2016年4月20日,セガゲームスがサービス中のオンラインアクションRPG
「ファンタシースターオンライン2」において,
PlayStation 4向けのサービスがスタートする。初の据え置きゲーム機向けとなる
PS4版だが,どのようなクオリティになるのか,気になっている人は多いはずだ。
そこで,2月25日から3月6日まで実施されていた
クローズドβテストのレポートをお届けしよう。
現在,
PCと
PS Vita向けにサービスが提供されているPSO2だが,PS4版の最大のウリは
「現時点で最高品質のグラフィックス」だろう。従来のPC版における最高設定を上回る
「設定6」に相当するグラフィックスが,PS4版ではデフォルトで表示されるのだ。
本稿で掲載しているスクリーンショットは,PS4本体のシェア機能で撮影したものだが,一目見ただけでも分かるとおり,PS4版のグラフィックスはかなり美しい。ロビーに入った瞬間,「これは違う」と実感できるはずだ。
なお,4月20日のアップデートによって,PC版にも設定6が実装される。そのため,必ずしもPS4に乗り換える必要はないものの,PCのスペックが物足りない人には魅力的な選択肢と言えるだろう。
自由度の高いキャラクタークリエイトは,もちろん他機種版と同様。ここでも設定6の恩恵は大きい
![画像集 No.006のサムネイル画像 / PS4版「PSO2」のクローズドβテストインプレッション。美麗なグラフィックスとサクサク動作,さらに実況配信の標準対応が嬉しい](/games/120/G012075/20160307079/TN/006.jpg) |
![画像集 No.007のサムネイル画像 / PS4版「PSO2」のクローズドβテストインプレッション。美麗なグラフィックスとサクサク動作,さらに実況配信の標準対応が嬉しい](/games/120/G012075/20160307079/TN/007.jpg) |
PS4版の登場を機にPSO2を始める人にとっては,PC用オンラインゲームでは避けられない,自分の環境に合わせた調整が不要な点も嬉しい。PlayStation Storeからクライアントをダウンロードして,インストールさえすれば,すでに最適解なのだから。
とはいえ,PS4版は簡易バージョンというわけではない。PC版同様の設定メニューが用意されているので,解像度を下げて処理速度を優先するといったセッティングも可能だ。こだわり派のプレイヤーも安心だろう。
ゲームを始めるための手続き自体は至って簡単だ。普段使っているPlayStation Networkのアカウントと,SEGA IDを用意するだけ。どちらも取得するのに5分とかからないだろう。また,かねてよりアナウンスされているとおり,PlayStation Plusへの加入は必須ではない。
つまり,PC版やPS Vita版と変わらない「基本プレイ無料(アイテム課金)」で楽しめるというわけだ。なお,初回起動時のみ,PlayStation NetworkのアカウントとSEGA IDをリンクする手続きが必要だが,その後はとくに意識しなくてもいい。
CBTでは,1月27日に実装された「Reborn:EPISODE4」(以下,EPISODE4)とほぼ同じコンテンツを体験することができた。言うまでもなく,その時点での最新コンテンツである。
実際にプレイしてみたところ,動作は非常に快適に感じられた。多数のエネミーが入り乱れる場面だけでなく,「禍津」「ダークファルス・エルダー」といった超巨大エネミーがダイナミックに動き回る場面でも処理落ちはほとんど見られず,筆者がプレイした限りではあるが,エラーや不具合などにも遭遇しなかった。サービス本番に匹敵する仕上がりではないだろうか。
惑星ナベリウスの「森林」,惑星アムドゥスキアの「火山洞窟」といったお馴染みのフィールドが,さらに美しくなっている
![画像集 No.021のサムネイル画像 / PS4版「PSO2」のクローズドβテストインプレッション。美麗なグラフィックスとサクサク動作,さらに実況配信の標準対応が嬉しい](/games/120/G012075/20160307079/TN/021.jpg) |
![画像集 No.022のサムネイル画像 / PS4版「PSO2」のクローズドβテストインプレッション。美麗なグラフィックスとサクサク動作,さらに実況配信の標準対応が嬉しい](/games/120/G012075/20160307079/TN/022.jpg) |
EPISODE4の新フィールド「東京」でも,設定6相当のグラフィックスを実感できる。コンビニやカフェといった店では細かい作り込みを確認でき,ダッシュパネルでの高速ダッシュは爽快さが増している。無数の電車車両が合体したボス「トレイン・ギドラン」との戦闘は,まさに怪獣映画の様相である。
PS4の標準コントローラ「DUALSHOCK 4」での操作は,基本的にはPC版の「ゲームパッド操作」に準じているが,注目はタッチパッドの右側に「チャットモードの切り替え」が割り振られている点だ。「ショートカット一覧」と「ログウィンドウ表示」をワンボタンで切り替えて,ショートカットから簡単なメッセージを発言したり,ソフトウェアキーボードでメッセージを入力したりできる。もちろん,USBキーボードにも対応している。
PS4ならではの特徴であるシェア機能にも触れておこう。前述のとおり,本稿で掲載しているスクリーンショットはSHAREボタンで撮影したものだ。これに加えて,自動録画されているムービーを保存,またはアップロードすることもできる。
さらに,プレイ動画のブロードキャスト(生配信)も手軽に始められる。とくに専門知識やセットアップは必要なく,アカウント取得の手続きを含めてもあまりに簡単なので拍子抜けするくらい。アカウントIDやパスワードの入力画面では,自動的に配信がカットされるのもありがたいところだ。
今回のCBTに参加した感想をまとめると,
「グラフィックスはかなり美しく,PS4を持っている人なら一見の価値あり」「DUALSHOCK 4の操作は快適」「シェア機能による,いっそうの盛り上がりに期待」といったところ。大画面モニターで楽しめるPS4版の登場により,PSO2の新たな楽しみ方が加わることは間違いない。4月20日のサービス開始が待ち遠しくなるCBTだった。