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フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
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印刷2011/11/30 10:30

レビュー

フランクの登場で“パラダイス感”が大幅アップした,ゾンビマニア注目の1本

デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード

Text by 御簾納直彦


画像集#001のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
画像集#002のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
 世界中のゾンビファンが熱望していた「デッドライジング」シリーズ最新作,「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」PlayStation 3 / Xbox 360)が,10月13日に発売された(PC版は11月24日発売)。本作は,2010年に発売されて,世界累計で200万以上のセールスを記録したゾンビパラダイスアクション「デッドライジング2」PC / PS3 / Xbox 360)の世界観をそのままに,初代「デッドライジング」の主人公“フランク・ウエスト”をプレイヤーキャラクターとした,“if”を描いたタイトルだ。

画像集#033のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー

「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」公式サイト


画像集#034のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
 基本的なゲームデザインは「2」を踏襲しているが,フランクの代名詞と言えるカメラ(撮影要素)が復活したほか,時間制限なしでフォーチュン・シティ内を自由に暴れまくれる“サンドボックスモード”が新たに搭載された。もちろん「2」で登場したコンボ武器も健在で,まさに「1」と「2」のいいとこ取りと言える内容だ。
 本稿では,そんな「オフ・ザ・レコード」ならではの魅力をじっくりと紹介していこう。ちなみに「こちら」には,前作「デッドライジング2」のレビューを掲載しているので,本稿とあわせて読んでもらえれば,より「オフ・ザ・レコード」が楽しめることだろう。

※本稿はXbox 360版でのプレイを元に執筆しています


ストーリーはほぼ一緒ながら前作経験者でも楽しめる

“フランク節”満載のゲーム展開


画像集#003のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
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 冒頭でも紹介したように,本作では「フリージャーナリストのフランクが,もしもフォーチュン・シティにいたら」というifの物語が体験できる。「デッドライジング」で起こったウィラメッテのアウトブレイク事件から生還し,ヒーローとして持てはやされたフランク。まさに人生の絶頂を迎えていた彼だったが,その幸せは長くは続かなかった。人々の関心は次第に薄れていき,一度はスターダムへ上り詰めたフランクは,徐々にただのオヤジへと戻っていく。
 それだけならまだしも,ゾンビ感染者である彼には“ZOMBREX(ゾンビ化の進行を抑制する薬品)”を打ち続けなければゾンビになってしまうという,デカイ問題が残っている。ジャーナリストとしての収入だけでZOMBREXを買い続けるのは難しく,崖っぷちに追い込まれるフランクおじさん。

 そんな彼の目に止まったのは,自らの命を賭け,報酬目当てにゾンビを殺しまくるという悪趣味なTV番組「TERROR IS REALITY(TiR)」。ゾンビ殺しなら俺に任せておけと言わんばかりに,フランクは再びゾンビ地獄へと足を踏み入れる……というのが,本作の大まかなストーリーだ。
 前作で,愛娘のためにZOMBREXを探すべく奮闘していた心優しき男,チャック・グリーンとは違い,“己”のためだけに動くフランクは,あらゆる意味で人間臭く,その猪突猛進で豪快な性格に魅せられたゲーマーは少なくないはずだ。彼のパッケージソフトでの復活を願っていたファンにとって,本作はまさに願ってもないタイトルといえよう。

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画像集#007のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
 基本的なゲームデザインは「2」とほぼ一緒だ。生存者を救出してPP(Prestige Point=経験値のようなもの)を稼ぎつつ,ストーリーを追いながらサイコ(ボス)との戦闘を楽しんでもいいし,フォーチュン・シティ内を自由に探索しつつ,気ままにゾンビを殺しまくってもいい。実績やトロフィーの獲得も,プレイのモチベーションとなるだろう。さらに,後述するカメラを使った遊びにはまったり,非常に馬鹿っぽくクレイジー(褒め言葉)な合成武器を集めたりできるなど,プレイの幅は前作を確実に上回っている。

 ストーリーに関しても「デッドライジング2」を踏襲したものとなっており,プレイヤーを待ち受けるイベントやシチュエーションは,前作と同一のものが用意されている。「デッドライジング2」をプレイ済みの人であれば,「チャックはこういう対応だったけど,フランクさんはこういう対応なのかっ!」と,キャラクター性の違いを楽しむことができるだろう。
 ストーリー展開について疑問に思う部分もあるとは思うが,そこはパラレルワールドということで,「そういうものなんだ」と納得したほうが本作をより楽しめる。

