2012年4月29日,アスガルドは都内にある秋葉原UDXシアターにて,同社のコンシューマ事業ブランド
「BOOST ON(ブーストオン)」の最新作を披露する制作発表会を行った。
ここでは,Xbox360 Kinect専用ソフト「
ラブ☆トレ」シリーズ,PSP用ソフト「
闇からのいざない TENEBRAE I」(以下,テネブライ) ,PSP用ソフト「
この部室は帰宅しない部が占拠しました。ぽーたぶる」に関する新情報が次々に発表されたほか,「ラブ☆トレ」に出演する声優陣も駆けつけて会場を盛り上げた。本稿ではイベントの模様をレポートしていこう。
「ラブ☆トレ」プロデューサーの真弓貴氏。イベント中は,頭の上に乗せたKinectをゲストにいじられまくっていた
![画像集#002のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/002.jpg) |
先陣を切って登場した「ラブ☆トレ」のプロデューサー真弓 貴氏は「Kinectには硬派なイメージのダンスゲームが多いため,キャラクターを全面に押し出した作品があってもいいのではないか」と同作誕生の経緯を述べた。また真弓氏によると,本作は画面にプレイヤーの姿が映し出されるため,「女の子と一緒にプレイしている感覚で楽しんでもらえるのでは」と,ゲームの魅力をアピールしていた。
続いて真弓氏は,女の子を「ステージ」上でじっくり観賞できるモードを披露。ここでは,好きなキャラクターを最大4人まで選んでユニットを組めるとのことだ。なお本作は,-Sweet-(今夏発売予定),-Mint-(今秋発売予定),- Bitter-(今冬発売予定)と,登場キャラクターの異なる3バージョンが発売されるのだが,それぞれのソフトを持っていれば,バージョンの垣根を越えた組み合わせも可能とのことだ。
ひとしきりゲーム紹介されたあとは,「ラブ☆トレ」の-Sweet-に出演する声優の榊原ゆいさん(伊波茉莉花役),後藤沙緒里さん(一ノ瀬明日菜役),田中理恵さん(花京院玉緒役)が登場してトークを展開。
田中さんは「大人の落ち着いた感じを出すために,声質を変えて演技しました」とアフレコ時のエピソードを披露する。榊原さんは,12キャラクターすべての振り付けとモーションキャプチャーを行ったとのことで「11時間踊りっぱなしで疲れました(笑)。半分制作スタッフのようでしたね。」と,冗談半分に当時の苦労を振り返っていた。
続いては,-Mint-の声優陣である原 紗友里さん(小鳥遊乙葉役)と新谷良子さん(ガブリエル・フォックス役)が登場。新谷さんはガブリエルを演じるに当たって,「セリフの発音にはとくに気を使いました」とコメント。それに関して真弓氏は,「留学生キャラクターのイメージを変えたかったので,アクセントをいくつか試させてもらいました」と補足していた。
また,本作では,ヒロイン一人一人にキャラクターソングが用意されているのだが,原さんは「(乙葉が)ふんわりしたキャラクターなので,ふんわり歌おうとしたんですけど,ふんわり歌うには歌唱力が必要で,音程の調節がとても大変でした(笑)」と収録時の苦労話を披露。一方の新谷さんも「(ガブリエルは)元気なんですけど,曲自体のテンポがそんなに速いわけではないので,勢いを保ちつつゆったりめのテンポに乗せるのが大変でした」と原さん同様,とても苦労したと話していた。
最後は,-Bitter-に出演しているMAKOさん(五十嵐瑠香役),佐藤聡美さん(十時ゆずか役), 佐藤利奈さん(藤咲佐子役)が登場した。まずはMAKOさんが「周りの人には優しいんですけど,主人公には高飛車なので,(プレイヤーを)ちょっと傷つけてしまうかもしれません」と,瑠香の印象についてコメント。真弓氏曰く,瑠香はアイドルという設定なので,普段はずっと気を張っているのだという。しかし,唯一心を許せる主人公には何も隠さず喋れるため,心を開けるという意味で,高飛車な態度を取ってしまうとのことである。そんな瑠香は,当然メンタルが弱い部分もあるため,MAKOさんは「表現の落差が大変でした」と収録時のエピソードを述べていた。
佐藤聡美さんは,ゆずかを「残念系カワイイ女子」と表現。佐藤さん自身メガネがすごく好きなので,メガネキャラクターのゆずかの収録はとても楽しみにしていたそうだ。
佐藤利奈さんは,ダンス部の敵として登場する佐子について,「ダンス部の邪魔をするのは,彼女なりの理由があるんです」とコメント。加えて,ダンス部を遠くから見ている淋しそうな一面もあると話していた。
声優陣のトークコーナー終了後は,榊原さんの生LIVEがスタート。 茉莉花の楽曲であるBE MY SELF(詞・曲:あるるかん)を披露
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![画像集#019のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/019.jpg) |
