「黒い砂漠」オフラインイベント“黒サバファンミーティングvol.2 in大阪”レポート。生演奏やクイズ大会，トークセッションなど盛りだくさん

　Pearl Abyss JPは，PC向けオンラインRPG「黒い砂漠」のオフラインイベント“黒サバファンミーティングvol.2 in大阪”を，2022年12月18日に大阪にて開催した。


　本イベントは，2022年5月に開催された東京で開催されたファンミーティングに続く2回めのオフライン開催で，招待された冒険者（プレイヤー）が運営スタッフと交流。当日は会場内に「黒い砂漠」関連グッズが展示されたほか，韓国から黒い砂漠スタジオ ゲームデザイン室 室長のチャン・ジェソク氏も来日して，イベントに参加していた。

　本稿では，当日展示されていた写真や，開催されたイベントの模様をお届けしよう。また，イベント終了後，日本運営チームリーダーの「和田」氏にショートインタビューをする機会も得たので，そちらも合わせて掲載する。

生演奏やゲーム内データの公開，クイズ大会でイベント盛りだくさんのファンミーティング

　会場の受付では，クラスや家名が記載された名刺が配布され，来場した冒険者同士で名刺交換ができるようになっていた。今回招待された冒険者は100名ほどで，開催地の大阪はもちろん，東京や神奈川から足を運んだプレイヤーもいたようだ。

名刺と一緒にガチャコインも1枚配布されており，会場内のリアルガチャコーナーに1回チャレンジできた。中身はグッズやクーポンとのこと

　会場内の展示コーナーには，これまで製作されてきた「黒い砂漠」関連のグッズや，過去に公式配信などに出演したタレントの色紙，月刊SABAKUの表紙画像などが並ぶ。また，来場者が自由に書き込めるメッセージボードも用意されており，開場後すぐに複数書き込まれていた。イベント終了時にはたくさんの書き込みが残されていたことからも，ファンの熱意がうかがえる。


　イベントがスタートすると，日本運営チームリーダーの和田氏が登壇。さらに，韓国から来日したチャン・ジェソク氏も登場し，盛大な拍手とともに迎えられた。冒険者同士の名刺は会場に集まったGMとも交換できると和田氏より説明があると，その後の歓談時間にはチャン・ジェソク氏の元に行列も発生。プレイヤー同士だけでなく，運営チームとも積極的にコミュニケーションを取りに行くプレイヤーが多かったようだ。


　歓談の時間が終わると，GMエントの精霊氏，GMステラ氏を交えたトークセッションがスタート。ここでは，イベント申し込み時のアンケート内容をもとに，いくつか結果を発表したり，ゲーム内のおもしろいデータが公開されたりした。

　最初に発表されたのは，来場者アンケートで選ばれた名刺のデザインについて。ダークナイトやウィッチ，シャイが人気だったが，会場内で実際に使っている人は，なぜか多数というわけではなかった。どうやら自分のメインキャラとは別に，デザインとして気に入っているクラスを選択した冒険者も多かったようだ。使用者にそれぞれのキャラの魅力を聞くと，「ダークナイトは健気な子。ストーリーが良い」といった意見や，「ウィッチは異世界人というバックストーリーを含めて推している」「シャイは小さいところがとてもいい，愛ですね」とのこと。性能云々ではなく設定やビジュアル，ストーリーを推している人がほとんどだった。

（左から）GMエントの精霊氏，GMステラ氏

　そのほか，「普段プレイしているコンテンツ」では狩り，装備強化や生活コンテンツなどが上位に挙がったことも発表。登壇者のGMも普段は普通にゲームをプレイしており，狩りやSS撮影などに勤しんでいるという。ちなみに和田氏は，仕事中も狩りや釣りをしているらしい。

　そんな狩りにも熱心な和田氏は，「オフイベもやったことだし」と，突然“アイテムドロップ率＋100％”を12月21日より開催すると発表した。なぜ，この施策をやるのかと聞かれた氏は，多くの冒険者からアイテムのドロップ率に関する意見をいただいているほか，今回のアンケートでも同様の声があったためと回答していた。


　また，ガーモスの心臓を入手できるチャンスが限られていることについても和田氏は話題に上げ，6回の追加召喚を実施すると予告した。こちらについては，どのタイミングで実施するかは調整中とのことだ（※12月24日と25日に実施済み）


　続いて発表されたアンケート結果は，「黒い砂漠」の好きなところについて。コンテンツ量，自由度の高さといった内容が挙げられ，「MMOだけど周囲を気にせず遊べるのがいい」という意見に頷く冒険者も。GMステラ氏も基本はソロでプレイしているそうだが，「挨拶や情報交換など軽いプレイヤー同士の交流ができる点がいい」と気軽に遊べる魅力について語っていた。


　トークセッション後半には，普段は公開されないゲーム内データについてまとめた資料も公開された。住居が借りられている人気番地ではハイデルが1位となっており，初心者が家を買う際に仕様的に「借りやすい」場所が上位に並んでいたようだ。

　さらに，冒険者が使用したクロン定食3種の消費量や，「黒い砂漠」で釣られた魚の数まで調べ上げられており，日本国内の消費量，漁獲量との比較までされていた。


　また，名匠に到達した生活カテゴリーの割合も公開されたのだが，一番人気は釣りで，次点は料理となっていた。来場者の中で名匠に到達した人になぜやり込んだのか聞いたところ，金策目的が一番の理由だった。


　ほかにもクラス分布や真Vマノス生活道具の割合，購入された人気衣装といったデータが明かされた。さらに来場者限定で，今後実装される未発表の衣装デザインも公開。実装時期についてはまだ明かせないという。


