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  • 発売日:2012/06/28
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印刷2012/07/21 23:42

イベント

“サイコで,サスペンスで,ミステリー”なシリーズ次回作も始動! 「科学アドベンチャー祭り2012SUMMER」のライブステージとトークイベントをレポート

 MAGES.は本日(2012年7月21日),東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて「科学アドベンチャー祭り2012SUMMER」を開催した。これは「CHAOS;HEAD「Steins;Gate」PC / Xbox 360 / PS3 / PSP / iPhone),「ROBOTICS;NOTES」PS3 / Xbox 360)といった同社の科学アドベンチャーシリーズの単独イベントだ。
 会場では,特別展示や物販などに加え,ライブやトーク,ラジオの公開収録といったステージイベントも行われた。本稿では,大きな盛り上がりを見せたライブステージとトークイベントの模様を詳しくお伝えしてみよう。

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シリーズの楽曲が次々と披露されたライブステージ


 まずは,科学アドベンチャーシリーズの楽曲を手がけてきたアーティスト陣によるライブステージから紹介しよう。

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 トップバッターとして登場した,いとうかなこさんは,テレビアニメ版「Steins;Gate」のオープニングテーマ「Hacking to the Gate」で場を一気に盛り上げる。続いて,科学アドベンチャーシリーズ最新作「ROBOTICS;NOTES」のエンディングテーマ「空の下の相関図」を披露。この曲については,いとうさんは「やっと(志倉)千代丸が優しい歌を作ってくれました」とコメントして,会場の笑いをとるひと幕も。

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 続いてnaoさんが登場し,Xbox 360版「CHAOS;HEAD らぶCHU☆CHU!」オープニングテーマ「シンクロしようよ」とPSP版同作のオープニングテーマ「フラグ立てようよ」を唄った。「CHAOS;HEAD NOAH」と「CHAOS;HEAD らぶCHU☆CHU!」の2作についてはPS3版の発売も明らかになっているが,naoさんによると,PS3版「CHAOS;HEAD らぶCHU☆CHU!」のオープニングは志倉千代丸氏による書き下ろしの楽曲で,10月にシングルCDの発売が予定されているそうだ。

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 次に登場したのは,アフィリア・サーガ・イースト。Xbox 360版「STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん」のオープニングテーマ「La*La*Laラボリューション」と,PS3/PSP版同作のオープニングテーマ「禁断無敵のだーりん」を華やかなパフォーマンスとともに披露した。メンバー紹介ではファンによる合いの手もバッチリと入り,観衆と一体の盛り上がりを見せていた。

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 最後に,Zweiの2人が登場。オリジナル曲の「MONSTER」でアグレッシブな演奏を披露し,曲間ではお馴染みの「わっしょい!」のかけ声で客席をヒートアップさせた。そして,「ROBOTICS;NOTES」のオープニングテーマ「拡張プレイス」を,観衆とともに腕を高く突き上げながら熱唱。最高潮の盛り上がりの中で,今回のライブステージを締めくくった。
 科学アドベンチャーシリーズのライブイベントとしては,2012年10月7日に「科学アドベンチャーライブ 2012」も予定されている。残念ながら今回行けなかったという人は,こちらもチェックしてみてはいかがだろうか。


ROBOTICS;NOTESの開発秘話やアニメ版の新情報,そして科学アドベンチャーシリーズ最新作の開発も明らかになったトークイベント


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 続くトークイベントでは,ROBOTICS;NOTESでヒロインの瀬乃宮あき穂を演じている南條愛乃さん,科学アドベンチャーシリーズのゲームプロデューサーを務めるMAGES.の松原達也氏,シリーズのシナリオライターであるMAGES.の林 直孝氏氏,Production I.Gの和田丈嗣氏が登壇。本来はMAGES.の代表取締役社長である志倉千代丸氏の登壇も予定されていたのだが,志倉氏が急病のため,残念ながら今回は欠席となってしまった。

