「ヴィーナス＆ブレイブス　〜魔女と女神と滅びの予言〜」，10種類のイベントや20人のゲストが用意された新モード登場。プロモーションムービーも掲載

　バンダイナムコゲームスは，2011年1月20日に発売を予定しているPSP用シミュレーションRPG「ヴィーナス＆ブレイブス　〜魔女と女神と滅びの予言〜」の第2報とプロモーションムービーを公開した。


　本作は2003年2月にPlayStation 2で発売されたシミュレーションRPG「ヴィーナス＆ブレイブス」を元に，プレイヤーから要望の多かった要素を追加したタイトルだ。今回は，その新要素の情報や，ゲームの流れなどが明らかとなっている。

　新たに追加された要素は大きくわけて3つ。まず，前作が難しいという意見が多かったことを受けて，3つの難度から自分に合ったものを選べるようになる。
　次に，セーブが自由にできず不便だったという要望から，訪れた街ごとにセーブが可能となるという。
　そして，一番大きな新要素となりそうなのが，「ブレイブス・レジェンドモード」（旧：クロニクルモード）でのイベント追加だ。このモードは，「ストーリーモード」をクリアした後にプレイできるようになる。よって，ブレイブス・レジェンドモードを紹介する前に，まずはクリアが前提となるストーリーモードの流れを見ておこう。

　本作では，プレイヤーは不老不死の運命を背負った主人公ブラッドとして，100年後に予言された「大災厄」に備えて騎士団を結成し，“予言の魔物”に立ち向かうこととなる。しかし，100年という年月の間，不老不死のブラッドはともかく，普通の人間は生きていられない。
　そこで，騎士団を維持するために，新しい団員を募集したり，騎士団のメンバー達を結婚，出産に導いて，生まれた子供を騎士団に迎え入れたりしながら，世代を交代させていく必要がある。
　新しいメンバーを迎える一方で，歳老いて騎士団を去っていく仲間がどうしても出てきてしまう。愛着のある仲間が去っていくのは悲しいが，それでもブラッドは騎士団を存続させていかなければならない。そんな出会いあり別れありのせつないストーリーが，本作の魅力の一つであるといえよう。
　ストーリーの始まりとなる出来事やゲームの流れを，スクリーンショットと合わせて掲載するので，確認してほしい。

ブラッドにもたらされた予言、そして試練の始まり・・・
「ストーリーモード」紹介

◆アクラル大陸南部、偏狭の地にある鉱山の街、バルクウェイ。ブラッド・ボアルはゴーレム山賊団の団長として、身寄りのない子供たちを引き取り、生き抜くための技術を教えていた。

ゴーレム山賊団として戦うブラッドとその仲間たち

ひそかにブラッドを慕う神官リリー

◆リリーやウィッペルらとともに戦う日々をすごすブラッド。そこへ、謎の女性が現れ、１００年後に世界を破滅させるという「大災厄」の存在をブラッドに告げる。それに備え、強い団員を集め、災厄に立ち向かうための準備をせよと。

食いしん坊の騎士ウィッペル

しかし、それが元で魔物との戦いに失敗してしまう・・・

そんなウィッペルを山賊団から外すよう告げる謎の女性

◆戦いに不向きなウィッペルを団員から外すという苦渋の選択をするブラッド。１００年後の「大災厄」を阻止するという大きなうねりのなかに、仲間とともに巻き込まれてゆく。

長い付き合いとなる僧侶ウォルラスは、そんなブラッドの気持ちを察していた

山賊団に志願してきたアーチャーのフリーに、戦いの心構えを教えるウォルラス。受け継がれてゆく山賊団の誇り

強い団員を維持するため、仲間を募る。すべては災厄を食い止めるために・・・

◆しかし、不老不死のブラッドと異なり、やがては年老いていく仲間たち。自分の能力に限界を感じ、団を去ろうとするウォルラス。そこへ、街の子供が魔物にさらわれるというアクシデントが！子供の救出に成功するも、その間に街は新たな敵の脅威にさらされていた！

ブラッドに退団の決意を告げるウォルラス

さらわれた子供フウリ救出に成功するも、そのころ街では・・・

突如街を襲った強敵に立ち向かい、ウォルラスは命を落とす！

◆街を襲ったのは、黒き無限の災い・ナグゾスザールに仕える闇の眷属ジーク。動揺するブラッドらに、謎の女性＝女神アリアが現れ、ブラッドに破滅の予言阻止を託す。起こりうる災厄を記した、精霊の預言書とともに・・・

ジークの圧倒的な力の前になすすべもない山賊団・・・。フリーを死から救ったのは師・ウォルラスの言葉だった

真の姿をあらわした女神アリア

ブラッドはウォルラスを弔い、災厄に立ち向かう騎士団の結成を決断する

◆不老不死の宿命を背負い、災厄に立ち向かう決意を固めるブラッド。人間として限られた刻（とき）を精一杯生き抜こうとする仲間たち。幾多の出会いと別れを重ねながら、ブラッドは戦い続ける・・・１００年の戦いの先に待ち受けるものは・・・！？

