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[SIGGRAPH]AMD,コンテンツ制作向けの青いグラフィックスカード「Radeon Pro」立ち上げ。容量1TBのSSDフレームバッファを持つ特別版「SSG」を予告
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印刷2016/07/26 12:57

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[SIGGRAPH]AMD,コンテンツ制作向けの青いグラフィックスカード「Radeon Pro」立ち上げ。容量1TBのSSDフレームバッファを持つ特別版「SSG」を予告

Radeon Proのコンセプトカラーは青に。タグライン(=キャッチコピー)は「The art of Impossicble」と発表になっている
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 北米時間2016年7月25日,AMDはSIGGRAPH 2016に合わせて独自イベント「Capsaicin Siggraph」を開催し,Polarisマクロアーキテクチャを採用するコンテンツ制作向けグラフィックスカードシリーズ「Radeon Pro」を発表した。
 AMDは,Radeon Proを冠する製品として,すでに「Radeon Pro Duo」をリリース済みなのだが,今回同社はRadeon Proを,新しいコンテンツ制作向けグラフィックスカードシリーズとして位置づけ直し,さらにシリーズのコンセプトカラーとして青を採用しているのがポイントだ。

Radeon Technologies Groupを率いるAMDのRaja Koduri氏が,青いRadeon Pro WXカードを掲げた。「青に毒性はないよ(笑)」とのこと
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 Radeon Technologies Groupを率いるRaja Koduri(ラジャ・コドゥリ)氏は,Radeon ProカードをAMDが設計して「AMD製」として出荷することと,24時間365日のカスタマーサポート,そして10年間の製品保証が付くことをアピール。合わせて,業界標準のプロ用アプリケーションに対応することも表明している。Koduri氏は「FireProの後継」とまでは言わなかったものの,FireProを過去の製品と位置づけてはいたので,Radeon Proシリーズは,事実上のFirePro後継という理解でいいだろう。

 発表時点のラインナップは,オンボードで容量1TBのM.2接続型SSDを搭載する最上位モデル「Radeon Pro Solid State Graphics」(以下,Radeon Pro SSG)と,安価なワークステーション用グラフィックスカードとして訴求される通常モデルとしてのRadeon Pro WXシリーズ3製品「Radeon Pro WX 7100」「Radeon Pro WX 5100」「Radeon Pro WX 4100」となっている。

Radeon Pro SSG
画像集 No.013のサムネイル画像 / [SIGGRAPH]AMD,コンテンツ制作向けの青いグラフィックスカード「Radeon Pro」立ち上げ。容量1TBのSSDフレームバッファを持つ特別版「SSG」を予告

 注目の新モデルとなるRadeon Pro SSGは,PCI Exressのボトルネックなしで利用できる大容量SSDを専用のフレームバッファとして使うことで,8K映像のような極めて大きなデータを扱うアプリケーションの高速化を果たすものだという。
 イベントでは「今日(こんにち)の最速ワークステーション」とKoduri氏が呼ぶシステムと,Radeon Pro SSG搭載機の比較デモを行い,後者が圧倒的に高いフレームレートを実現することを示していた。
 ちなみにRadeon Pro SSGの価格は9999ドル(税別)。2017年の出荷を予定しているという。

Radeon Pro SSGにおけるSSDの利用イメージ
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Koduri氏が示したデモ。右がRadeon Pro SSG搭載機で,比較対象のワークステーションと比べて圧倒的に高いフレームレートを示していた。つまり,8Kデータの読み出しがスムーズに行えているわけだ
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 通常モデルとなるRadeon Pro WXの概要は以下のとおり。いずれも2016年第4四半期の出荷予定となっている。

●Radeon Pro WX 7100
 「VRコンテンツ制作向けとして,最もコストパフォーマンスの高い選択肢」として訴求される,1スロット仕様のグラフィックスカード。演算ユニット「Compute Unit」数は32基で,理論演算性能値となる単精度浮動小数点演算性能は約5 TFLOPSだ。メモリインタフェースは128bit,グラフィックスメモリ容量は8GBで,DisplayPort 1.3により最大で5K解像度をサポートするという。

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●Radeon Pro WX 5100
 Radeon Pro WX 7100の下位モデルとして,28基のCompute Unitを搭載し,理論演算性能値4 TFLOPSがターゲットとなる製品だ。メモリ周りや外部出力インタフェースの仕様は上位モデルと変わらない。

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●Radeon Pro WX 4100
 Low Profileに対応し,いわゆるSFF(Small Form Factor)のワークステーションに対応できるのが特徴のエントリーモデル。16基のCompute Unitを搭載し,理論演算性能値は約2 TFLOPSとなる。メモリインタフェースは128bit,グラフィックスメモリ容量は4GBと,上位2モデル比で半分となるが,外部出力周りの仕様は同じだ。

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 オンボードSSD搭載モデルも含め,いずれも大多数の4Gamer読者にはそれほど身近な話ではないかもしれないが,今後AMDが,コンテンツ制作向けの青いRadeonを展開予定ということは,押さえておくといいかもしれない。

AMDはイベントで,360度カメラ用のGPU最適化技術となる「Project Loom」と,以前は「FireRender」という名前だった新しいレンダリング用プラグイン(レンダラー)「Radeon ProRender」も発表。後者は「3DS Max」「Rhino」「Maya」「SolidWorks」「Blender」に対応するオープンソースレンダラーで,無料というのがポイントだ。またゲストとして登壇のUnity Technologiesは,「Unity」のLiquid VR対応がまもなくだと予告していた
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Radeon Proの立ち上げに関するRadeon.comのポスト(英語)

Radeon Pro WXに関するRadeon.comのポスト(英語)

Radeon Pro SSGに関するRadeon.comのポスト(英語)

  • 関連タイトル:

    Radeon Pro,Radeon Instinct

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