ロサンゼルス現地時間の2011年6月9日,E3 2011会場のMicrosoftブースにて,名作FPS
「Halo」のHDリメイク版
「Halo: Combat Evolved Anniversary」(以下,Halo Anniversary)の
デモプレイが,メディア向けに披露された。
本作は,2002年のXbox用ソフト
「Halo: Combat Evolved」の発売から約10年越しのHDリメイク作品ということで,グラフィックスはもちろん音響周りもかなりアップグレードされている。とくに音響は,スカイウォーカー・サウンド社の協力を得て,武器の発砲音を始めとした,
さまざまなサウンドエフェクトの品質の向上が図られているという。
左が343 IndustriesのFrank O'Connor(フランク・オコナ―)氏
![画像集#003のサムネイル/[E3 2011]これはただのHDリメイクではない。「Halo: Combat Evolved Anniversary」の進化点をスニークプレビューで垣間見た](/games/134/G013429/20110610068/TN/003.jpg) |
デモプレイでは,本作の開発を手がける343 Industriesの
Frank O'Connor(フランク・オコナ―)氏などが,Halo Anniversaryの
3つのフィーチャーについて,映像を交えて説明を行った。
まず,Halo Anniversaryはオリジナルの「Halo」とまったく同じ操作感でプレイできるように調整されているが,実はこれを実現するためには,2つのエンジンを同時に走らせなければいけないという技術的な課題があったのだという。
この課題への挑戦から生まれたのが1つめのフィーチャーとなる
「Classic Mode」という機能だ。これは,ボタン一つでオリジナルのHaloと生まれ変わったHalo Anniversaryのグラフィックスを
瞬時に切り替えられるというもの。地面や草木,空や水面など,Haloの世界を構築するすべてのものを一瞬にして10年前のものから最新のものへ,またはその逆へと切り替える。実際に見てみるとかなりインパクトのある機能だ。なぜならそれは,10年の間にHaloが,ひいてはゲームのグラフィックスそのものがいかに進化したかを一瞬で見られるからだ。
次に,Halo Anniversaryには
「Halo 3」(
PC /
Xbox 360)にあったターミナルという隠し要素でもある機能を,今回は違った形で搭載するということが説明された。ターミナルは,特定のマップに散りばめられており,発見するとストーリーの隠された部分がテキストで浮かび上がってくるというものだ。Halo Anniversaryに収録されるターミナルは,このストーリーを伝える表現が
さらにグラフィカルになっているという。また,このターミナルで見られるストーリーは,全世界が期待しているであろう
「Halo 4」へと繋がるものにもなっているらしい。
最後はマルチプレイに関するフィーチャー。Halo Anniversaryでは,オリジナルのHaloにはなかった
Xbox LIVEを使用した2人協力プレイが楽しめるようになった。従来どおり画面分割にも対応しているのは言うまでもない。オリジナルのHaloがXbox LIVEでのマルチプレイに対応していなかっただけに,ファンにとって,またこれから遡って過去のシリーズ作品をプレイしようと思っていた人にとって嬉しいフィーチャーだろう。
また,マルチプレイではオリジナルのHaloからHalo 3までで人気の高かった
7つのマップが,
「Reach Engine」によってリメイクされた状態で楽しめるという。Reach Engineという名称でピンときた人もいるかもしれないが,この7つのマップに関してはHalo Anniversaryと
「Halo Reach」で
相互に対戦が可能になる模様。さらに,そのうちの1つのマップでは,次々と出現するコヴナントを迎撃する
「ファイアファイト」モードも楽しめるとのことだ。
このほか細かい部分では,オリジナルのHaloで非常に高い性能を誇ったマグナムが復活することや,キャンペーンモードにはSaber Interactiveが開発した
新たなグラフィックスエンジンを使用していることなども明らかにされた。
Halo Anniversaryにおける進化や新たなフィーチャーはこれだけに留まらず,まだまだ発表していないこともあるという。これらは今後,11月15日の発売日に向けて徐々に明らかにされる予定だ。8月には
Halo Festivalも開催される予定で,ここでも一気に情報が発信されるとのことなので,こちらも楽しみにしておこう。