TGS 2012のセガブース,およびソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは,セガが12月6日に発売する「
龍が如く5 夢、叶えし者」がプレイアブル出展されていた。「龍が如く」シリーズの最新作である本作では,全国5大都市を舞台に,5人の主人公達が織りなす壮大な“夢”のドラマが描かれる。本稿では,ゲームを実際にプレイしてみたインプレッションをお届けしていこう。
熱い男の物語が楽しめて……
くぎゅうううううううう!!!!
筆者はまず,試遊台のストーリーモードを選択し,福岡・永洲街を舞台に展開する“
桐生編”のメインストーリーを体験。タクシー運転手として働いている桐生のもとに,どう見てもカタギじゃない風貌の2人組が訪ねてくるという導入で,シリーズを通してプレイしている身としては,落ちぶれたような,妙に無気力な雰囲気の桐生に胸騒ぎを覚えてしまった。
しかしムービーが終了し,永洲街を実際に歩けるようになってからは印象が一転。相変わらずアホのように絡んでくる極道やチンピラを,殴るわ蹴るわブン回すわ……落ちぶれたなんて,とんでもない。やはり桐生さんは,我々の知っている“伝説の龍”そのものだったのだ。
戦闘のシステム面に関しては,前作から大きな変更点はなく,プレイ感覚も変わらず「爽快」の一言に尽きる。さらに本作では,移動からバトルパートへの突入がシームレスになっており,シリーズ最高のスムーズなゲーム進行が実現している。割と細かいところでは,極道やチンピラの口調がちゃんと“福岡仕様”なのもまた愉快だ。恐らく,ほかの都市でもちゃんと地方色豊かな怒声が聞けるのだろう。
一方,試遊台のアドベンチャーモードでは,5大都市から好きな場所を選んでプレイ可能だった。それぞれ操作できる主人公が違うのだが,物心ついた頃から釘宮病を患っている筆者は,迷わず大阪の“
遙”(説明するまでもなくCV:
釘宮理恵さん)を選択した。くぎゅううううううううううううう!!!!!!
なお,遙は5人の主人公のうち唯一,戦闘パートのないキャラクターだ。その代わり,遙でしか遊べない独自要素が色々と用意されているのだが,今回は「
漫才オーディション」と「
ストリートダンスバトル」を体験することができた。
まず漫才オーディションは,ボケる相方に対してツッコミを入れるという内容になっており,最適なタイミングで最適なツッコミを入れることができれば観客のウケがとれる。一見,簡単そうに見えるのだが,実際のところはなかなかにシビアで,ちょっとでもツッコミのタイミングがズレてしまうと,いわゆる「ややウケ」状態になってしまうのだ。負けず嫌いの筆者は2度挑戦したが,どちらも「70ゲラ」(※“ゲラ”の数で評価される)くらいしかポイントを獲得できず,大変悔しい思いをした。まぁ……釘宮ボイスの「なんでやねん」とか「もうええわ」とか,超可愛かったので良しとするが。
そしてストリートダンスバトルでは,街中にいるダンサーとダンスで対決。アイコンの流れてくる場所を方向キーで選択してから,タイミングよくボタンを押すというリズムアクションになっており,曲に合わせてダンスする遙が可愛いのと,意外と熱くなるゲーム性がクセになりそうだ。
なお,ヒートゲージが満タンになると“
ダンスヒート”という必殺技を使用することができる。自らの体力を回復したり,相手のテンションを下げたりとさまざまな技があるようだ。いちいち専用ポーズが用意されているのも非常に嬉しい!
なにやら,“男の物語”の部分よりも「遙ちゃん可愛い!」要素について多く語ってしまったが,本作は相変わらず期待を裏切らない面白さだ。アクションゲームという枠に囚われず,さまざまな“遊び”が詰まった総合エンターテインメント……「龍が如く」シリーズは,まだまだ確実に進化し続けている。