,今回のドラゴンである。ドラゴンは今の仕様なら,飛行距離の制限などはありつつも,完全に自由な空中移動が可能になる。黒い砂漠はPvPやGvG(ギルド戦争)も盛んなゲームだが,ドラゴンに乗られてしまうと地上から手出しはできず,見逃すしかない。そう考えると,ドラゴンの飛翔力は禁断の果実で,正式実装されたらどうしたって欲しくなってしまうだろう。
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スノーボードがまさかの常設化!
そしてもう1つのコンテンツ「スノーボード」だが,これは2025年1月から行われた「ドタバタ雪花雪原」イベントにて期間限定で登場したものだ。しかし,プレイヤーから好評だったからだろうか,そのイベント終了後にスノーボードコースが恒常コンテンツとして実装されることになったのである。季節を問わず楽しめるアクティビティとして,黒い砂漠の新たな魅力の1つとなるだろう。
スノーボードコースは,「エイル村」の付近にある「雪花雪原」に2つ実装されている。オープンワールド上にそのままスノーボードを楽しめる地域として作られていて,とくにローディングもなく,シームレスにスノーボードを始められる。天然の地形を活かしたコース設計で,ワイルドな滑りを楽しもう。
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2つのコースはスタート地点も麓も別になっている。どちらのコースも,NPCから「クラシックスノーボード(7日)」と,両方のコースの「信号弾」をゲーム内マネーで購入できる。信号弾を使うと,滑走スタート地点まで素早くワープできる仕組みだ。
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●「雪花雪原:滑降」コース (エイル村から南)
「滑降」コースはイベント開催時に実装された最初のコースだ。コースの幅も広くジャンプなどを入れなくても最後まで滑りきれるので,初心者はこちらから始めるといい。ジャンプでショートカットできるポイントもあり,上級者も楽しめるコースだ。
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●「雪花雪原:疾走」コース (エイル村の東)
2月13日のメンテナンスで新しく追加されたコースで,コース幅が狭く,途中で3回は崖から大ジャンプを決める必要がある,操作に慣れた人向けのコースだ。
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●ほどよい操作性で誰でも楽しめるスノーボード
MMORPGに実装されるミニゲームとしては,操作性や雰囲気などが思いのほかしっかり作られていてアクション性が高い。スノーボードエリアに入るとBGMも爽やかなロック調のナンバーがかかるなど,ゲームの中でもちょっとした“異世界”になっている。
スノーボードの操作は次のようになっている。
・A/D:左右方向転換
・D/A+Shift:ドリフト (急ターン)
・F:加速
・S:減速
・Space:ジャンプ
・ジャンプ中 Space:小ジャンプ(360°ターン)
・ジャンプ中 Q:中ジャンプ(ひねりジャンプ)
・ジャンプ中 E:大ジャンプ(ひねりジャンプ)
動きのあるコンテンツなので,今回は動画を撮ってみた。ジャンプ中のトリックは通常だと一瞬で終わってしまうので,ゲーム内のスローモーション機能と動画編集を組み合わせて,スローにしている。
なお,今回キャラクターに着せているのは,期間限定発売だった「ヌンボラ」というボードウェアだ。もちろん,自キャラが所有している好きな衣装を着せてスノーボードを楽しめるのだが,キャラの見た目が現代的に大きく変わって新鮮な気分で楽しめた。スノボコンテンツが常設化されたので,再販を期待したいところだ。
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執筆時点では「滑降」コースのみタイムアタック機能があり(※),スタート地点のNPC「ウヤンガ」から計測を開始できる。開始したらESCを押して滑り始めよう。一度も転ばずにゴールをした場合のみ,タイムが計測される。
ゴール地点のNPC「サルナイ」からタイムを確認でき,SNSではプレイヤー同士でタイムを競い合う姿も見られる。ゲーム内でランキング要素などがあると,より盛り上がりそうだ。
※2月20日のアップデートで「疾走」コースも追加された
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オープンワールドは「移動」そのものがコンテンツ
今回の2つのコンテンツに共通するのは「オープンワールド上を移動する」という点だ。ほぼすべてが地続きである黒い砂漠にとって,「移動」は手段でもあり,目的でもある。
例えばドラゴンを所有することで,プレイヤーは陸/海/空すべての移動手段を得ることになる。これはとても贅沢なことで,実用性も高いはずだ。もちろん,本実装されるドラゴンが非常に価値が高くなることは予想に難くない。
一方のスノーボードについては純粋なエンタメだが,山頂まで登る「リフト」をグリフォンで再現している点を評価したい。一般的なスキー/スノボアクションゲームではゲームテンポを重視し,山頂までリフトで登る時間を描かない作品が多い。
黒い砂漠では,グリフォンリフトでじわじわと登る時間に対して,スノボードで一気に下るスピード感がコントラストになっているので,それを体験してみてほしい。
コース上を歩いて観察したりもできるので,シミュレーションゲーム的な味わいも持っていると言えるだろう。
実際にプレイしてみれば,ドラゴンとスノーボードの移動には,それぞれ違った「風」が吹いているのを感じられるはずだ。
「黒い砂漠」公式サイト
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