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AMD,第2世代の「Radeon Pro Duo」を発表。デュアルPolaris搭載のコンテンツ制作向けカード
2016年4月に発表された第1世代のRadeon Pro Duoは,Fiji世代のGPUを2基搭載するカードだったが(関連記事),今回は,Polaris世代のGPU「Radeon Pro WX 7100」を1枚の基板に2基搭載する製品だ。
シェーダプロセッサである「Stream Processor」(以下,SP)の数はGPUあたり2304基で,演算ユニット数にして36基。理論演算性能値となる単精度浮動小数点演算性能は2基の合計で11.45 TFLOPSに達するという。デュアルFiji世代では,GPUあたりのシェーダプロセッサ数は4096基で,単精度浮動小数点演算性能は16 TFLOPSを実現していたため,単純な理論演算性能値では従来製品のほうがはるかに高いことになる。
ただ,デュアルFiji世代のRadeon Pro Duoは,グラフィックスメモリにHBM1を採用していたため,メモリ容量は4GB×2の8GBしかなかった。それに対して新しいRadeon Pro Duoは,前世代の4倍となる32GBのグラフィックスメモリを搭載するのがポイントだ。実際AMDもRadeon Pro Duoの主な用途として,VRコンテンツ制作や4K〜8Kといった高解像度ビデオのリアルタイム編集,360度ビデオの編集といった,グラフィックスメモリ負荷の高い,先進的な映像制作を挙げている。
間違ってもゲーマーが購入するような製品ではないが,Polaris世代では初となるデュアルGPUカードの製品化という点は,注目すべきところと言えそうだ。
AMDの当該プレスリリース(英語)
AMDのRadeon Pro Duo 製品情報ページ(英語)
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Radeon Pro,Radeon Instinct
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