Android 5.1公開。LollipopのマイナーアップデートはマルチSIMとデバイス保護機能などをサポート

　北米時間2015年3月9日，Googleは公式Blogで，Android 5.1のリリースを発表した。
　Android 5.1はLollipopのアップデート（≒マイナーチェンジ）版と位置づけられており，性能および安定性の向上が図られている。ハードウェアレベルで対応できる端末上においては，マルチSIMカードとデバイス保護，HD音声通話が利用できるようになり，また，「Quick Settings」から直接Wi-Fiネットワークに接続したり，ペアリングされたBluetoothデバイスを操作できたりする機能など，いくつかの拡張も入るという。


　ちなみにデバイス保護は，端末をなくしたり盗まれたりしたとき，誰かがファクトリーリセットを試みた場合でも，本来のユーザーがGoogleアカウントを使ってログインしない限り，端末がロックされたままになる機能とのこと。本機能は，Nexus 6＆9以外にも，Android 5.1プリインストールで出荷される多くのデバイスで利用できるようになると，Googleは予告している。

　もう1つのHD音声通話（High Definition voice calling） は，T-MobileおよびVerizon版Nexus 6など一部の端末で利用になる機能で，対応端末同士で通話するとき，従来よりもクリアな音質でやりとりできるようになるとのことだ。

　なお，Android 5.1アップデートは，Nexusデバイスなどに向けて配信が始まっている。原稿執筆時点では，Nexus 6（shamu）およびNexus 5（hammerhead），Nexus 10（mantaray），Nexus 7（nakasi）向けのファクトリーイメージがGoogleのデベロッパ向けページで公開中であることも確認できた。

Google公式Android BlogのAndroid 5.1リリース告知

公開中のNexusファクトリーイメージ