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「モンスターハンター4」にマリオ&ルイージやリンクが登場!? 任天堂コラボクエストも発表された「Monster Hunter 4 Direct」の詳報レポート
冒頭,MH4とスーパーマリオのロゴが表示されると,おなじみのコインの効果音で配信がスタートした。さらに赤いキノコをむさぼったババコンガが,あの効果音とともに巨大化する場面が流された。
そして木製のハンマーを持って軽快にフィールドを駆け回るのは,マリオ&ルイージの衣装に身を包んだオトモアイルーだ。
いつものように任天堂の岩田社長が登場。ゲストのオトモアイルーを紹介した |
今回のコラボは,MH4の開発が進む中でカプコン側から提案があり,マリオとルイージがゲスト出演することが決定したそうだ。
このオトモアイルー用のマリオとルイージの装備が入手できるコラボクエスト「マリオ・キノコ好きブラザーズ」は,10月11日から全国のセブン-イレブンに設置されているセブンスポットで先行配信される(関連記事)。また,後日インターネットからもダウンロードできるようになるとのことだが,詳細はMH4公式サイトなどで発表される予定だ。
「モンスターハンター4」プロデューサーの辻本良三氏(写真右),同ディレクターの藤岡 要氏(写真左) |
最初の話題は,冒頭に岩田氏から発表された「オトモアイルーのマリオ&ルイージ装備」について。藤岡氏によれば,実はマリオ&ルイージ装備は2人の体形に合わせて,モデリングを変えているとのこと。マリオは少し丸っこく,ルイージは少し細長く作られているようだ。
また,ババコンガが食べていたキノコについても触れ,藤岡氏は「クエストで配信させてもらうババコンガにもちょっと特別な……」と発言。キノコを食べて巨大化するババコンガが,配信クエストに登場する可能性は高そうだ。
続いては,インターネットを使ったマルチプレイについて。製品版でどんな機能が用意されているのかを,実機プレイを交えて説明した。
マルチプレイでは,通信状態を「遠くの人と遊ぶ」というモードを選択するとインターネットに接続される。接続が成功すると,「集会所を作る」で自分が仲間を募集するか,「集会所を探す」ですでにある集会所に入るかを選ぶことになる。またフレンド登録をしている友達とは,「フレンドリスト」から選ぶことで,直接その友達と遊べるようになっている。
藤岡氏は実際に集会所を作り,ここに辻本氏と2人の開発スタッフが合流し,ガララアジャラを討伐するミッションに挑戦した。
この集会所では「募集ハンター」(募集したいハンター),「ターゲット」(討伐するモンスター),「募集文」(表示されるメッセージ),「パスワード」(任意のプレイヤーだけが入れるようにする)をそれぞれ設定できる。なお,集会所内ではソフトキーボードを使ったフリーチャットが可能で,クエスト中は定型文のみでコミュニケーションを図る仕組みだ。この定型文は12個まで用意でき,もちろん内容は自由に編集できる。
今回討伐するガララアジャラは,「音を飛ばす」攻撃を仕掛けてくる蛇型のモンスター。鳴甲(めいこう)と呼ばれる鱗を周囲に飛ばし,ガララアジャラが鳴いたりシッポを鳴らしたりすると,それに共鳴して鳴光が爆発する。この爆発に巻き込まれるとハンターは「耳やられ」状態になってしまい,その隙にガララアジャラの長い身体に巻き込まれて,大ダメージを受けてしまうようだ。
狩りのほうは,辻本氏が渾身の定型文「直接≪(-o-)≫」(藤岡氏に内緒で事前に作ったらしい)を披露したり,ガララアジャラの背中に乗った藤岡氏が集中攻撃を仕掛けたりと,賑やかなうちに無事討伐に成功した。
次のコーナーでは,目の前に用意されたボックスからカードを引いて,そこに書かれている内容をテーマにトークを繰り広げた。
オープニングテーマは,これまでの「英雄の証」から「旅立ちの風」へと変更されている。その理由として藤岡氏は,MH4の冒険やストーリーをイメージした疾走感のある曲にしたかったと明かした。
●今回のプーギーの役割は?
プーギーは今回も「癒し」キャラクターとして登場。それ以上のコメントはなく,「はい,終わりです」(辻本氏)。
●いわゆる「物欲センサー」について
同シリーズのプレイヤーの間でまことしやかに囁かれている,プレイヤーが欲しいものがなかなか出ないため「物欲センサー」が働いているのではないか,という疑問に対し,辻本氏が明確に回答。「僕らも出ない」とのことで,あくまでも運次第とのこと。
イャンクックは初代から登場しているモンスターで,プレイヤーが最初に経験する大型モンスターだ。その後,戦うことになるリオレイアやリオレウスといった飛竜種や大型モンスターに慣れるための位置づけなので,「先生」と呼ばれていると辻本氏は解説する。MH4では高低差や二重床が初登場するが,これらに慣れるためにケチャワチャが存在するとのこと。藤岡氏は「おいおい(ケチャワチャも)先生と呼んでもらえれば」と語っていた。
●高低差を取り入れた理由は?
「高低差」については,同シリーズをアクションゲームとして見直した結果,導入した要素であるとのこと。人気のある従来のモンスターを新作でも登場させるにあたり,遊び方が同じにならないように,その根っこの部分を変えてみたかったという。
モンスターが上や下から襲ってくることで,どんな“新しいもの”が生まれるのか。「作っている側の興味もあり,チャレンジしてみよう」とその経緯を藤岡氏は語っている。
さらに,辻本氏は「(高低差によって)戦略やプレイヤーの幅が増えてくる」と解説。藤岡氏も,今後の同シリーズにも影響する新要素であると話した。
●本作のストーリーについて
「これはぜひ言っておかないと」と辻本氏が語るストーリーについては,従来の村とクエストとの行き来だけで進んでいたものとは異なり,さまざまな展開が用意されているという。一緒に旅をするキャラバンの団長やNPCとのやりとり,ゲームを進めるたびに新しい村に行けるようになるなど,起伏のあるストーリーでプレイヤーを飽きさせない内容とのこと。そうした中で,今回のメインモンスター“ゴア・マガラ”の存在が少しずつ見えてくるそうだ。
また,藤岡氏が解説の中で「謎のモンスターも……」と語ると,辻本氏が制止するやりとりも。まだ明かされていない,さらなるストーリーの新要素が期待できそうだ。
そう,MH4の世界に「ゼルダの伝説」シリーズの主人公リンク(の装備)が登場するのだ。
これは冒頭で発表されたマリオ&ルイージ装備に続く,任天堂とのコラボレーション第2弾で,ハンター向けのリンク装備が入手できるクエストが後日配信される予定とのこと。
このリンク装備について,藤岡氏は「やっぱり世代なので(笑)。すごく壮大な映像になってしまいました」と嬉しそうに話していた。
映像の中では,リンクがたいまつやブーメラン,笛などのアイテムを使うシーンもあり,これらがどうゲームプレイに反映されるのかも楽しみだ。
最後に,藤岡氏は「隅から隅まで楽しんでもらえれば,もう僕は満足です」とコメント。辻本氏からは,10月から全国5か所で行われる「モンスターハンターフェスタ'13」の告知が行われ,Monster Hunter 4 Directは終了となった。
「モンスターハンター4」公式サイト
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