　また，チャン・ジェソク氏からも発表があり，今年の冬をコンセプトにした衣装の準備が進んでいるとして，イメージイラストが紹介された。赤を基調としたクリスマステイストな衣装で，実装は近日を予定（※12月21日に実装済み）。全クラスで使用可能な衣装になるとのことだ。


　トークセッションが終わり，一度歓談の時間が挟まった後は，シャイによる生演奏もお披露目された。
　最初はスクリーンに映った映像でシャイが演奏しており，なぜかGMモニク氏が近くで掃除をしていたのだが，突然画面の半分がブルースクリーンに。トラブルかと思いきや，演奏が中断されて不満そうなシャイの姿を見た掃除中のGMモニク氏が，急きょ演奏に参加。ユニークな演出付きで，生演奏が実施された。


　イベント後半には，テーブルごとにグループを組んでのクイズ大会も開催。全10問のクイズで，もっとも多く正解したグループには黒い砂漠のスウェットがプレゼントされることになった。
　最初は簡単な内容だったが，途中からは熱心な冒険者でも頭を抱えるような難問も出題。最短ルートでいくつかの村や都市を回った場合，何回川を渡った？　というマップを完璧に把握していないと解けないクイズも出題されたが，さすがはファンミーティングに集う冒険者たち。見事5回と正解を当てたグループも現れた。最終的には，全10問のうち9問に正解したグループが優勝してクイズ大会は終了した。


　最後は，プレゼント抽選会を実施して，集まった冒険者たちにさまざまなグッズがプレゼントされることに。闇の精霊キーホルダーやクッションに始まり，黒い砂漠ワインなどが贈られた。

　チャン・ジェソク氏らもプレゼントを提供し，日本では販売されていない「黒い砂漠」グッズまで登場。最終的に，ダークナイトのフィギュアまで特賞として配られた。


　途中歓談も挟まり，3時間以上運営スタッフと冒険者が交流をしたファンミーティング。イベントの最後に和田氏は「引き続きオフラインイベントを開催していきたい」と述べ，詳細はまだ言えないものの今後も似たようなイベントが開催される可能性を示した。

　また，チャン・ジェソク氏より，今回のオフラインイベントを記念して日本サーバーの全プレイヤーにプレゼントを贈ることも予告。「日本の冒険者の力を得て，韓国に帰国してからも頑張ります」と感謝の言葉を述べ，イベントは終了した。

2023年内もファンミーティングは開催予定。和田氏にショートインタビュー

4Gamer：
　無事にファンミーティングが終わりましたが，いまの感想をお聞かせください。

和田氏：
　場所が東京ではなく大阪，年末の忙しい時期ということで，東京と同程度の冒険者にご参加いただけるのか不安はありましたが，結果多くの方に集まっていただいて良かったです。

4Gamer：
　プレイヤーと直接お話しする機会もあったと思いますが，どんな話をしていたのでしょうか。

和田氏：
　基本的には雑談でした。展示物について感想をいただいたりだとか。中には積極的に質問をしてくださった方もいましたので，可能な範囲でお答えしました。

4Gamer：
　今後もオフラインイベントをやりたいとのことでしたが，どういったイベントにしたいか，イメージなどは固まっていますか。

和田氏：
　個人的な希望としては，季節に合わせた場所を選んで開催したいと考えています。東京や大阪だけでなく，ほかの地域でもやりたいですね。ファンミーティングVol3については，おそらく2023年内には実施すると思います。

4Gamer：
　東京で開催したファンミーティングと，今回で違いはありましたか。関西圏の方だけでなく，東京から来ているコアなファンも多かったようですが。

和田氏：
　そこまで違いはありませんでした。ただ，今回の方が前回よりも内容は濃くなっていますし，何よりも冒険者の皆さん同士，そして冒険者の皆さんと我々運営スタッフのコミュニケーションを増やせたと思います。また，ジェソクさんも来ていただいて，ジェソクさんご自身も日本の冒険者と直接お話いただいたのも大きな意味を持てたと思います。
　来年も皆さんに楽しんでいただけるようなイベントを実施しながら，タイミングをみて冒険者の皆さんと開発・運営、共にコミュニケーションを取れるようにしていきたいと考えています。

4Gamer：
　来年のファンミーティングにも期待できそうですね。

和田氏：
　今回に関してはインフォグラフィックなどで情報をお伝えするコーナーを設けましたが，来年は「黒い砂漠」をプレイしていただいている方々への感謝の気持ちを念頭におきつつ，少し違う形で楽しんでいただけるようなオフイベにしたいと思います。オフイベならではの思い出を作っていただけるようにしたいですね。

4Gamer：
　最後に，読者に向けてのメッセージをお願いします。

和田氏：
　日本で「黒い砂漠」のサービスを開始してから7年以上が経過して，日本で展開されているMMOの中で，歴史あるタイトルになってきました。いまでも多くの冒険者の皆さんに愛して遊んでいただけているのは本当にありがたいことです。
　だからこそ，「黒い砂漠」の何が良くて，どこに改善の余地があるのか。時間が経過していても，その認識がズレてしまわないよう注意したいと思います。そのためにも冒険者の皆さんとお会いしてお話させていただく機会は作りたいと考えています。また，オフイベに限らず日頃いただいている皆さんの声を，「黒い砂漠」のより良い開発とサービスにつなげていきたいと考えています。引き続き「黒い砂漠」をお楽しみいただけますよう，お願いします。

「黒い砂漠」公式サイト