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 トークイベントで主な話題となったのは,6月28日に発売したばかりのシリーズ最新作,ROBOTICS;NOTESについて。松原氏によると,本作は「今までのシリーズよりもスタートダッシュが凄くて,両機種合わせて,10万本超えはもうすぐ」といった勢いだという。そのためか,南條さんも「現場に行くと『ロボノやってます』と言われたりして,浸透しているなと思っています」と述べていた。

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 南條さん演じるあき穂は,作中で仲間たちを引っ張っていこうとするロボ部の部長だ。その役柄について南條さんは,自身とは正反対のテンションのキャラクターだったため,ロボに対する熱量の高いあき穂を演じるのは「楽しくもあり大変でもありました」と振り返る。
 一方,南條さんとあき穂の共通点を聞かれると,「女子力のなさ」を挙げて笑いをとっていた。

 本作では種子島が主な舞台になっているが,松原氏は本作を開発するまで種子島のことをまったく知らなかったという。ところがあるとき,志倉氏が「種子島に行くぞ」とスタッフを10人ほど集めて旅行に連れて行き,その宿泊先の宴会場で,急に本作のプレゼンを開始したのだという。そこで初めて,松原氏らは科学アドベンチャーシリーズの次回作の舞台が種子島になることを知らされ,翌日から現地のロケハンをすることになったとのこと。

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 ROBOTICS;NOTESには,これまでのシリーズよりも多くの大人のキャラクターが登場するが,これについて林氏は「巨大ロボットを作るのは子どもだけでは難しいんじゃないか。それを支える大人たちもきちんと描いてあげないと説得力が出てこないだろう」という考えによるものだと明かす。
 また,本作のテーマは「夢」であるため,「夢を目指す少年たちと,夢に破れて現状に妥協しちゃってる大人たちの対比を出せたら」といった意図もあるそうだ。これを受けて南條さんは,作中に登場する大人たちの中でも,あき穂の父が印象的だったと述べる。不器用ながらも,夢を追いかけている娘たちを陰ながらに応援している姿に思わず涙したそうだ。

 ROBOTICS;NOTESについてはすでにフジテレビの「ノイタミナ」枠にて2012年10月からテレビアニメ版の放送開始が決定しているが,ここで初めて,テレビアニメ版が2クールの放送であることが発表となった。
 今回のアニメ化はゲームの開発と同時に進められてきた。この経緯について,和田氏は。Steins;Gateをプレイして「この作品をアニメ化したい」と決心し,ゲームのスタッフクレジットを頼りに松原氏とコンタクトを取ったことがそもそもの始まりであったと明かす。和田氏がオファーを出した段階でSteins;Gateのアニメ化はすでに決まっていたのだが,別の機会に,松原氏や志倉氏によってROBOTICS;NOTESの概要についてプレゼンを受けたことから,和田氏は本作のアニメ化を決意。ゲームの開発中盤からProduction I.Gが合流し,Production I.Gが得意とするロボット描写などで,ゲームの開発にも一歩踏み込んだところで協力したそうだ。

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 アニメ版については,これまでキャラクターの線画イラストしか公開されてこなかったのだが,ここで和田氏が,本作のティザービジュアルを公開した。
 南條さんが「たぎりますね」と思わずコメントしたこのティザービジュアルは,仁王立ちしたあき穂と,腕組みをしたガンヴァレル,そしてタネガシマシン3が描かれたものとなっている。
 また,林氏は「僕のこだわりのヘソを出していただいて,とても嬉しかったです!」とコメント。松田氏によると,林氏は普段キャラクターデザインについて意見することは珍しいそうだが,今作の制服については「ちょっと腕を上げるとお腹が見えるようなデザインじゃなきゃやだ!」と強く主張していたそうだ。

 また,新情報として,アニメ版のメインスタッフもここで公開となった。
 監督の野村和也氏は,劇場版「戦国BASARA」などの監督を務めており,和田氏によるとゲーム好きという一面もあるそうだ。そのため,和田氏は「ゲーム原作で,青春もの,エンターテイメントでみんなに喜ばれるもの――と考えると野村しかいないと思ってオファーを出しました」と述べる。また,シリーズ構成の花田十輝氏はアニメ版Steins;Gateにも携わっており,その実績を踏まえての人選になっているそうだ。
 ここで,野村氏と花田氏から寄せられたメッセージを南條さんが代読。いずれも,原作への思い入れとアニメ版への意気込みが強く感じられるものとなっており,花田氏からのメッセージに仕込まれた小ネタには会場でも笑いが起きていた。

