「
RPG三国志」は,ONE-UPがパブリッシングを手がけるオンラインRPGだ。普通の人がONE-UPと聞いてまず思い浮かべるものは――あの「
ブラウザ三国志」だろう。
ブラウザゲーム「
ブラウザ三国志」は,その手軽さと遊びやすさが大いにウケて,大ヒットを記録した作品だ。「プレイしたことがある!」という人も多いことだろう。そんなヒット作を世に送り出したONE-UPが,次に手がける作品――それがここで紹介する「
RPG三国志」なのだ。
武将達の絵柄を見れば瞭然だが,本作のイラストはブラウザ三国志と同じイラストレーターによって描かれている。そういうところからも分かるように,この「RPG三国志」は,
ブラウザ三国志をプレイしたことのある人であればスムーズにゲーム世界に入っていけるように作られている。「ブラウザ三国志で無料ゲームの面白さを知った」という人は,テイストの似た世界でプレイできる「RPG三国志」も試してみよう。
もちろん,ブラウザ三国志未経験の人にとっても,「RPG三国志」は楽しい作品だ。本作にはオンラインRPGとしての基本的な要素がしっかりと実装されているので,
こういったゲームが初めてだという人にもお勧めできる。
この記事では,「RPG三国志」の面白さのポイントを紹介していこう。
「ブラウザ三国志」を遊ぶときのあの“手軽さ”でプレイできるオンラインRPG
「RPG三国志」は“オンラインRPG”だ。オンラインRPGというのは,自分のパソコンからインターネットを使って架空の世界に接続し,そこで他のプレイヤーと一緒に冒険が楽しめるゲームのこと。オンラインRPGにはいろいろな種類があるが,ここで紹介する「RPG三国志」は,日本でもお馴染みの
“三国志演義”をモチーフとした作品となっている。マイキャラは最初,中原の義勇軍である“郷勇軍”の一員となり,新米兵士としての訓練を積むことになる。そしてやがては,この時代に生きる一人の英雄として,有名武将らと肩を並べ,強敵達と戦っていくことになるのだ。
本作にはオンラインRPGとしての必須要素は,ほぼすべて初めから備わっている。プレイヤーは敵を倒したり,クエストをクリアしたりすることで,自分のキャラクターを育てて行くことが可能だ。キャラクターが育てば,より強い敵と戦ったり,より遠くのエリアに冒険に出掛けたりできるようになり,面白さはどんどん広がっていく。
もちろん本作では,ほかのプレイヤーとのコミュニケーションも楽しめる。ゲーム内には1人だけでは倒せないような強力な敵も存在するが,仲間を集め,力を合わせれば,そのような敵も撃破することが可能になるのだ。
こういったオンラインRPGとしての基本要素に加えて,本作ならではのユニークな特徴も備えられている。
簡単な操作と親切なシステム。誰もが手軽に三国志の世界を体験可能
個性豊かな武将同士が繰り広げるドラマの数々は,三国志の大きな魅力の一つだ。本作「RPG三国志」では,プレイを進めることで,そのような三国志演義の有名なストーリーが追体験できるようになっている。
“桃園の誓い”や
“三顧の礼”といった有名エピソードは“メインクエスト”となっており,とくに大きく取り上げられている。膨大な量の“サブクエスト”も実装されているので,プレイヤーは自分の好みの物語を楽しんでいける。
また本作には,誰にでも簡単にクエストが進められるような工夫も盛り込まれている。たとえば本作では,クエスト一覧のウインドウから「Go!」のボタンを押すだけで,キャラクターが目的地まで自動的に移動してくれる。さらにそこで目的を遂行した後には,同じように「Back」ボタンを押すだけで,元の位置まで戻ってくれるのだ。プレイ中には次から次へと新たなクエストがもらえるので,「次は何を行えばいいのかな?」と戸惑うこともない。初心者でもグングン物語を進めていく楽しさを味わえるというわけだ。
また,“バトルシステム”も非常に分かりやすいものになっている。本作の戦闘はシビアな状況判断能力が求められる“リアルタイム性”ではなく,余裕を持って戦略を練ることが可能な“ターン性”だ。行動の指定も,並んだ候補の中から選ぶだけのものとなっており,とても簡単。この仕組みはコンシューマ機のRPGにも似ているため,それらを遊んだことがある人であれば,誰でもすぐに仕組みを理解できるだろう。
三国志の英傑達を仲間にして共に戦おう!
