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オンラインFPS「スペシャルフォース2」を一足先にプレイ。メディア向け体験会の模様をレポート
2012年3月27日,NHN Japanは東京都内にて,同社がサービス予定のオンラインFPS「スペシャルフォース2」のメディア向け体験会を実施した。
体験会に先立ってプレゼンテーションを行った佐野氏は,「スペシャルフォース2」のアピールポイントとして,「圧倒的な臨場感」「対戦の奥深さ」「快適なゲームプレイ」「変化する戦場」の4点を挙げた。
まず「圧倒的な臨場感」について。本作はグラフィックスエンジンにUnreal Engine 3を採用し,ビジュアルが大幅に強化されている。佐野氏は「砂ぼこりや太陽光の表現にも注目してほしい」と話していたが,実際にプレイしてみて爆発時のエフェクトやテクスチャの質感などが,よりリアルになった印象を受けた。また,ゲーム中はどんな防具を身につけていても,相手からは白い服を着ているように見えるよう変更されている。これについて佐野氏は「視認性を平等にするため」と語っていた。
そのほか,「SPECIAL FORCE」で使用可能だった一部のテクニックは使えなくなったが,Shiftキー(デフォルト)でダッシュが可能になったほか,すべての銃で照準を覗くアクションが追加されるなどしている。
なお,グラフィックスだけでなく,サウンド面も大幅に強化されている。実際に銃を撃ってその音をサンプリング,それをゲームに落としこむというこだわりようだ。
続いては「対戦の奥深さ」について。前作では実在の銃が多数登場していたが,本作には高速で弓を発射する「クロスボウ」や,投げナイフ「ククリ」が追加される。これらは当て方が難しい代わりに,体のどこに当たっても一撃死になるというユニークな特徴を持つ。そのほか,スナイパーに狙われると画面がキラッと光るという演出が追加されている。また,足音や銃声によって相手の居場所を判断する「サウンドプレイ」が可能だ。
今回のメディア向け体験会で使用したバージョンは,「爆破」「チームデスマッチ」「奪取」「脱出」の4つがゲームルールとして収録されていたが,佐野氏は「多数のゲームルールがあり,初心者から上級者まで楽しめます」と自信を持って語っていた。
3番目の「快適なゲームプレイ」について。「スペシャルフォース2」のユーザーインタフェースは,「使いやすさ」を重視して設計されているそうで,佐野氏は「情報が整理されていて,とても分かりやすいです」と話し,仕上がりに満足しているようだった。また,対戦開始までのロード時間も短縮され,ストレスを感じることなくゲームを楽しめるようになったという。
さらに,自分がどのような状況で倒されたかが表示される「キルカメラ」が導入されるほか,武器それぞれに戦績が記録され,「何人倒した」「ヘッドショット成功率○%」など細かなデータを確認できるようになった。
4番目の「変化する戦場」について。今回は一部の壁を破壊可能で,これによって新たな道を作って迂回路として利用したり,逆に敵の裏をかいたりとさまざまな戦術でゲームを楽しめる。また,ドラム缶や車両を破壊して爆発を起こし,それに巻き込んで倒すといったことも可能だという。
プレゼンの最後に佐野氏は,「スペシャルフォース2」のクローズドβテスターの募集を4月9日16:00に開始することを発表した。
また,一般プレイヤーを対象とした先行体験会が4月14日に東京,15日に兵庫で行われる。先行体験会は本日より事前登録が始まっているので,参加したい人は条件を確認して応募しよう。最後に佐野氏は「スペシャルフォース2は着々と準備を進めていますので,どうぞご期待ください」と話し,プレゼンを終えた。
「スペシャルフォース2」先行体験会応募ページ
メディア向け体験会でプレイできた
4つのルールをそれぞれレポート
今回の体験会は,4Gamerを含む複数のメディアがNHN Japan社内に集まり,対戦プレイが行われた。
