今回話を伺ったXPEC Entertainment マーケティングマネージャー 遠藤永康氏
![画像集#031のサムネイル/[TGS 2012]台湾の老舗ゲームメーカーXPECのブースでは,MMORPG「ウェポン・オブ・ミソロジー(仮)」などの進捗が明らかに](/games/141/G014129/20120924035/TN/031.jpg) |
台湾を拠点に12年のキャリアを持つ老舗ゲームメーカー
XPEC Entertainmentは,今年も東京ゲームショウにブース出展していた。昔ながらのコンソールゲームから近年流行のソーシャルゲームまで,幅広いプラットフォームで多くの開発実績を持つゲームメーカーだ。
今回のTGS 2012では,PC用クライアント型3D MMORPG,ブラウザ用3D MMORPG,マルチプラットフォーム用のアクションゲームの3作をブースに出展していた。また,未出展ながらも
開発中の2タイトルについて情報も得られたので,以下にまとめて紹介しよう。
「ウェポン・オブ・ミソロジー」(仮)
オリエンタルファンタジーの世界観を持つ,PC向けクライアント型3D MMORPGが本作だ。神話伝承のモンスターの能力が埋め込まれた
“法玉”を装備することで,プレイスタイルをお手軽に切り替えられるのがポイント。
昨年の
TGS 2012の取材時は静止画のみだったが,あれから1年,今年は開発作業がだいぶ進んでいることが確認できた。掲載しているムービーでは,100種類以上あるとされる“法宝”がたっぷり紹介されているので,ぜひ観てほしい(02:16からがそれだ)。そのほか,派手なエフェクトを伴った大人数バトルや,空中に浮遊しながらの巨大ボス戦,ペットシステムや多彩な景観などもムービーで確認できる。
現在社内で最終バランス調整中で,実装コンテンツの約90%は開発済みとのこと。2013年の上半期に台湾でテストを行い,2013年の夏までに正式サービス開始を目標としている。
「Maze Myth」(仮)
同じく“Myth”の名を取った作品だが,こちらはWebブラウザ向けの可愛い系のMMORPG。1〜2年前までは,ブラウザゲームといえば見た目もゲームシステムもシンプルな内容が大半だったが,現在に至ってはフル3Dが当たり前で,クライアント型に迫るグラフィックスのタイトルが続々と登場してきている。
グラフィックスだけでなく,それはインタフェースにもいえることで,スキルなどのショートカットキーがアクションバーで管理されていたり,クエスト遂行状況が画面右側で把握できるなど,画面だけ見れば,もうほとんどクライアント型のMMORPGと同じだ。違和感を感じることなくプレイできるだろう。
サービススケジュールに関しては,2012年11月に台湾でのサービス開始が決定済み。アジア各国やロシア,ヨーロッパなど多くの国で交渉中とのことだ。日本においても,TGS 2012のビジネスデー出展のときに,数社からオファーが来ていたという。
「Do Not Fall」
こちらは,マルチプラットフォーム向けとして開発されているアクションゲーム。ゲーム内の
“床”は,マイキャラが踏むと数秒後に消えてしまうので,決して立ち止まらず,障害物やモンスターなどを乗り越えて先のステージへ進んでいくという作品だ。障害はジャンプで回避するのだが,このジャンプ,使用回数に制限はないものの,使ったときにクールダウンタイムが生じるというのがミソ。使いどころに悩むことになりそうだ。
シンプルなゲーム内容だが,それだけに,子供の来場客がゲームパッドで熱心に遊んでいる姿をよく見かけた。
ダウンロード販売を予定しており,台湾ではPlaystation Network,Xbox Live,PC(Steam)の同時リリースを目標に現在調整中。それに続いて,iOS / Android版も予定しているとのこと。
「Tank 3D Online」
見下ろし型の画面で戦車を操作して敵をやっつけるという,Webブラウザ用アクションゲームが本作。シングルプレイ用のキャンペーンモードや,マルチプレイでの拠点制圧モードなどのコンテンツが用意されている。いささかシンプルだが,Webゲームはこれくらいのほうが気楽に遊べて良い,というニーズも多そうではある。
「Project D」
Flashで開発されている,Webブラウザ向けの武侠系MMORPGがこちら。プレイヤーは,種族間の争いを止められる唯一の品である
「道法書」を探すべく冒険へと赴く。バトルシステムはクォータービューによるターン制を採用している。