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 そして,アニメ版のPVもここで初披露された。
 今回の映像は,いとうかなこさんによるエンディングテーマ「空の下の相関図」とのコラボPVとなっており,ロボ部の面々や,ストーリーの一端がうかがい知れる内容となっている。
 PVの披露を終えて,南條さんは「よりキャラクターのことをリアルに感じられて鳥肌が立ちました」とコメント。また,松原氏も「3DCGで動いているものとは違う魅力があると感じました。ギリギリまで現場で頑張って作っていただいているのが分かります」と大絶賛していた。

 ここで南條さんと和田氏は退場し,松原氏と林氏の2人から,科学アドベンチャーシリーズについてのさらなる情報が紹介された。
 まず発表となったのは,コミックマーケット82で先行発売される,Steins;Gateの外伝小説「Steins;Gate 閉時曲線のエピグラフ」について。そのストーリーはというと,「本編の11章で,過去に戻った岡部倫太郎が“失敗”してから元の時代に戻り,その数か月後の話」という,Ifの物語になっているそうだ。作中には新キャラクターも登場するらしく,林氏は「紅莉栖のアメリカ時代の……」と意味深に述べていた。会場ではhuke氏による表紙イラストも公開となったが,非常にシリアスな内容がうかがえるものとなっている。

 ここで突然,ステージに「うーぱ」のぬいぐるみが到着。よく見ると,うーぱには電報が添えられており,その送り主はなんと,今回病欠となってしまった志倉千代丸氏であった。その文面は以下のとおりだ。

 「科学アドベンチャー祭りにお越しの皆さん,こんにちは。志倉千代丸です。今回,体調不良で会場に伺うことができず,ごめんなさい。僕もとても残念です。その代わりというわけではないのですが,今回は電報を準備しました。
 ここからが本編。ということで,皆さんにとっておきの情報をお伝えしたいと思います。ぜひお家に帰って,もちろん今でもよいので,拡散してください。先月,科学アドベンチャーシリーズ最新作,ROBOTICS;NOTESが発売されたばかりですが……実はすでに次回作が始動しています!
 まだ詳しいタイトルなどは発表できませんが,サイコで,サスペンスで,ミステリーの手応えを十分感じています。つまり,ROBOTICS;NOTESとは真逆の作風といえるかもしれません。そして今作の開発は秘密裏に着手していたこともあり,販売はそう遠い未来ではありません。皆さんに喜んでもらい,語り合ってもらえるような作品に仕上げるべく,現在も鋭意開発中ですので,ご期待ください!  ふひひ」


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 このメッセージとともに会場のスクリーンに映し出されたのは,「科学アドベンチャーシリーズ 最新作始動」の文字と,そのバックに描かれた意味深なイラスト。CHAOS;HEADの舞台となった渋谷の街などが見られるが,このイラストが意味することは,はたして――?
 なお,松原氏によると,本作の開発状況は「最初から最後まで,どういうお話にしようかというのはもう決まっちゃっているくらい進んでいます」とのことだ。

 最後に挨拶として,林氏は「科学アドベンチャーシリーズ,CHAOS;HEAD,Steins;Gate,ROBOTICS;NOTESと出まして,さらに最新作も始動したということで,これからもどんどん広がっていきます。まずはROBOTICS;NOTESをまだクリアしていない人には,ぜひクリアしていただいてですね,今後の展開はアニメもゲームもさらに楽しみにしていただければ嬉しいです」とコメント。
 また,松原氏も「直近でいうと,ゲームのほうではCHAOS;HEAD NOAHとらぶCHU☆CHU!がPS3で11月に発売になりますので,そちらもよろしくお願いします。最新作も始動しましたし,アニメも10月から始まります。まだまだ科学アドベンチャーシリーズはどんどん広がっていきますので,注目していただけると幸いです」と述べ,今回のイベントを締めくくった。

「ROBOTICS;NOTES」公式サイト

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