画像集#008のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー 画像集#009のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
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 なお,前作で大盤振る舞いだったゴア描写は,今作でも健在。ゾンビを刀で攻撃すればスパーンと腕が切れるし,ハンマーで殴れば派手に飛び散る。ちなみに本作は,言うまでもなくCERO「Z」指定の作品なので,ゾンビを愛する少年少女たちは,18歳になるまでその溢れる想いを胸にしまっておいてほしい。

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スクープを激写せよ! ジャーナリストの命ともいえるカメラが復活


画像集#015のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
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 ワイルドな風貌&性格が目立つフランクだけに忘れがちだが,彼はれっきとしたジャーナリストである。彼を主人公に据えた本作では,その相棒とも言えるカメラ機能も復活。熱きジャーナリズムを胸にフランクさんは写真を撮りまくるのだ。
 スクープを激写すると“Prestige Points(PP)”という,RPGで言うところの経験値に相当するものが手に入り,フランクはどんどんレベルアップしていく(PPは戦闘などでも入手可能)。レベルアップするとキャラクターの基本的な能力が向上するほか,スキルを覚えることもできる。

 PPは,被写体を画面の中心に捉えるほど多くもらえるのが基本。写真には以下の6つのシチュエーションが存在するので,写真家になったつもりで,地獄絵図を華やかに切り取ってみよう。なお,撮影した写真はビューアーにまとめられているので,好きなときにいつでも見ることができる。

「DRAMA」(ドラマ性がある写真)
「HORROR」(恐ろしい写真)
「OUTTAKE」(こっけいな写真)
「EROTICA」(セクシーな写真)
「BRUTALITY」(暴力的な写真)
「SPECIAL」(特別なシチュエーションの写真)

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 ちなみに,サイコとバトルしている際,画面に「PP」と表示されることがある。この表示が出ているときはシャッターチャンスなので,その瞬間は逃さず撮っておこう。成功すると「SPECIAL」の写真となり,大量のPPをゲットできる。サイコは基本的に隙がないため,PPの瞬間をカメラに収めることは,決して容易ではないのだが。

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 もちろん戦闘以外でも,生存者同士の再会の瞬間など,SPECIALを狙えるチャンスは多く存在するので,気になるシーンがあったらシャッターを切るクセを付けておこう……ベストな写真を狙うことばかりを考えていると,カメラを構えてる最中に攻撃されることもあるので,周りにゾンビがいないか確認することをお忘れなく。
 ちなみに,「1」では撮影枚数に制限があったが,今回はほぼ無限に撮ることができるのも,撮影好きには嬉しいポイントだろう。

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もう時間に縛られることはない

サンドボックスモードでフォーチュン・シティを闊歩せよ!


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画像集#025のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー
 制限時間を気にすることなく,フォーチュン・シティを自由気ままに闊歩できるフリーダムなモード,それが本作から追加された“サンドボックスモード”だ。これはストーリーモードから独立しているものなので,明確なストーリーは存在しないが,先述したように,とにかく自由にプレイできるのが特徴。ストーリーモードにあった「ZOMBREXを探す」という緊急性の高い目的もないので,まさにやりたいほうだいだ。

 サンドボックスモードでは,マップのそこかしこに点在するスターマークに近づくことによって,様々なチャレンジが行える。何をしたらいいか分からないという人は,手始めに“屋上大虐殺”というチャレンジを遊んでみるといいだろう。
 これは,30秒以内により多くのゾンビを倒すというチャレンジだ。筆者は最初20体しか倒せなかったが,はたして皆さんはどれだけのゾンビを倒すことができるだろうか。
 またサンドボックスモードとストーリーモードでは,「PP」「マネー」「コンボカード」などのデータが共有される。なので,ストーリーモードをクリアした状態でサンドボックスモードを始めるというのもアリだろう。

画像集#027のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー 画像集#028のサムネイル/フランクが引き出す“ゾンビパラダイス”の真の魅力。写真機能や「サンドボックスモード」が盛り込まれた「デッドライジング 2 オフ・ザ・レコード」レビュー

 前作と基本システム/ストーリーが同じということで,今作をパスしているという人もいるかもしれないが,実際にプレイしてみると,チャックではなくフランクが主人公であることの意味が,想像以上に大きいものだと実感できるだろう。ゾンビ好きなら,悪ノリしまくりのフランクだからこそ楽しめるゾンビパラダイスアクションの真の魅力を,ぜひ一度チェックしてみてほしい。

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