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[COMPUTEX]MSIのMax-Q採用ノートPCは,従来と同じ筐体で何が変わった? 横スクロールSTGのボス的デザイン採用マザーなどとまとめてチェック
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印刷2017/06/05 11:04

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[COMPUTEX]MSIのMax-Q採用ノートPCは,従来と同じ筐体で何が変わった? 横スクロールSTGのボス的デザイン採用マザーなどとまとめてチェック

 COMPUTEX TAIPEI 2017で発表となり,大きな注目を集めたものの1つに,NVIDIAの「Max-Q Design」(以下,Max-Q)がある。「ハイクラスGeForce搭載の薄型ノートPCを実現する技術」ということで,独自の技術により薄型のゲーマー向けノートPCシリーズを展開していたMSIやRazerといった企業は,内心,面白くないのではないかとも思ったのだが,少なくとも,COMPUTEX TAIPEI 2017に出展していたMSIのほうは,Max-Qを活用する気満々ということでいいようだ。
 というわけでMSIが展示していたのは,「GS63VR 7RF Stealth Pro」(以下,GS63VR)のMax-Qモデルだった。

GS63VRのMax-Q対応モデル
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Cooler Boost Trinityの説明。基本設計は変わっていないという
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 MSIの説明員によると,15.6インチ,解像度1920×1080ドットの液晶パネルを採用する筐体は“非Max-Q”な従来モデルと完全に同じ。内部構造もほとんど違いはないが,しかし搭載するGPUは従来が「GeForce GTX 1060 6GB」だったのに対し,今回はMax-Q対応版「GeForce GTX 1070」(以下,GTX 1070)になり,搭載するGPUの変更に合わせて,採用する独自冷却機構「Cooler Boost Trinity」には若干のアップデートを入れることになったそうだ。

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マイナーチェンジモデルなので,外観は従来のGS63VRと同じ。各種インタフェースの並びが今ひとつなのは変わっていない。また,「前のモデルはスピーカー出力のセンター定位が取れていなくて酷かったけど直したの?」とストレートに聞いたところ,説明員はむっとした表情で「これまでどおりだ!」と言っていたので,おそらくスピーカー出力の残念さも変わっていないものと思われる
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デバイスマネージャを開いてみたところ。「NVIDIA GeForce GTX 1070 with Max-Q Design」という表記を確認できた
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 気になる性能だが,「従来のGS63VRより確実に速い」と繰り返す説明員に食い下がって聞き出したところによれば,Max-Q対応版GTX 1070の持つ3D性能は,従来のノートPC向けGTX 1070と比べて15〜20%程度低くなるとのこと。ノートPC向けGTX 1070自体が,デスクトップPC向けGTX 1070比でざっくり60〜90%程度の性能を考えると,おおむね,デスクトップPC向けGTX 1060 6GBと同等レベルの性能をMax-Q対応版GTX 1070には期待できそう,といったところだろうか。

説明員によると,「ECO」モード選択時にMax-Qは有効なるとのことだったが,実機では「Comfort」が選択されていた。誰かが弄ったのかもしれない
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 性能面で説明員が強調していたのは,「GS63VRのMax-Qは無効化できる」という点だ。MSI製ノートPC専用コントロールパネル「Dragon Center」の「System Tuner」から,クロックアップ版動作モードとなる「Sport」もしくは「Turbo」を選択することでMax-Q動作は無効になり,GS63VRの持つ冷却能力を活かして,より高い性能を狙えるという。

※2017年6月6日追記
 MSIの日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパンから,「GS63VRでMax-Qを無効化できるという受け答えをしたことは申し訳ないが,無効化はありえない」という連絡が入りました。本文は取材当時のまま残しておきますので,この点は注意してください。


 ちなみに同じ説明員によると,Max-Q対応版GTX 1070の採用により,3Dアプリケーション実行時のバッテリー駆動時間はGTX 1060 6GBを搭載する従来版GS63VRと比べて20〜30%程度向上するそうだ。ただ,そもそも3Dゲーム実行時はACアダプター駆動になるはずなので,バッテリー駆動時間向上のメリットは,そうないものと思われる。新型は純粋に,3D性能が上がったモデルと捉えるのが正解ではなかろうか。

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横スクロールSTGのボス風デザインを採用したマザーボードなども国内市場へ展開予定