三国志を語るうえで欠かすことのできないのが,数多くの武将達の存在だ。本作には
劉備,曹操,孫権といった超有名な武将達をはじめ,総勢900名を超えるキャラクターが登場する。900名もいるのであれば,三国時代に相当詳しい人がプレイしても,いままで知らなかった武将に遭遇することがあるだろう。ゲーム内には“武将列伝”という機能があり,これを使用すれば,その武将が三国志の物語の中でどんな活躍をした人物なのかをすぐに確認できる。本作をプレイすれば,楽しみながら三国志の知識を増やしていくことができるというわけだ。
さらに,本作ではゲーム内に登場するほとんどの武将を仲間にできる。お気に入りの有名武将達を揃えて,自分だけの軍団を作り出すことが可能なのだ。
仲間にする方法は至って簡単。武将と戦ってHPを半分以下にまで減らした後,コマンドから“勧誘”を実行するだけだ。すると,なんと武将が“袋詰め”になる(!)。そして彼を捕まえることで,自分の配下に加わってくれるのだ。――なんともユニークなフィーチャーだが,このようなちょっとコミカルでゆるい部分も本作の特徴だ。
ちなみに,ゲーム内にいる有名武将は唯一無二の存在ではない。たとえば「劉備を配下にできるのはたった1人のプレイヤーのみ」といったことはなく,誰もが劉備を仲間にできる。このあたりはいかにもゲームらしい部分だ。このようなシステムのため,本作では好きなようにパーティを編成できるのだ。
そのようにして仲間にした武将は,マイキャラと同様に育成が可能だ。自分の考える“三国時代のドリームチーム”を作るのも楽しそうだし,あるいは,あまり有名でない武将にこだわって個性的なチームを育て上げるというのも面白そうだ。武将の中にはなかなか手に入らない“レア”な者も存在し,彼らをコレクションしていくのも,本作の面白さの一つとなっている。
カジュアルに楽しめる,コミカルなオンラインRPG。まずは無料でプレイを体験してみよう
本作のもととなっている作品――台湾の中華網龍(CHINESE GAMER INTERNATIONAL)が開発した「呑食天地2」――は,すでに2年以上の期間,サービスが行われているタイトルだ。2年の間にはアップデートや要素の追加などがたびたび行われているため,「RPG三国志」は現時点でもかなりボリュームの大きな作品となっている。とくにコミュニティ関連の機能は豊富で,“ギルド”はもちろん,親しくなったマイキャラ同士による“結婚”,初心者を援助する“支援者”や“師弟関係”のシステムなど,プレイヤー同士の結びつきを強める仕組みがとても充実している。
また,基本的にシングルプレイでも遊べる作りになっているところも好印象だ。無理に誰かを探してグループを組まなくてもゲームを進めることができるので,自分のペースで楽しめる。必要なマシンスペックも低く抑えられており,やや古めのノートPCでも問題なく動作するので,「これまでコンシューマ機のRPGをメインに遊んでいたけれど,手持ちのパソコンでオンラインRPGデビューしてみたい」なんて人にもおすすめできるタイトルだ。
「RPG三国志」は,ともすればマニアックにもなりがちな三国志の世界をコミカルにアレンジした作品であり,まさに「ブラウザ三国志をRPGにしたらこうなった」といった感じのタイトルだ。興味がある人は気軽に挑戦してみてはどうだろうか。