イベント
「『Z/X」ゼクストリーム2017.AUTUMN in 秋葉原」が開催。日本選手権の決勝や,さまざまな新情報が明かされた展開発表会の模様をレポート
参加者同士で対戦を行う「ランブル」コーナーや,ミニゲームやオリジナルのプレイヤーカード作成が体験できるコーナーなど,さまざまな催しが行われたこのイベントの模様を,本稿でお伝えしよう。
ゼクストリーム2017.AUTUMN in 秋葉原 特設サイト
16人の地区予選勝者によって日本一が争われた
「『Z/X』日本選手権 2017」決勝大会が開催
イベント会場では,「『Z/X』日本選手権 2017」の決勝大会が開催。今年の5月から6月にかけて開催された店舗予選,そして7月と8月に開催された地区予選を勝ち抜いた16人の選手が会場に集まり,トーナメント形式で対戦を行った。
決勝戦ではみやびしさんとくうきさんが対戦。どちらのプレイヤーも「上柚木八千代」をプレイヤーカードとしたミッドレンジ型のデッキを使用し,同系統のデッキがぶつかり合うバトルに。試合はみやびしさんが勝利し,見事に日本一の座に輝いた。
会場の2階部分では,参加者が対戦を行う「ランブル」コーナーが開催。また,イベントでは,集めたスタンプの数に応じて,特製のプロモーションカードがプレゼントされるスタンプラリーも行われていた。多くの参加者が,イベント会場をランブルでの対戦や,イベントのさまざまな催しに参加しながらスタンプを集めていたようだ。
「Z/X」展開発表会では,新ブースターパックやアニメの情報が公開に
イベントの最後には,閉会式と「Z/X」の展開発表会が開催された。イグニッションガールズによるミニライブで始まった閉会式では,まず日本選手権で入賞を果たした上位3名のプレイヤーがステージに登壇。「Z/X」のプロデューサーを務めるイグニッション久保田氏が表彰を行い,それぞれに賞状が手渡された。
準優勝のくうきさん。「ほかの2人とは同じ調整グループにいましたが,僕は大阪にいるので,実際に会って調整できるわけではありませんでした。こうやって準優勝することができて,本当に嬉しいです」と語った |
3位のハヤトさん。「みやびしさんやくうきさんとは,同じグループで調整していた仲間です。自分だけ少し趣向の違うデッキを使用していましたが,その中でも戦えたことは嬉しかったです。皆さんお疲れ様でした」とコメント |
閉会式の最後には,会場で開催されたプレイヤー参加型イベント「激憤のサタン」の結果発表が行われた。これは参加者がスタンプラリーで集めたスタンプの数が「防衛ポイント」となり,そのポイントに応じて強敵「魔人サタン」による攻撃から日本を守ることができるというイベントだ。
日本の各都道府県にそれぞれ必要な防衛ポイントが設定されており,参加者全員で獲得したポイントの合計がそれを上回っていれば防衛成功となり,下回っていると防衛失敗となってしまう。そして防衛に成功した都道府県では,後日特製のカードが配布されるというものだ。
結果は,ほとんどの都道府県では防衛が成功したものの,残念ながら必要ポイントが高めに設定されている人口上位の都道府県の,東京,神奈川,大阪,埼玉,愛知,千葉が防衛失敗となってしまった。
閉会式に続いて,「Z/X」展開発表会が開催。ステージ上に登壇したイグニッション久保田氏とサンドバッグ山本氏が,今後の「Z/X」の展開について解説を行った。
まずは,10月26日に発売予定の新ブースターパック「因果からの脱出(フェイト・ヴァニッシャー)」の情報が紹介された。パックに収録される新カードのイラストが公開されたほか,さまざまな特典情報が発表。「初回生産限定Box」の封入特典として,限定カードスリーブが全3種の中からランダムで1種が封入されることや,「初回限定セット」に限定スリーブと限定PRカード,そして限定「3Dゼクス エクストラカード」が付属することなどが明かされた。
初回生産限定Box |
初回限定セット |
「ゼクスポイントキャンペーン」も引き続き実施。パックに封入されているポイントを集めることで,特製プロモーションカードと交換することができる |
同じく10月26日に発売予定の,新キャラクターパック「オリハルコンティラノ」 |
続いて,新エクストラパック「オール☆ゼクスターズ」が発売されることが発表された。12月21日に発売予定であるこのパックには,ドラマCDオーディションで上位5名に選ばれたキャラクターと抽選で選ばれた5名,計10名のキャラクターが収録されるほか,主人公20人のすべてのパートナーゼクスも収録予定となっている。
そして,新規コミカライズである「『Z/X』 Code reunion」の詳細が発表された。9月21日発売予定の「Vジャンプ」11月特大号から連載が実施され,執筆は「Z/X」でカードイラストを数多く手がけている藤真拓哉氏が担当する。
今回のコミカライズのメインとなるのは,「Z/X」の主人公キャラクターの1人である各務原あづみとそのパートナーゼクスであるリゲルの2人。本作のオリジナルキャラクターである天ノ川衣奈をはじめとして,さまざまなキャラクターたちが2人との絡みを見せていくとのこと。
