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UL,3DMarkに新しいDirectX12テスト「Speed Way」をリリース。新世代のGPUやCPU性能を計るのに適する
Speed Wayは,新世代のGPUやCPUによる性能計測を想定して,MicrosoftのAPI「DirectX 12 Ultimate」に対応する新しいテストである。なお,Speed Wayは,3DMarkの有料版であるAdvanced EditionおよびSteam版とProfessional Edition向けの追加テストで,無料版であるBasic Editionでは使用できない。
Speed Wayでは,「メッシュシェーダ」(Mesh Shader)や「DirectX Raytracing 1.1」を用いて,グローバルイルミネーションやレイトレーシングによる反射の描画を行うとのことだ。
さらにSpeed Wayは,「VS. mode」と「Interactive Mode」という2種類のテストモードを備える。VS. modeは,PC内または3DMark.comに投稿されたSpeed Wayのテスト結果と,自分のテスト結果を比較できるテストモードだ。
Interactive Modeは,Speed Wayにおけるテスト中のシーンを自由に表示できるもので,フォーカスや明るさを調整してシーンのスクリーンショットを撮影し,画質を確認するのに使えるとのことだ。
3DMarkでは,ながらく,DirectX 11世代のテスト「Fire Strike」が使われていたが,「GeForce RTX 4090」のレビュー(関連記事,関連記事2)でも明らかなように,解像度1920×1080ドットのテストは描画負荷が軽すぎて,最新世代のGPU性能を計るのに適さない面が出てきた(※とはいえ,DirectX 11ベースのゲームはまだまだ多いので,まったく無意味ではない)。
この問題についてNVIDIAに照会したところ,「新世代のGPU性能を計るのであれば,Speed Wayを使用してほしい」というコメントを得たこともある。今後のGPUおよびCPU性能計測では,Fire StrikeやTime Spyと並んで,Speed Wayのテストも実施することになりそうだ。
Speed Wayの追加に合わせて,UL Solutionsは,3DMark Advanced Editionの値上げも発表しており,29.99ドル(約4420円)から34.99ドル(約5160円)となった。また,既存の3DMark Advanced Editionユーザー向けには,Speed Wayが有料DLCとして提供されており,価格は4.99ドル(約740円)だ。
ちなみに,本稿掲載時点では,Advanced Editionと同じSteam版の価格が3600円,Speed WayのDLCが520円となっている。いずれSteamでも価格が改定されるかもしれないが,今なら,Steam版のほうが安く手に入れられるかもしれない。
3DMark Version 2.24.7509配信ページ
3DMark 公式Webサイト(英語)
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