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[G-Star 2012]会場の一番人気は,新作ではなくNEXONの「Cyphers」。アクション性とキャラクター性が大好評
その目指す方向がNEXONブースだったので,筆者は,早くもプレイアブル出展された「Mabinogi 2: Arena」を体験しにきたのではと思ったのだが,それはまったくの間違い。来場者の多くが目指していたのは,同じNEXONの「Cyphers」だったのだ。
Cyphersといえば,昨年のG-Starでも会場で1,2を争う人気の出展タイトルだった。そうはいっても,今年のNEXONブースはMabinogi 2だけでなく,「Counter-Strike Online 2」「Warface」「EA SPORTS FIFA Online 3」「Pro Baseball 2K」といった新作が目白押しである。新作でないCyphersがどれよりも,というか,今年のG-Star会場のどのブースよりも混雑していたのは正直意外だった。
来場者のお目当ては,今後実装される予定の新キャラクターが使える試遊台だ。おそらく,そのキャラクターを紹介するものだと思うのだが,ブースで流れていたプロモーションムービーをもらえたので,下に掲載しておこう。
さて,そんなわけで,韓国では大人気のCyphersだが,日本ではどういったゲームか知らない人も多いと思うので,簡単に紹介しておこう。本作は,「アラド戦記」のNeopleが開発する,3人称視点のオンラインアクション。韓国では,2011年6月から正式サービスが行われている。
ゲームの特徴は,操作がアクションでありながら,ゲームルールにMOBA(Massively Online Battle Arena)系のスタイルを踏襲しているということ。MOBAは,各チーム5人のプレイヤーが,レーンごとに区切られたマップを進み,相手チームの建物の破壊を目指して戦う……というものなのだが,正直,文章ではかなりお伝えしにくい,非常にユニークなジャンルである。
主なMOBA系タイトルには,今や世界一のオンラインゲームといっても過言ではない「League of Legends」や,MOBAの先駆けとなった「Warcraft III」のMOD「Defense of the Ancients」,その続編であり,ネクソンによる日本サービスも発表された「Dota 2」などがある。ただ,これらはRTSっぽい操作が基本になるので,そこにアクション性を組み込んできたCyphersは,かなり変わったタイトルといえるだろう。
ちなみにNEXONは,CyphersのジャンルをAOS(Aeon Of Strife)としている。
実際,G-Star会場では,Cyphersのコスプレをしたゲーマー達が多く見られた。筆者の個人的な感覚だが,日本でいうところの,格闘ゲームのキャラクターのような扱いに近いかもしれない。
ともあれ,昨年も出展されていて,正式サービスも開始されているタイトルが,どのブースよりも来場者を集めたといたというのは興味深い。NEXONのタイトルでこれだけの人気ということであれば,将来的に日本でプレイできるようになる可能性もあると思われるので,Cyphersの名前は覚えておいて損はないだろう。
国内サービスが決定しているDota 2も含め,日本でも世界的に大流行中のMOBAが一般的になる日がきてくれると,いちMOBAプレイヤーとしては嬉しい限りである。
「Cyphers」公式サイト
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