任天堂ブースの3DSコーナーに展示されていた試遊台は8台。数は比較的多めだったが,1回のプレイが長めのため,常に人だかりができていた
![画像集#001のサムネイル/[E3 2011]“主役・ルイージ”再び。携帯機でもしっかり遊べる3DS「ルイージマンション2」プレイレポート](/games/134/G013466/20110609024/TN/001.jpg) |
任天堂が発売するニンテンドー3DSソフトの中で,「
スーパーマリオ(仮称)」とともに注目を浴びていたのが,この「
ルイージマンション2」だ。前作にあたる「ルイージマンション」は,2001年にゲームキューブ(以下GCと略)本体と同時発売された,ルイージの初主演作品。マリオではなく(やや地味な)ルイージが主役のゲームということで,当時のマリオシリーズファンを驚かせた。GCのコントローラーに合わせた独自の操作系が用意された同作は,アクションゲームとして素直に面白く,ゲーマーからの評価も高い。
ルイージマンション2は,そんなGC版の正統な続編だ。今回のE3では,任天堂ブースに体験版も用意されていた。
基本的なゲーム内容は,前作とほとんど変わらない。プレイヤーは,オバケを吸い込んで退治できる特殊な掃除機を装備したルイージを操作し,ゴーストたちが潜む屋敷に潜入し,行方不明のマリオを探し出すことになる。前作が,アナログスティックを2本使用する独特な操作方法だったのに対し,本作は3DSの操作系に合わせ,スライドパッドとボタンを使った,比較的素直な操作となっている。
Rボタンで掃除機を吸引し,Lボタンで吹き出す点は前作と同じで,この2通りの操作が,ゲームの最大のポイントとなる。部屋に隠れたオバケをライト(Aボタン)のフラッシュで驚かせ,吸引し,それを放さないようにして引っ張り回すことでダメージを与え,体力が0になったオバケを掃除機の中に閉じこめる……というのが基本パターンだ。
アナログスティック2本での操作ではなくなっているものの,10年前の操作を体が覚えているほど遊び込んだ猛者でもなければ,とくに違和感なくプレイできるだろう。
3DSの画面で見るオバケ屋敷の雰囲気はかなり良く,ホラー(?)ゲームを盛り上げる演出がそこかしこにしかけられていた。今回の体験版では,ちょっとした迷路になった屋敷を探索し,2つのカギを入手して扉を開ける必要があるのだが,レベルデザインが秀逸だったのか,カギを見つけられずにタイムオーバーになってしまった人もいたようだ。
任天堂のメディア向けプレゼンテーションによると,本作はリメイク作品ではなく,完全新作であるとのこと。今回の体験版は登場するゴーストの種類が少なく,奥行きのある3D画面やホラーな雰囲気,また前作に近い操作感覚などが確認できただけだったが,携帯機でも違和感なくプレイできることが分かっただけでも,個人的には収穫だった。発売までにはまだ時間があるので,ここからのブラッシュアップにも期待したいところだ。例えば,タッチスクリーンや各種センサー,カメラなど,3DSならではの機能がゲームにからめば,前作を上回る秀作になるかもしれない。