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印刷2012/11/02 12:00

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【PR】杉原杏璃さんが「HTML5ゲームコンテスト for スマートフォン」応募作品をプレイ。とくに気になった作品は……?

画像集#024のサムネイル/【PR】杉原杏璃さんが「HTML5ゲームコンテスト for スマートフォン」応募作品をプレイ。とくに気になった作品は……?

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 NTTドコモのアプリ紹介サイト「アプリ&レビュー」と4Gamerのコラボ企画である「HTML5ゲームコンテスト for スマートフォン」の最終審査が終了し,先日,各賞の発表が行われた(関連記事)。
 今回のコンテストの応募条件は,「テーマやジャンルに制限はなく,知的所有権が応募者にあれば公表済みのゲーム企画でもかまわない」というもので,全国の学生達からは,約130本ものスマートフォンゲームのアイデアが寄せられた。
 そして書類選考による一次審査を通過し,実際にHTML5で制作された作品の中から,7タイトルが最終審査に残った。

 なお,このコンテストには,以前「こちら」のインタビュー記事でもお伝えしたとおり,特別審査員としてグラビアアイドルの杉原杏璃さんも参加。杉原さんには,最終審査に残った7作品を実際にプレイしてもらい,上位3作品を実際にプレイしたうえで選んでいただいた。
 本稿では,7タイトルを杉原さんがプレイした感想も交えつつ,杉原さんによる審査結果をお届けしよう。

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■「The SWEETURN」

ゲーム概要:
 グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにしたパズルゲーム。ヘンゼルとグレーテルの兄妹が,魔女のお菓子の家から脱出して自分達の家を目指す。
 家に帰るには,お菓子の家のキッチン/子供部屋/実験室/廊下,そして森など,全部で12のステージをクリアする必要がある。
 ヘンゼルとグレーテルは,魔女から奪った杖で“天地を反転させる魔法”を使えるので,この魔法を駆使して障害物を避けながら,ゴールを目指す。また,押したり引いたりできるピンク色のブロックをうまく利用することも必要になってくる。
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杉原さん:
 「ヘンゼルとグレーテル」を題材にしているというのが素敵ですね。謎解きとか,頭を使うゲームがすごく好きなので,そのあたりも評価のポイントです。
 一度クリアしたら2回目以降は新鮮な気持ちが薄れてしまうでしょうけど,こういうタイプのゲームですから,その点はしょうがないと思います(笑)。
 私は,新幹線で3〜4時間かけて移動することが多いんですけど,その間,ずっと遊んでいられそうです。脱出ゲームのような感覚もあるので,いろんな人に紹介したいですね。


■「divid」

ゲーム概要:
 画面端から現れる“線”を避け続けるというゲーム。
 ゲームを始めると画面中央に出現する“点”が,このゲームでは自機となる。この“点”を指で動かし“線”をひたすら避けていく。“点”が“線”に触れたらゲームオーバーだ。
 幾重にも出現する“線”の動きを見極めながら囲い込みを避け,上下左右に“点”を動かすかという駆け引きは,シンプルながら奥深い。
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杉原さん:
 ゲーム性は単純なんだけど,すごく面白かったです。私自身は,こういうアクションパズルゲームをあまり遊ばないので,かなり新鮮でした。
 気が付いたら集中しちゃって,何時間も経ってるっていうか,何度も何度も繰り返し遊びたくなるんですよね。なんとかしてコツをつかんで,うまくなりたいって気持ちにさせてくれるのがいいです。プレイしてる最中はうまくいかなくて,イライラしちゃうんですけど,避けられると嬉しくて(笑)。
 プレイ中,自分の指で画面が隠れちゃうことも多いので,スタイラスとかで遊べたらもっと快適になるかもしれないですね。


■「MIRROLE」

ゲーム概要:
 「ナナメ」「カド」「スペース」という3種類のブロックを,ラインがつながるように落としていく落ち物パズルゲーム。
 ステージは鏡のようになっており,ステージの下半分には,プレイヤーが操作する上半分が反転して映り込んでいる。上下を通してひとつながりの図形を作ると,つながったブロック(と,その中にあるブロック)が消えて得点になる。
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杉原さん:
 私的には一押しのゲームですね。少しずつ崩していってもいいし,「ぷよぷよ」みたいに連鎖で一気に消しちゃう爽快感もあるので,自分のプレイスタイルに合わせて遊べるのが嬉しいです。私自身,「ぷよぷよ」をずっとプレイしているんですけど,「MIRROLE」は似たような感覚で楽しめました。
 あと,延々と遊んでいられるというのも面白いですよね。クリアなんかの目標がない分,メイク中とかちょっとした時間に遊ぶのにも向いていると思います。


■「リップルウェーブ」

ゲーム概要:
 画面をタップすると発生する波紋を重ねることで,敵を捕まえていくゲーム。端末を傾けることで波を起こすことができ,波と波紋を重ねることでも敵を捕獲できるようになっている。制限時間は2分間で,時間内にどれだけ多くの得点を稼げるかを競う。
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杉原さん:
 昔,子供向けのゲームコーナーみたいなところに,魚を触ると波紋みたいなのが出るゲームがあって,それが大人気だったんですよ。「リップルウェーブ」をプレイしたとき,そのゲームのことをちょっと思い出しました(笑)。
 あと,携帯用の釣りゲームが好きで,最近ちょこちょこ遊んでいるんですけど,それとは違う面白さがありますね。魚によって捕獲するポイントが違っているのも面白いですし,ちょっと波紋が重なったくらいじゃダメで,ピッタリ囲まないと捕獲できないという部分もいいなって思います。
 グラフィックスも綺麗だし,中学生や高校生の人とかが好きそうな感じがします。ただ,ギミックが波だけじゃくて,ステージによってバリエーションがあるともっと面白くなったかもしれないですね。