 COMPUTEX TAIPEI 2017のMSIブースにはそのほかにも,いくつか興味深い製品が並んでいた。組み込みもターゲットとなるデスクトップPC「Vortex G25」や液晶ディスプレイは別記事に任せて,ここでそれ以外から,気になるものをいくつか以下,写真とキャプションで紹介してみたい。

Cherry MXキースイッチ搭載のゲーマー向けノートPCとして登場した「GT80」の下位モデルという位置づけになる,17.3インチ,垂直リフレッシュレート120Hzパネル搭載ノートPC「GT75VR Titan」。大型筐体なのは変わらないが,キースイッチが低背のものとなり,またキーボードの配置場所もGT80だと本体の手前側だったのが,本機では標準的な場所へ移り,使い勝手が改善している
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キーキャップはチクレット(板ガム)型。搭載するキースイッチはKaihua Electronics製の低背タイプだ。LEDイルミネーションの色はキーごとに約1677万色から選択できる
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底面(左)と左右側面(中央,右)。見る限りサブウーファの位置はズレているので,ちょっと嫌な予感がある。インタフェース配置は,大きな空気孔があることを踏まえればまずまずか
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新筐体を採用する「GE63VR Raider」。15.6インチ,解像度1920×1080ドットで垂直リフレッシュレート120Hz,応答速度3msのパネルを採用できるのと,7本のヒートパイプを採用する冷却機構「Cooler Boost 5」を搭載するのが特徴だ。キーボードはSteelSeries製で,キーごとにLEDの色を変更できるという
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左右のインタフェース部と,底面デザイン。底面には「Giant Speaker」として,4基のスピーカーを搭載する。流れていたムービーを見る限り,スピーカーの位置は微妙にズレている気がするのがちょっと不安だが,実機でどうなるだろうか
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デスクトップPC「Infinite A」。展示機はガラス製のサイドパネルを搭載していたが,標準で「黒い板」(MSI)も付属しており,ユーザーは好きなほうを利用できるという
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注目はMSIが「Vertical Design」と呼ぶ,グラフィックスカードの縦配置デザインで,これは単に見栄えをよくするだけでなく,CPUとGPU,そして電源ユニットを異なるブロックに分けて効率よく冷却するのに寄与し,さらに,ユーザーがグラフィックスカードを交換するとき,マザーボードにダメージを与えるのを防ぐ役割も負っているという。ちなみにPCI Express x16の引き出しケーブルはシールド付きだった
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本体前面にはVR対応ヘッドマウントディスプレイを接続するためのHDMI Type Aポートを装備(左)。天板後部には,持って歩くための取っ手もある(右)
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日本でも発売済みである小型デスクトップPC「Trident 3」は,白色モデル「Trident 3 Arctic」も加え,さらに従来だとGTX 1060 6GBだったところ,搭載GPUをGTX 1070に変えて,8月頃日本市場に登場の予定だそうだ。ちなみに左の写真に見える赤モデルはMOD PC(=改造したPC)だそうで,通常モデルではない
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フラグシップ「Lightning」の名を冠するグラフィックスカード「GeForce GTX 1080 Ti Lightning Z」。うねうねと光が動く「Mystic Light」を採用し,さらに動作モード「Lightning」ではGPUブーストクロック1721MHz,メモリクロック11120MHz相当を実現すると製品説明カードにはあるのだが,「実際にはクロック,発売日とも未定」(MSI)。外部出力インタフェースはDisplayPort 1.4×2,HDMI 2.0×2だった
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「Intel X299」チップセット搭載マザーボードのフラグシップ「X299 XPOWER GAMING AC」。オンボードのM.2スロット中の1つにはヒートパイプ採用のM.2スロット用ヒートシンク「M.2 SHIELD FROZR」を装着しており,M.2接続型SSDのサーマルスロットリング防止に寄与するという。残る2つのM.2スロットも非0とシンク「M.2 SHIELD」搭載。さらに,付属のM.2カードにもM.2 SHIELDは付いている。最大5枚のNVM Express/M.2 SSDによるVROC構成が標準で可能だ
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宇宙船をイメージしたデザインが特徴的な「X299 GAMING M7 ACK」。サウスブリッジからは2系統に枝分かれしたM.2 SHIELD FROZRが伸び,さらにその先には「純然たるデザインで配置した」という5連LEDが並んでおり,なんというか,横スクロールシューティングのボス的なデザインになっている
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