また,このコミカライズを原作として,2019年にTVアニメ化が予定されていることが明かされた。久保田氏は「TVアニメ化までに,もっともっと『Z/X』を盛り上げていこうと思っています。皆様もぜひともよろしくお願いします」と想いを語った。
ステージには,コミカライズを担当する藤真拓哉氏も登壇。藤真氏はコミカライズについて,「キャラクターデザインをした当時は,リゲルとあづみをここまで描くことになるとは思いませんでした。これからたくさん描いていこうと思いますし,まだストーリーがどうなるかは分かりませんが,リゲルとあづみのラブラブを期待していただければと思います」とコメントした
最後に久保田氏は「『Z/X』制作陣一同,皆様に楽しんでいただけるゲームを作れるようにこれからも頑張っていきます。もっともっと盛り上げるべく,今年も来年もいろいろとやっていきますので,よろしくお願いします」と挨拶し,イベントを締めくくった。
イベント後,日本選手権の上位3名のプレイヤーにインタビューする機会を得た。その内容を最後にお伝えしよう。
――皆さんが「Z/X」をプレイしていてよかった,と感じたことはなんでしょうか。
みやびしさん:
「Z/X」はデッキ1つあれば,いろんなところに行って遊べるゲームです。遠方の人と「Z/X」を通して知り合うことができましたし,遠征などで遊びに行った時に仲良くなって,そこから一緒にデッキの調整をしたり話し合ったりする環境を作ることができました。それがやはり,一番嬉しかったですね。
ハヤトさん:
僕もやはり,コミュニティを作れたことが一番嬉しいですね。いろんな方のいろんな考えがあってこそ,カードゲームというものは成り立っていると思います。自分にはなかった思考や,面白そうなデッキの動きを教えてくれる人が僕には必要かなと思いますし,そういった意味でも皆と会えてよかったです。
くうきさん:
僕の中で一番大きいことは,友人がたくさんできたことです。僕が「Z/X」を始めたのは最初のフリーカード冊子が出たころですが,その時に一緒に「Z/X」を始めた友達は今でも仲がいいですし,大会であった人と話をしたり,「Z/X」を通してどんどんコミュニティが広がっていきました。そういったカードゲームならではの,誰かと対面して遊ぶ楽しさがあるからこのゲームをプレイしている,という部分はありますね。
――「Z/X」で強くなるために,必要なことはなんでしょうか。
ハヤトさん:
強くなるためにはやはり,対戦の回数をこなして,いろんなカードを覚えるところから始まります。「Z/X」は大量のカードプールがあるゲームなので,分からないカードが出てくるとどうしても対応しにくいんですよ。ですので,強くなるためのコツは,まずカードを覚えていくことですね。そして一番大事なことは,本当に初心のことですが,「Z/X」というカードゲームを楽しむことです。
くうきさん:
強くなるための最初の方法は,「Z/X」を長くプレイしているプレイヤーとまず友達になること,そして対戦の後に感想戦を必ずやることですね。“1ターン目のリソースはなぜこのカードをおいたのか”というように,その対戦を1個1個振り返っていくと,自分がどこでなにを間違えたのかが分かるんです。対戦が20分で終わったなら,感想戦に30分かけてもいいくらい,感想戦に一番時間を取るべきだとも思います。そして,その前提として,感想戦ができる友達を作ることが大事だと考えます。
みやびしさん:
プレイに関しては,ハヤトさんが言ったように,試行回数が大事です。そしてデッキの構築に関しては,どんなカードも試してみることですね。例えば,今回の大会ではデッキに「凶兆を告げる夢魔 カシーブルム」というカードを入れたんですが,最初はそれを苦笑されることもあったんです。ただ,一回使ってみると,このカードのおかげで勝てる試合もありました。自分はどんなカードも試すようにはしていますし,だから構築の部分で勝っているというところもありますね。
――最後に,これから「Z/X」を始める初心者プレイヤーに対して,なにかアドバイスをお願いします。
くうきさん:
自分が好きなカードを1枚見つけてほしいです。それを使って勝ちたいとか,それをたくさんデッキに入れたいとか。そういったモチベーションのために,自分はこれが好きだ,というカードを1枚作ってほしいですね。
みやびしさん:
やっぱり,ワクワクしてほしいですね。「Z/X」を通して,ワクワクを取り戻してください!
ハヤトさん:
変に殺伐としてはいけない,ということは伝えたいです(笑)。今回の決勝大会も,終わったあとは楽しかったんですが,やっている間は周りから見たら殺伐としていたかもですし(笑)。
――ありがとうございました。
「Z/X -Zillions of enemy X-」公式サイト
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