街に残るという二人。リリーは、いつもそばにいてくれたガレフの子供を身ごもっていた

１００年にわたり戦い続ける騎士団に名前をつける

新しい仲間、冒険者レオと剣闘士オルガが仲間に加わり、戦いはさらに続いていく・・・

友情と精霊招喚。恋愛・結婚・出産。出会いと別れの軌跡。

◆戦い方によっては、同性同士の団員に友情が芽生えることが。友情が深まることで、二人で強力な「精霊」を招喚できるようになる。敵に大きなダメージを与える、敵を石化する、仲間の体力を回復など、さまざまな精霊の力で戦闘を有利に進めよう。

魔騎士と幻術師の間に・・・

友情が芽生える予感

友情の力でファフニールが降臨！戦闘で死亡した団員を復活させる頼もしい精霊だ

◆同様に戦い方によっては異性同士の団員が恋におちることも！二人の仲が急接近することで、結婚、出産へと進展していき、さらに生まれた子供が成長すると新たな仲間として騎士団に迎え入れることができる！こうした世代交代を経て、強い騎士団が存続していくのだ。

惹かれあう二人。プロポーズの瞬間

結婚式も執り行われる

魔術師と魔女が幸せなゴールイン。強い子供が生まれる予感！

◆そのいっぽう、不老不死のブラッドと違い、やがて年を取り団を去る仲間も・・・愛着ある仲間が去っていくせつなさと強い騎士団の維持という使命。その狭間で悩むブラッド。愛おしさとせつなさが織り成す、かつてないエモーショナルなシミュレーションRPGを堪能できる。

団員募集。将来有望そうな幻術師が現れたが、さて誰と入れ替える！？

団を去った仲間の訃報が！悲しみにくれるブラッド。しかし感傷に浸っていることは許されない・・・

遠征から戻ると、アリアが戦いを評価。右上にある青いゲージは「精霊のはかり」これがマイナスの状態にならないよう、ブラッドは戦い続けねばならない！

　さて，新要素のブレイブス・レジェンドモードは，ブラッドとしてではなく，「不老不死ではない普通の人間」として戦っていくモードとなっている。つまり，団員だけでなく，団長の育成と交代も視野にいれて，100年という長い期間を戦い抜かなければならないのだ。
　また，ストーリーモードにはなかった専用のイベントが10種類用意されており，よりバリエーション豊かな展開が楽しめるという。今回は，その中から「お見合い」と「闘技大会」の2つが公開されている。どちらも，騎士団の強化に繋がる重要なイベントとなりそうだ。

●「お見合い」イベント
◆通常では団員同志を戦闘に参加させ、互いに連携をとらせるなどして互いの人間関係が深まっていくことで恋愛⇒結婚⇒出産に至りますが、「お見合い」イベントは団員同士をより結婚させやすくなる、いわば縁結びイベントです。
◆団員同士が結ばれることで、２人のあいだにより高い能力を受け継いだ子供が生まれ、成長ののち、その子供を騎士団に迎え入れることができるようになるのは前述の通り。
◆うまく世代交代させ、愛着ある自分の騎士団をより強くしていくのにうってつけのイベントです。

酒場で縁結びの場所に関する噂を入手！

縁結びの場所で、ちょっとイイ感じの団員同士が急接近！

他人の恋路に介入することも可能！？

●「闘技大会」イベント
◆ある街で「闘技大会」が行なわれる、という噂を聞きつけ、参加し魔物に勝利することで団員のレベルを上げることができる戦闘イベントです。
◆勝利すると、戦闘に参加した団員のレベルが上がりますが、敗北すると団員は死んでしまいます。
◆首尾よく勝利して騎士団を強化できるか、それとも団員を失うか、さあ、あなたならどうする？

闘技大会の噂が！でも負けたら死ぬって！	３人までは参加できるらしいが・・・
勝利すればレベルアップ！チャンスか？それとも・・・	レベルを上げたい団員で挑戦しよう！いざ、戦闘開始！

　さらに，10種類のイベント以外にも，本モードでは「テイルズ オブ」シリーズ7タイトルから，20名のキャラクターがゲスト出演することが発表されている。ゲスト達にゲーム中で出会えれば，1回の遠征で1度だけ使える「術技」を騎士団のメンバーに伝授してもらえるのだ。

サムライがリオンから「魔人滅殺闇」を会得

　最後に，プレイ時間は10数時間以上という無料体験版の情報をお伝えしよう。公式サイトで12月上旬に配信が予定されている体験版では，ストーリーモード序盤とブレイブス・レジェンドモードの両方が楽しめる。後者は，製品版ではストーリーモードクリア後という制限があるが，体験版ではいきなりプレイ可能だ。
　しかも，体験版でプレイしておくと，製品版でも最初からプレイできるようになるとのこと。加えて，両モードともセーブデータを製品版に引継ぎ可能という豪華な内容となっている。本作が気になっている人なら，プレイしておかない手はないだろう。

「ヴィーナス＆ブレイブス　〜魔女と女神と滅びの予言〜」公式サイト