元Blizzard Entertainmentの開発者数名が設立したRed 5 Studiosが,その処女作となるFree-to-Play型のオンラインアクションゲーム「
Firefall」をついに発表した。ローンチの予定日などは明らかになっていないものの,移動中は3人称カメラ視点,戦闘時には1人称に切り替わるというスタイルで,数名の仲間と共にミッションに向かう形式の“MO型”ゲームになっている。この制作発表とともに
公式サイトが立ち上がっており,ミッションの様子を撮影したゲームプレイムービーも閲覧できる。
Firefallは,未来の宇宙において,プレイヤー達が背中に背負ったジェットパックを利用しながら戦うという内容だが,トゥーンシェーダーの利用により,日本のロボットアニメに影響を受けたかのようなアートワークが冴える作品となっている。ムービーでは,「
StarCraft」のZergを連想させるようなバグ系エイリアンが大量に出現しているが,ほかにもThe Chosenと呼ばれる,地球の存在をも脅かすヒューマノイド系の敵も存在。ゲームモードには,仲間と共にミッションを進めるというCo-op系のモードがいくつか用意される見込みだ。
公式サイトで公開されているトレイラーでは,プレイヤーと仲間がIsalo Rigdeというマップに降り立ち,Thumperと呼ばれる掘削機を投下して鉱物を100%のキャパシティまで搾取するまで,迫り来るエイリアンと戦う様子が描かれている。その後,輸送船やバイクに乗ってベースまでたどり着いたところで,ミッション遂行の代償で得た資金でアイテムを買うシーンや,ベースが奇襲にあってタレットで戦うようなシーンも見られる。渓谷や滝が美しい広大なマップにも注目だ。
ちなみに,Red 5 Studiosと言えば, Blizzard Southのプロデューサーの1人として,「
Diablo II」や「
World of Warcraft」に携わっていたマーク・カーン(Mark Kern)氏や,World of Warcraftでリードアーティストを務めたウィリアム・ぺトラ(William Petra)氏らが2005年に設立した独立系のデベロッパだ。その後,新作情報がまったく発表されることなく,今年始めにはリストラを行うなど,その存続さえも危ぶまれるように見えていたが,実際には相当開発が進んでいた様子。Red 5には,過去にDynamixで
「Tribes」シリーズを手掛けていたスコット・ヤングブラッド(Scott Youngblood)氏も参加しており,Firefallにも彼らの影響が見られる。
ビジネスモデルは,Free-to-Play(基本料金無料)型のオンラインゲームとなり,プレミアムサービスやアイテム課金などを行うとされている。当然,まだ日本やアジア地域でのサービス運営までは発表されていないものの,公式サイトではすでにβテストのサインアップも始まっているので,興味のある人は登録しておくといいかもしれない。