ゲームを始めると,まずはキャラクター作成を行う。設定できるのはプレイヤーキャラクターの名前,所属する部隊(今回のバージョンではアメリカの特殊部隊「デルタフォース」および,ロシアの特殊部隊「スペツナズ」のどちらかを選べた),使用するメイン武器(M4A1,もしくはAK-103)の3項目。なお今回は,キャラクター作成が完了すると,ゲーム内で使用可能な20万コインのほか,ハンドガン「M92FS」,ハンドグレネード「M67」をもらえた。コインはショップで新たな銃や投擲武器,ヘルメット,マスクなど防具を購入する際に必要で,入手した装備はインベントリで設定可能だ。スロットは3つ用意されるので,アサルトライフルをメインにしたものや,スナイパーライフルをメインにした兵装などを用意しておき,復活時に装備を切り替えるといったことも可能だ。
SAS |
スペツナズ |
デルタフォース |
GAFE |
GIGN |
また,1人用のモードとしてミニゲームが用意されている。これはいわばチュートリアルで,プレイヤーはテロリストが描かれた看板を銃や近接攻撃で破壊しながら,ゴールを目指す。プレイヤーが獲得したスコアによってBランク,Cランクという風に評価されるので,未経験者はまずこちらを,経験者でもゲームの感触をつかむためにプレイしてみるといいかもしれない。
ミニゲームを終えて参加者の準備が整ったところで,さっそくゲームスタート。まず最初にプレイしたのは「爆破」ルールだ。これはターゲットの破壊を目的とするREDチームと,それを阻止するBLUEチームに分かれて戦うもの。使用したマップは前作「SPECIAL FORCE」でも人気の高い「デザートキャンプ」だ。佐野氏は「マップ構造そのものは同じなので,SPECIAL FORCEにある戦略がそのまま使えるのではないか」と話していたので,前作をやりこんだプレイヤーは要チェックだ。
爆破ルールは爆弾の設置場所が2か所設けられており,攻撃側は爆弾をどちらに設置するか,守備側はそのどちらに兵を割くかなど,戦略を考えられる。今回は即席のチームだったので,プレイヤーがバラバラに行動し作戦どころではなかったのだが,お互いがしっかり連携を取り合い,作戦がしっかり決まると気持ちよさそうだ。
続いて遊んだのは「チームデスマッチ」ルール。これは敵を倒して先に定められたスコアに達したほうが勝つという分かりやすいルールで,FPSでは定番のものだろう。使用したマップは本作からの登場となる「ファームハウス」。このマップの特徴は,複数の建物や戦車の残骸など身を隠せるものが多数あるという点だろう。筆者は何も考えずに建物に突っ込み,待ち伏せしていた相手に見事に倒されてしまったので,グレネードの使いどころは案外重要かもしれない。
3番目に遊んだ「奪取」ルールは,端末を奪ってヘリコプターで脱出するREDチームと,それを妨害するBLUEチームの戦いとなる。使用したマップは「アナコンダ」という石油プラント。マップは地上/地下フロアに分かれ,入り組んだ通路や利用可能なエレベーターが設置されている。筆者個人としては,今回遊んだマップで構造がもっとも複雑だと感じたが,それだけに研究のしがいもありそうだ。
最後の「脱出」ルールは,エリアからの脱出を目指すREDチームと,それを阻止するBLUEチームに分かれて戦うもの。使われたのは「工事現場」というマップ。ドラム缶や車両など壊せるオブジェクトが多く,それらを利用して相手を倒すなど,本作で導入された要素をうまく戦略に使えそうだ。
このルールでは,REDチームはマップ内に2つある通信設備のうち,いずれかを利用して救難信号を送りヘリコプターに乗る必要があるのだが,ヘリコプターは到着から一定時間が経過すると飛び去ってしまう。時間制限を気にしながら,敵の追撃にも対処しなければならないため,なかなか難しかった。
いずれのルールでも,「ヘッドショット」(頭を撃ち抜く)や,「ダブルキル」(2連続で相手を倒す)など,特定の倒し方によってメダルを獲得でき,ラウンド終了時にどんなメダルをいくつ獲得できたかで経験値が増えると言ったシステムもあった。
短い時間ながら,「スペシャルフォース2」を体験してみて,前作とは一味違ったオンラインFPSに仕上がっている印象を受けた。また,ゲームの展開は思っていた以上にスピーディーで,テンポよく進んでいくので気持ちいい。まだ開発中のものではあるが,楽しくプレイすることができたので,FPSが好きな人はもちろん,ミリタリーものが好きな人にも注目してほしいタイトルだ。
「スペシャルフォース2」先行体験会応募ページ
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