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「BEMANI」のプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」が発足。速水もこみちさんや音楽ゲームプレイヤーのDOLCE.選手も登場した発表会をレポート
「BEMANI PRO LEAGUE」は,同社が展開する音楽ゲームブランド「BEMANI」シリーズのeスポーツプロリーグだ。これまでも多くの公式大会が行われてきているが,プロの音楽プレイヤーたちによる賞金制リーグとして開催されるのは初となる。
本稿では,プロリーグの開催概要やスケジュールといった情報公開,俳優の速水もこみちさんと音楽ゲームプレイヤーであるDOLCE.選手のトークセッションなどが行われた発表会の模様をお届けしよう。
「BEMANI PRO LEAGUE」公式サイト
「これまでに行ってきた『BEMANI』のイベントのノウハウを活かし,音楽と競技の楽しさを併せ持った大会にしていきたい」という,コナミアミューズメント代表取締役社長の沖田勝典氏の挨拶で始まった発表会は,同社の執行役員で,DJ Yoshitakaとしても知られる西村宜隆氏から「BEMANI PRO LEAGUE」の詳細が語られた。
コナミアミューズメント代表取締役社長・沖田勝典氏 |
コナミアミューズメント執行役員・西村宜隆氏 |
KONAMI主催で行われる「BEMANI PRO LEAGUE」は,アミューズメント施設を運営する企業がそれぞれオーナーとなった6つのプロチームが,今年(2019年)で稼働20周年となった「beatmania IIDX」を競技タイトルとしたリーグ戦を競う。その賞金総額はなんと2000万円だ。
各チームは4人で構成される。KONAMIが実施するプロテストに合格してドラフト会議で選ばれ,オーナーと契約を交わすことでプロ選手としてチームで活動することになるとのこと。選手には出演料も支払われる。
大会の流れは,まずレギュラーシーズンを全6チームで戦ったのち,上位3チームがセミファイナルへと進出。そしてセミファイナルの上位2チームがファイナル(決勝戦)で戦い,優勝者を決定する。各対戦では,チームからそれぞれ3人ずつメンバーが選出され,3試合を行ってその勝利数を競う。シーズン開幕は2020年の5月,会場はKONAMIが運営する「eスポーツ 銀座 studio」となる予定だ。
プロテストのエントリーは1月からスタート。2月から3月にかけてプロテストが行われ,ドラフトは3月に行われる。各チームのオーナーとなる企業は,共和コーポレーション,マタハリーエンターテイメント,山崎屋,ラウンドワン,レジャラン,ワイ・ケーコーポレーションの6社で,いずれもアーケードゲームと縁が深い企業である。
情報発表ののち,俳優の速水もこみちさんと,KONAMI公認のプロ音楽ゲームプレイヤーであるDOLCE.選手によるミニトークセッションが行われた。
青春時代に初代「BEMANI」シリーズを友人たちとプレイしていたという速水さん。「まだ5鍵だった時代の人間なので,(現在の7鍵には)最初戸惑いました」というエピソードを語り,「プレイするだけでなく,見る側も楽しいし,うまい人がプレイするとギャラリーが集まって,みんなで応援するような気持ちで見ている。その一体感もいい」と,「BEMANI」の魅力を述べた。
速水もこみちさん |
DOLCE.選手 |
DOLCE.選手は「実際に演奏している感覚を味わえること。またシンプルだが奥が深く,一生遊び込めるのも魅力」とコメント。トークセッション後半には,「BEMANI PRO LEAGUE」仕様の新モデルが披露。2人はさっそくこれを試遊し,プレイした感覚を確かめていた。トークセッションは,このリーグ戦をきっかけに「BEMANI」シリーズや音楽ゲームシーンがさらに盛り上がることを期待する2人の言葉で締めくくられた。
音楽ゲームといえばスコアアタック,すなわち1回でも最高のスコアを記録した者が勝者というイメージもあるが,今回のリーグ戦のレギュレーションでは,相手チームの得意・不得意を考慮して,出場メンバーを決めるという読み合いの要素も加わっていた。また,勝負が長期間にわたるリーグ戦においては,好不調の波も如実に影響してくるだろう。
史上初となる「音ゲーのリーグ戦」で繰り広げられる駆け引きはどのようなものなのか,そしてどんなドラマが生まれるのか。今はまだ想像するしかないが,2020年5月のシーズン開幕後,すべては明らかになるはずだ。
「BEMANI PRO LEAGUE」公式サイト
KONAMIが日本初となる音楽ゲームのプロリーグを発足
株式会社コナミアミューズメントは,日本初※の音楽ゲームによるeスポーツプロリーグ「BEMANI PROLEAGUE(ビーマニプロリーグ)」を本日発足したことをお知らせします。
(※2019年11月29日現在,当社調べ)
「BEMANI PROLEAGUE」は,企業がチームオーナーとなり,リーグ戦で競い合い,チームでの優勝を目指すeスポーツ大会です。
初年度の「BEMANI PROLEAGUE」は,2020年5月からの開幕を予定しており,今年稼働20周年を迎えた「beatmania IIDX」にて行います。
チームには,1チーム4名のプロ選手が所属します。KONAMIが行うプロテストに合格し,ドラフト会議でチームに指名されたプレーヤーがチームと契約することでプロ選手となります。
シーズンは「レギュラーシーズン」,「レギュラーシーズン」の上位3チームが出場する「セミファイナル」,「セミファイナル」の上位2チームが参戦する「ファイナル」の3段階で構成されており,シーズン期間は5月〜10月の約半年を1シーズンとします。
試合会場は2020年1月オープンの「esports銀座studio」を予定しており,音楽とeスポーツを融合させた新たなエンタテインメントイベントを実施いたします。
コナミアミューズメントは「BEMANI PROLEAGUE」を通じて,新たなユーザー体験を提供することで,参加しても観戦しても楽しい,KONAMIタイトルの「面白い」・「楽しい」をより多くのお客さまにお届けしていきます。
◆大会概要◆
【2020年スケジュール】
【大会の流れ】
シーズンは,「レギュラーシーズン」,「セミファイナル」,「ファイナル」の3段階で構成されます。
「レギュラーシーズン」は全チームの総当たり戦を2回行い,上位3チームが「セミファイナル」に進出します。「セミファイナル」では,3チームの総当たり戦を行い,上位2チームが「ファイナル」に進出します。「ファイナル」では,上位2チームが一騎打ちを行ない,優勝チームが決定します。
【プロテストについて】
プロテストでは,書類審査と,実技・面接が行われます。書類審査では,技術や意気込みなどをもとにKONAMIが審査します。書類審査に合格した方には,会場で実技,面接を受けていただきます。
■エントリー資格
・18歳以上(2020年4月時点)
・日本在住者
【初年度参加企業(50音順)】
・株式会社共和コーポレーション
・株式会社マタハリーエンターテイメント
・株式会社山崎屋
・株式会社ラウンドワン
・株式会社レジャラン
・株式会社ワイ・ケーコーポレーション
「BEMANI PRO LEAGUE」公式サイト
- 関連タイトル:
beatmania IIDX
- この記事のURL:
(C)Konami Digital Entertainment