このゲームの読者の評価
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大災厄を回避せよ 60 - 投稿者:災厄狼(男性/40代)
- 投稿日:2016/11/03
- 良い点
- 前置きとして、7モールモースの騎兵隊アルメセラ年代記はクリア済み、PS2版(本作PSP版は2011年発売と意外と新しい)のヴィーナス&ブレイブスを買わなかったのは、飽きたから。
攻略範囲は本編クリアまで。
良い点ですが、音楽、音響が良い(一部悪い点もある)。スピーカーを使わないと再生できない部分があるので注意。
ドット絵を進化させたような描き方。においが出てきそうなキャラクター&世界の表現。
縦3マス、横4マスに7体までのユニットを配置し、ターンごとにローテーションしながら戦います。ローテーションしないことも、それ以外の選択肢も選ぶことができ、戦術的なものが好きなら気に入るかもしれません。職種も多い。
世代交代のシステムもあり、だれとだれの子でステータスの上昇をはかって・・みたいな戦略的なものも楽しむことができる。装備アイテムの成長要素も。
戦闘ではキャラクターがやられたら死にます。
ハードなシナリオ。
バグ、フリーズ私が見た限りありませんでした。 - 悪い点
- 難易度が3種類あり、私はノーマルを選択。もしかしたらハードでやるべきだったかも・・と思った。途中で変更はできません。
アルメセラ年代記をベースに本編を構成といった仕様だが、これはちょっとプレイするのに苦痛でした。どちらかといえば7(リメイク元の前作)の本編の方がオススメ。
7と同じ要素が多いと思う。無駄もある。
ナレーションと画面中央に表示される字幕がずれるので気になる。
音がやたら大きい。戦闘中の声はやたら小さい。
時もゲームを構成する要素となっているが、大きな古時計の曲が使われている。
vitaTVでプレイしましたが、リアルタイム要素が少しあるので、数字・文字の見にくさが気になりました。 - 総評
- RPGに、シミュレーションRPGとリアルタイムストラテジーを融合させたようなゲーム。
ストラテジー RPGといった感じ。7が発売された当時は新しい!!と思いました。その続編。
100年ちょい戦う事になります。クリア後はさらに100年戦えるらしいが・・勘弁してくれと思った。本編は75時間くらいでクリアできると思いますが、おそらく長く感じるかと。あきらめる人も多いと思う。
もちろんあきらめなかった人には、一つの物語を得られるのかと。
オススメしたい人は、このシリーズをプレイしたことがない人。補足として、忍耐力があり小学校の算数ができるという条件ならプレイできると思います。
プレイして良かったか?は、良かった。なぜか?は、世の中に汚い手段、人を騙す、盗み、いじめ、差別等ほかにも色々。なんでこんな事になったのか?・・みたいな滅びの兆し、衰退の兆しがもしあらわれているのなら、厳しく取り締まることのほかに「信頼」を回復することが解決の糸口になるのかもと感じたからです。
自分の心の内、内面をあきらかにすること(創作その他でも。内から外へ)で、「ああ、そうだったのか」みたいな安心感を感じてもらう事ができるかもしれません。信じる力を生む。
うん、ゲーム創ってる人って凄いんじゃね?と改めて感じた。
次、もし続編を出すんだったら、世界観内の近代(これはクリアした人しか・・)、全ての職種の変更、間延びさせずに凝縮された体験、戦術戦略をもっと面白く、そして「新たな物語」をリクエストしたい。 - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 4 3 3 3 -
絵本のような雰囲気と、長いスパンでの騎士団育成が魅力 75 - 投稿者:冷蔵庫(男性/30代)
- 投稿日:2011/02/02
- 良い点
- ・世界観・雰囲気
温かな絵柄が相まって、独特で素敵な世界観が形成されています。
・独自の戦闘システム
類似したもののない戦闘システムですが、単純ながら戦略性に富み、一戦一戦に思考が求められるためハマると非常に楽しめます。敵と味方の素早さから行動順を割り出し、最適な戦略と陣形を組み、うまく指揮して完璧に予定通りに進んだ時の楽しさは他に類を見ません。
また、その戦闘一回のみならず、パーティの今後の人間関係や騎士団の維持、成長を考えて長期的な視点で陣形を組むことを考えさせられることも大きな楽しみのひとつです。
・百年先を見据えた騎士団運営
主人公は不老不死であるため、百年先の大災厄に備えて、災厄の敵と戦いながら騎士団を強化していくことになります。この「騎士団運営」がおもしろい!!
