G-Star会場にあるMGameブースの中央,通路に面した好位置に「
パズルボブルオンライン」が展示されていた。試遊台が多く,デコレーションもカラフルで,その場で行われている対戦マッチの実況なども行われており,けっこう目立つ展示となっていた。
今回G-Starに展示されていた韓国版パズルボブルオンラインは,2000年代前半に日本でタイトーが運営していた「
パズルボブルオンライン」とは
まったくの別物だそうで,こちらは韓国で新たに作られているものとのこと。もちろんパズルボブルはタイトーのIPであり,本作も
タイトーによって,しっかりと監修されているそうだ。
本作の基本的な部分は,もうそのまま誰もがご存じのパズルボブルとなっている。日本でサービスしていた過去のパズルボブルオンラインは月額課金制だったが,こちらはアイテム課金型のオンラインゲームだ。最大で6人でのマルチプレイが可能で,ルールにはFFA,1v1,2v2,3v3が用意されている。
ゲーム内にはアバターの要素も存在する。画面を見たところ,本作のアバターは可愛らしい人間(こちらがプレイヤーのイメージだろう)と,バブルン(ボブルン)のような小さい怪獣がセットになっているようだ。もちろんこれらのアバターは,着せ替えなどをすることによって,見た目を自分なりにカスタマイズできる。怪獣にもアクセサリーをつけてあげることが可能だ。
画面をよーく見ると気がつくのだが,本作のバブルン(ボブルン)のデザインは,可愛らしいことに変わりはないものの,日本で見られるものと,ほんの少しデザインが違う。これは,日本と韓国とで可愛いと思われる造形に違いがあるため,韓国で受け入れられる可愛らしさにアレンジされたものだそうだ。
先述したように本作はタイトーによって監修されているので,このデザインに関しても,しっかりと手順を踏み,タイトーの承認を得たうえでのアレンジになっているとのこと。今回ブースにたくさん置かれていたヌイグルミなどについてもタイトーチェックを通しているそうで,そのあたりは高い意識を持っているようだ。
プレイが始まると,バブルを打ち出す発射台の近くに,自分と怪獣のアバターが現れる。グラフィックス的には人間アバターが巻き取り式で動く発射台を操作して,怪獣アバターが発射するバブルを口からペロンと出してくれるようになっている。ピンチになるとあわてたり,やられてしまうとコテンとひっくり返ってしまったりなど芸が細かく,モーションや仕草は見ていてとても可愛らしい。発射台にもいろいろな見た目が用意されており,こちらもカスタマイズできるとのことだ。
販売されるアイテムについては,最近のトレンドを意識したものを用意しているそうだ。具体的には,以前のオンラインゲームでは直接的に攻撃力・防御力が上がるようなタイプのアイテムが好まれたが,最近は敵を心理的に困らせるものや,戦略的に使用できるものが好まれるのだという。
一見したところでは,もうかなり完成に近づいている様子の本作だが,現状ではまだβテスト前の段階であり,韓国での正式サービスはしばらく先になりそうだとのこと。
本作は,韓国的可愛らしさを目指したといっても,日本人である筆者の目にも十分可愛らしいものに見える。そのまま日本に持ってきてもウケるのではなかろうか。