■「闘重記」

ゲーム概要:
 重機(土木作業に使われる建設機械)を操り,敵の重機を倒していくというゲーム。
 基本的な操作は,上フリック/下フリック/タッチだけなので,ゲーム性は非常にシンプル。重機という題材や,独特なインタフェースなど,学生ならではの柔軟な発想が光る。
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杉原さん:
 シュールな感じのゲームは大好きですし,作った人の独特なセンスが感じられて,気になる作品でした。
 着眼点や題材も個性的ですよね。飛行機とかロボットとかではなく,あえて重機を戦わせるという発想が,どうやって生まれたのかに興味があります。
 ただ,少し操作方法やルールが分かりづらい部分もあったので,そのあたりを改良したら,もっと楽しめた気がします。そういう意味で,今後の可能性を感じましたし,新しいタイプの作品だと思いました。


■「flickshooter」

ゲーム概要:
 フリックで弾を発射して的を狙うというシンプルなゲーム。ステージごとに的の位置や数が異なるため,どの方向に弾を発射するかが重要となる。
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杉原さん:
 昔,銭湯とか温泉に置いてあった,「ブロック崩し」をやっているようで懐かしかったです(笑)。
 ルールが簡単ですごく分かりやすいから,あまり難しく考えなくても気楽に楽しめますし,ちょっとした空き時間に遊ぶのに向いていそうですね。


■「ほしくる」

ゲーム概要:
 宇宙人の乗った宇宙船を動かし,夜空から降ってくる“黄色い星”をキャッチして,暗い街を明るくしていく。宇宙船は独特の慣性を持ち,ふわふわと移動するのが特徴だ。
 宇宙船上部の吸い込み口で黄色い星をキャッチすると街に明かりが灯るが,キャッチし損ねた星が宇宙船に当たるとバッテリーが1つ減ってしまい,3つのバッテリーがすべてなくなるとゲームオーバー。減ったバッテリーは,街に明かりを100個灯すことで回復する。“赤い星”をキャッチすると星が宇宙船にぶつかったときのダメージを一定時間軽減してくれるが,宇宙船に当たるとしばらく動けなくなってしまう。
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杉原さん:
 この作品もルールは単純なんですけど,個人的にすごく好きですね。右に行ってる間に「左に行かなきゃ!」っていう感じで,考えながら動かすのが楽しいです。あと,達成すると絵が少しずつ完成していくという発想も好きですね。女の子ならではのセンスが感じられて,そこもいいなぁって思いました。


 この中で杉原さんに順位を付けてもらった結果が,以下のとおりだ。

・1位 「MIRROLE」
・2位 「The SWEETURN」
・3位 「divid」


審査を終えた杉原さんの感想


画像集#028のサムネイル/【PR】杉原杏璃さんが「HTML5ゲームコンテスト for スマートフォン」応募作品をプレイ。とくに気になった作品は……?
 審査をする前は,学生さんの作品だし……という先入観があって,たぶんシンプルな感じものばかりなのかと思っていたんです。でも実際に見てみたら,とても高い完成度に仕上がっているので,素直にすごいなって思いました。
 全体的に短い時間にパッと遊べるゲームが多いとは感じたんですが,それぞれ遊んでみるとちゃんと別物なんですよね。作った方は,何をしているときに「こういうゲームを作ろう」とひらめくのか,いつか聞いてみたいです(笑)。
 それから,今回,私が選ばせてもらったもののうち,2つが女性クリエイターの作品でした。可愛らしい部分を突き詰めてみたりとか,フォントに気を使ったりとか,女性には女性にしかできない視点での作り方があると思うので,そういうところを活かして,これからも頑張ってほしいと思います。
 あと,1人で作っている方もいるかと思うんですけど,そういう方はこれから,何人かのチームでもゲームを作ってみてほしいですね。たぶん,1人の時とは違ったアイデアなんかも出てくると思うので。

画像集#029のサムネイル/【PR】杉原杏璃さんが「HTML5ゲームコンテスト for スマートフォン」応募作品をプレイ。とくに気になった作品は……?
 今回のコンテストは,応募期間が夏休みに重なっていたということもあって,夏休みに遊べなかった人もいると思うんです。でも,一本のゲームを一生懸命作っていたということは,絶対にいい思い出になるはずです。
 自分のやりたいことをみっちりとできる時間というのは,大人になったらそうそうないことだと思います。学校で学べる時間があるというのは素晴らしいことなので,納得いくまでトコトン頑張ってほしいですね。
 私は学生時代,ただ漠然と遊んでいただけの思い出しかないから,一生懸命取り組めるものがある皆さんを,少しうらやましく思っています。そういう気持ちや熱意を,これからも大切にして,ゲームを生み出してほしいですね。


 なお,杉原さんが選んだ3作品とリップルウェーブの合計4作品が,最終的にコンテストの受賞作品となった。これらは公式サイトで実際にプレイできるものが公開されているので,気になった人はぜひ実際に遊んでみてほしい。

「HTML5ゲームコンテスト for スマートフォン」公式サイト

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