基本的に「最後の敵にとどめを刺したキャラクター」のみがレベルアップすることになるので、誰にとどめを刺させるかが重要になります(当然、レベルアップは1戦闘1回だけ)。しかし、戦闘中にできる操作は最低限であるため、狙ったキャラの強化には緻密な計算が必要となります。
また、戦闘中と成り合っていたり、回復や支援などによって人間関係が変化します。具体的には「友情」「恋愛」などのイベントが発生し、特に団員同士の「恋愛」から発展した「結婚」によって生まれたキャラクターは強力な能力を持ってうまれるため、騎士団の戦力強化には欠かせません。
基本的に、上記のレベルアップと「結婚・出産」によって騎士団を強化・運営していく訳ですが、これがなかなかうまくいきません。狙った団員にとどめを刺させるのは難しいですし、人間関係も同じくそう簡単ではありません。「よ〜し、結婚するか!?」と期待していたら、全く別のキャラとイベントを起こしたり……おいおい、そっちかよ、と。
そんな騎士団運営の「うまくいかなさ」が、逆にエッセンスとなって非常に楽しいものとなっています。うまくいかない分、強力な騎士団の血筋が受け継がれていった時の喜びはひとしおです。
・「去っていく者」と「受け継がれる者」の対比
主人公は不老不死ですが、騎士団員は不老不死ではありません。歳をとれば衰え、やがては団をさっていきます。
しかし、去っていく師と、その教えを受け継ぎ次世代につないでいく弟子の物語には思わず熱くさせられます。イベントキャラに限らず、多くの汎用キャラクター達からも、そうした物語の断片を感じ取ることができます。 - 悪い点
- ・テイルズキャラの出演
私はテイルズシリーズが決して嫌いではありません。しかし、テイルズキャラのゲスト出演はいらないです。絵柄が違いすぎて雰囲気ブチ壊しです。ひどいものです。あんまりです。テイルズイベントを避ければいいだけなのですが、テイルス技は序盤の救済策的なものにもなるので、もう少し考慮して欲しかったです
・難易度の偏り
ランダムでワールドマップ上に敵が現れるわけですが、その敵を一定期間放置しているとゲームオーバーになります。……が、ワールドマップでの移動手段が限られている時期に敵が多数出現するともう大変、戦力の補充も疲労の回復もままならないまま世界を端から端まで駆け回る羽目になり、運が悪いとどうしようもなくゲームオーバーになります。他にも、騎士団運営の失敗、セーブタイミングのミスなどでも、いわゆる「詰み」の状態が多発します。
また、クリア後のレジェンドモードでも、戦力の整わない序盤は運次第ですぐゲームオーバー、ある程度戦力が整った中盤以後は作業になってしまうなど、難易度の偏りが強いことが難点になります。
・独自の戦闘システム
難しいシステムではありませんが、独特のものであるため中にはあわない人もいるようです。
将来のことまで考え、人間関係に煩わされながら戦うことも、面倒に感じてしまうこともあります。
・すぐいなくなってしまうキャラクター達
上記の通り、主人公ブラッドと、彼を導く女神は不老不死ですが、それ以外のキャラクター達の多くは(例えイベントキャラクターであっても)寿命で死んでしまいます。さらに、戦えるのは15歳から長くても30歳後半であり、年老いて衰退した団員は退団させなくてはなりません。そのため、「一人のキャラクターに愛をそそぐ」ということはできません。こうして「通り過ぎていく仲間達」は物語上の重要なテーマの一つではありますが、手塩にかけて育てたキャラクターが時間の経過によって役に立たなくなるのはさみしいものです。
・若干のテンポの悪さ
スキップできないメッセージがあったり、画面の切り替わりがやや遅いなど、テンポが悪いと感じる部分が散見されます。私はダウンロード版なので問題ありませんが、UMD版だと読み込み時間もかかるようです。 - 総評
- 実に独特な雰囲気のゲームです。世界観のみならず、システム、演出、成長システム、馴染み易くも類をみないものがたくさんあります。PS2初期に発売されたゲームですが、古さを感じさせない素晴らしい出来だと感じています。
「百年間戦い続ける」ことが如何に大変か、ほんのちょっぴり体感できます。ある意味、騎士団マネジメント、という側面があるかもしれません。世代を重ね、師や父母の強さを受け継いだ強力な騎士団をつくることに魅力を感じる方ならば、満足できる一本だと思います。
- プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 3 5 4
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