「テネブライ」のプロデューサーを務める片山卓哉氏
![画像集#020のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/020.jpg) |
続いては,先ほどまでの明るい雰囲気とは一転して,ダークなムードが魅力的な「テネブライ」のコーナーへ。
ここでは同作のプロデューサーを務める片山卓哉氏がゲーム概要を紹介していった。
ストーリーやキャラクターなど,基本的な情報が紹介されたあとは,本作のウリともいえる「事象変換システム」をデモで紹介。これは,選択肢の場面で謎のオブジェクト「事象変換器」を使うと,新しい選択肢が出て違ったルートに進むことができるというもの。しかし片山氏によると,「事象変換器」を使っても必ずしも選択肢が出てくるわけではないらしい。むしろ,使い方を間違えるとバッドエンドになってしまうこともあるので,使い方には十分注意する必要があると話していた。
使うタイミングによって状況が大きく変化する「事象変換器」。ゲーム画面では,新たな選択肢が出てくるところが確認できる
![画像集#024のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/024.jpg) |
![画像集#025のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/025.jpg) |
また「精神ポイント」というシステムも本作を語るうえでは外せない要素だ。選択肢によって精神ポイントは上下していくらしく,一定まで精神ポイントが下がってしまうと,出るべき選択肢が出ずに,そのままバッドエンドになってしまうこともあるという。逆に精神ポイントが一定まで上がっていると,恋愛イベントのようなものが発生することもあるらしい。
「事象変換器」同様,本作において重要な要素の一つである「精神ポイント」システム
![画像集#027のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/027.jpg) |
![画像集#028のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/028.jpg) |
四巻構成で発売される「テネプライ」。片山氏によると,個々のタイトルだけでも十分に楽しめるとのこと
![画像集#034のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/034.jpg) |
「この部室は帰宅しない部が占拠しました。ぽーたぶる」のプロデューサーを務める佐藤大介氏
![画像集#035のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/035.jpg) |
最後は,「この部室は帰宅しない部が占拠しました。ぽーたぶる」のコーナーへ。ここでは,プロデューサーの佐藤大介氏が登壇して,同作を紹介していった。
ライトノベルからダイレクトにゲーム化という,あまり例を見ない展開の本作。これについて佐藤氏は,「原作とのイメージの変化を最小限に抑える」「作品を第一に考えることができる」などのメリットを紹介。原作者のおかざき登氏とガッチリ組んで制作しているので,出来映えもぜひ期待してほしいと胸を張っていた。
また,本作では「Live2D」により,1キャラにつき,10数種類の表情が用意されていることも大きなウリだ。「ぺこ」氏の描く魅力的なキャラクターが,躍動感溢れる表情を期待できそうである。
そのあとは,オープニング&エンディングがアニメーションで制作されていることや,ゲームに先駆けドラマCDが5月25日に発売されることが発表され,プレゼンテーションは終了。
このイベントのためだけに制作されたという貴重なPVも披露された
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![画像集#043のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/043.jpg) |
![画像集#044のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/044.jpg) |
![画像集#045のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/045.jpg) |
![画像集#046のサムネイル/田中理恵さん,新谷良子さん,榊原ゆいさんら「ラブ☆トレ」の人気声優陣も登場。「テネブライ」など新作情報も披露されたBOOST ON制作発表会レポート](/games/153/G015329/20120429006/TN/046.jpg) |
最後は,豪華賞品が当たるクイズ大会も行われ,この日の発表会は大盛況のうちに幕を閉じた。