死して屍拾うもの……あり。「侍道4」，前回のプレイが次のプレイに影響を及ぼす“生きた証”システムとは……？

　スパイクは，同社が2011年3月3日に発売を予定しているPlayStation 3用ソフト「侍道4」の最新情報を，本日（1月28日）公開した。

　今回は，周回プレイがゲーム内にさまざまな影響を及ぼすという「生きた証」システムと，物語の設定上でいがみ合っている3勢力の一つ「幕府勢力」のキャラクターについて，紹介していこう。

　生きた証システムとは，プレイヤーが一つのエンディングに辿り着く，あるいは志半ばにして力尽きるなどして，ゲームを始めからやり直した場合に，それ以前のプレイで起こした行動が，次のプレイに影響するというもの。
　具体的には，プレイヤーが力尽きた場所を次のプレイ時に訪れるとポツンと花束が置かれていたり，前回自分が愛用していた武器を装備しているキャラクターに町で出くわしたりするのだ。

　生きた証はエンディングにも影響し，前回のプレイで残した証をもとに，次のプレイでベストエンドを目指すという楽しみ方もあるとのこと。

武器はそのキャラクターを倒せば回収できるので，闇討ちして取り返してみるのもいい

　さらに，前回のプレイで町の人に対してどう接したかも，次のプレイに影響する。たとえば町中でいきなり人を切りつけたり，アイテムの料金を踏み倒したりしていると，次回プレイ時には穏やかだった町がゴロツキだらけになってしまうこともある。まぁそんな治安の悪さを楽しめるのも侍道シリーズの醍醐味なのだが。

穏やかな町並み

無法者みたいなことを繰り返していると……

次のプレイ時には治安が悪化してしまうこともある。でも野良犬は可愛い

　また，本作の舞台となる阿弥浜では，「幕府」「攘夷」「外国」という3つの勢力がそれぞれ自分達の信念を元に行動しており，その思惑から町に施設を開設しようとしている。プレイヤーは，自分の意志でどの施設に手を貸すか決め，施設開設のために奮闘していくことになる。
　もちろん，各勢力が施設を開きたいのにはそれぞれの思惑が絡んでいるので，どれも一筋縄ではいかないが，苦労して開設した施設は生きた証システムによって，次回プレイ時では開いた状態から始まる場合もあるとか。

　今回は，「病院」「語学所」「カジノ」という3つの施設の特徴と，語学所を例にした施設開設までの流れを紹介する。文末のキャラクター紹介と合わせて，目をとおしてほしい。

・病院


東洋医術では治せなかった病人達を西洋医術で助けたいと考える外国勢力。しかし西洋の病院が開業したら商売が立ち行かなくなる漢方医などからの反対運動が勃発。どうやら裏では幕府の手も回っているようだが…。
病院ではステータスの回復ができる、回復アイテムの補充ができるといった利点があるが、物価が高騰して町で売られているすべての商品価格に税金が課せられてしまう。


・語学所


西洋文化を取り入れ人材を育成することで、日本の文化の遅れ
を取り戻そうと語学所の開設を考える幕府勢力。しかし、語学所は異文化を日本に浸透せしめんとする異人の陰謀だと運営を阻止しようとする攘夷勢力が、まさに行動を起こそうとしていた…。
語学所が開設されると、言葉の通じなかった外国人と会話ができるようになる（これにより外国人が運営する店でも買い物ができる）というメリットが。


・カジノ


スリル溢れる毎日を切望し、英国の娯楽施設であるカジノの開設に乗り出したジェット・ジェンキンス。退屈な日々からの脱出を目指しているようだが、カジノは日本を滅ぼさんとする悪行施設だとして攘夷勢力が立ちはだかる…。
カジノが運営されると、カジノで遊ぶことができるのだが、治安が悪化しやすくなり、ガラの悪い無法者達が周辺にたむろするようになってしまう。


ここでは語学所の開設にまつわる一連の流れを例として紹介！！

語学所の開設を切望する幕府勢力の茂呂。しかし攘夷勢力の赤城は、語学所の開設を反対しているようだ。どちらの勢力に加担するかはプレイヤー次第！

語学所開設
語学所が開設されると、外国人の言葉がわかるようになるぞ！

語学所閉鎖
プレイヤーの行動により、次周では施設が閉鎖された状態になることも

登場人物紹介：幕府勢力
物語の舞台となる阿弥浜には思想の異なる3つの勢力「幕府勢力」「攘夷勢力」「外国勢力」が存在する。今回はそのなかから「幕府勢力」の要となる人物を紹介！

運上所頭取
茂呂 茂（モロ シゲル）

外国との輸出入貨物の監督や税金の徴収を行う運上所の頭取。

かつては理想に燃え、幕臣きっての切れ者と高く評価されていたが、洋学を習ううちに、幕府が滅びるしかない旧い組織であることに気づいてしまった。

その頃から急に全ての物事に対する情熱を失い、現在ちゃらんぽらん。




恐怖の大老
鬼怒川怨仙（キヌガワオンセン）

「幕府の威信回復のため」という大義名分を掲げて、反対派の侍はもちろん無実の庶民まで処刑していく残虐な政治を遂行する。

政策よりもむしろ殺しを楽しんでいる冷酷非道な人間。美しいものが好き故に、処刑も美しくなければならない。可愛らしい娘が三人もいる。




忍者集団「暗闇脳天」刺客
まだら

大老・鬼怒川の放った公儀隠密集団「暗闇脳天」のひとり。

大老が留守の間は三姉妹に使われている。名を呼ぶとどこからともなく現れる。不気味な仮面で表情を隠しているため正体は不明。

華麗でアクロバティックな技を得意とする。巨乳。

大老の娘たち。阿弥浜が外国人居留地に決定すると監査役として三姉妹でやってきた。一般庶民の生活はわからない世間知らずのお嬢様だが、三姉妹とプレイヤーとの間には熱く秘めた関係が隠されているとか。続報に期待しよう！

「侍道4」公式サイト