［TGS 2013］ボカロで名高いクリプトンがスマホゲームに本格参入。第1弾はシステムが一新された「初音ミク ぐらふぃコレクション アプリver」

　東京ゲームショウ2013の「スマートフォンゲームコーナー/ソーシャルゲームコーナー」で，来場者の注目をひときわ集めていたのが，「初音ミク」をはじめとする音楽ソフトで名高い，クリプトン・フューチャー・メディア（以下，クリプトン）のブースだ。といっても，出展していたのは音楽ソフトではなく，開発中のスマートフォン用のゲームである。
　これまでも同社は，GREEやMobageといったプラットフォーム上で，コンテンツ配信やソーシャルゲームを展開していたのだが，今年から「クリプトン スマホアプリプロジェクト」と銘打って，初音ミクをはじめとする人気キャラクターをフィーチャーしたスマートフォン向けゲームを，本格的にリリースしていくのだという。東京ゲームショウ2013は，その初披露の場というわけだ。

クリプトンブースでは，イラストレーターのCHAN×CO氏がデザインした，大きなディフォルメフィギュアがお出迎え

　そのプロジェクト第1弾のゲームとして，試遊可能な状態で出展されていたのが，「初音ミク ぐらふぃコレクション アプリver」（iOS / Android）だ。
　「初音ミク ぐらふぃコレクション」というゲームは，以前からMobageやmixi向けに配信されていたゲームで，2012年にはiPhone版もリリースされていた。それに対して今回出展されたのは，ゲームシステムを一新して生まれ変わった新バージョンである。対応プラットフォームは，iOSとAndroidになるようだ。

　元々のゲームは，ボーカロイドのキャラクターたちが描かれたイラストカードを収集し，デッキを組んで戦うという，シンプルかつオーソドックスなソーシャルカードゲームだった。
　それが新バージョンでは，タイル状に並んだマップに表示されたキャラクターを，すごろくのように1マスずつ移動させながらゴールを目指すシステムとなった。止まったマスによって，さまざまなイベントが発生し，イラストカードをゲットしたり，罠にはまってダメージを受けたり，敵キャラクターと遭遇してバトルに突入したりと，まったく別物のゲームへと進化していたのだから驚きだ。

新バージョンの初音ミク ぐらふぃコレクション アプリverをプレイ。好きなキャラクターを選んでゲームを始めると，マップ上にコマとして表示されるので，これをタッチ操作で動かして，1マスずつ進めていく。すごろくとカードバトルをミックスしたようなイメージだ

　別物に進化したとはいえ，集めたカードでデッキを組んで戦うという部分は受け継がれているし，多数のイラストレーターによって描かれたボーカロイドたちのイラストカードも，そのまま既存のバージョンから引き継がれるとのことだ。
　リリースは2014年初頭を予定しており，プレイ料金は基本無料を予定しているとのことだ。

　試遊できる状態で出展されていたのは，初音ミク ぐらふぃコレクション アプリverだけだったが，同社ブースではほかにも，開発中のスマートフォン向けゲームが2本，ビデオで公開されていた。
　1つは，パズルのピースを並べることで，有名ボカロPたちの楽曲をリミックスしてオリジナルの曲を作れる「初音ミク×リミックス（仮）」。もう1つは，マッチ3ゲームをベースに，RPG的要素を取り入れた「初音ミクパズルゲーム（仮）」である。これらは2014年春のリリースが予定されている。

初音ミクパズルゲーム（仮）のビデオより

　なお，クリプトンのブースで初音ミク ぐらふぃコレクション アプリverをプレイすると，同社が展開しているトレーディングカードゲーム「プレシャスメモリーズ 初音ミク」の，PRカードがもらえるそうだ。カードがなくなり次第終了ということなので，興味のある人は，クリプトンブースに足を運んでみるといいだろう。

ブースの一角には，クリプトンのカードゲーム「プレシャスメモリーズ」のカードがずらりと勢揃い（左）。初音ミク ぐらふぃコレクション アプリverをプレイすると，プレシャスメモリーズのPRカード（右）がプレゼントされる

初音ミク ぐらふぃコレクション